「エロゲーは危険な社会を作り出す凶器」――規制を求める請願、衆議院に
「アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失う」「ランドセルを背負った小学生の少女をイメージしているものが多く、幼い女の子にとって極めて危険な社会を作り出す凶器となる」――アダルトゲームやアニメ、雑誌の規制を求める請願が衆議院に提出されている。
「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」で、10月3日に受理された。紹介議員は村井宗明議員(民主党)。
アダルトアニメゲーム・雑誌は「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らかで、表現の自由などという以前の問題」と指摘し、製造・販売について罰則を伴った法律の制定を求めている。1万449人の署名も添えられている。
一方、児童ポルノ禁止法について、新たに単純所持の禁止などを追加する改正の動きに対し、慎重な議論を求める請願も、255人の署名とともに衆議院に提出されている。紹介議員は保坂展人議員(社民党)。
児童ポルノ画像や映像の所持・取得に罰則を設けることは「多くのえん罪事件や捜査権の乱用、プライバシー侵害や行き過ぎた監視国家化が引き起こされる」と主張し、新たな罰則を設けないよう求めている。児童ポルノの定義を明確なものにすることや、イラストを同法に含めないことも求めている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/20/news067.html
「アダルトアニメゲーム・雑誌は幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らか」って村井宗明議員とやらは何を根拠に言っているんだろうか。
ここに次のようなデータがある。
--------------------
年別の強姦件数
エロゲー他(ガス抜き)がない時代とある時代の比較(件/10万人)
・エロゲー他(ガス抜き)がない時代
1959年 強姦[22.96] 団塊世代 10~12歳
1961年 強姦[20.65] 団塊世代 12~14歳
1963年 強姦[19.18] 団塊世代 14~16歳
1965年 強姦[21.77] 団塊世代 16~18歳
・エロゲー他(ガス抜き)がある時代
2006年 強姦[ 0.91]
国別の強姦件数
ガス抜きができない国とできる国の比較(件/10万人)1999年~2000年
カナダ 78.08件 単純所持禁止 二次元禁止
アメリカ 32.05件 単純所持禁止 二次元禁止(ただし違憲で無効)
イギリス 16.23件 単純所持禁止
フランス 14.36件 単純所持禁止
ドイツ 9.12件 単純所持禁止
ロシア 4.78件
日本 1.78件
--------------------
これを見る限り、幼い少女達を守るためにはむしろ「アダルトアニメゲーム・雑誌」はあった方がよい良いように思える。
それに、いわゆるエロゲーがすべて反社会的な内容とみなすのは軽率だろう。
確かに、エロゲー雑誌をパラパラめくってみると「なんじゃこりゃ」といいたくなるような内容のものも多くある。(註1)
例えば、幼女を強姦するなどの内容は反社会的というか犯罪であるし、私も眉を顰めたくなる。
その一方で、『カノン』のような感動的なストーリーのものもあることも事実で一概に「エロゲー=幼女強姦、犯罪、反社会的」というわけではないのである。
これは同人誌にしても同じことがいえる。
また、上に掲げたデータが示すように反社会的な内容のものにしてもそれが「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出している」という論理は説得力に缺ける。
それにしても、最近、改正児ポ法やエロゲー規制なんかに反対ばかりしているから、「あび卯月はどんだけエロゲー好きなんだ」と思われる向きもあるかもしれないが、私は別段エロゲー好きではない。
というより、私はゲーム自体をほとんどしないし、エロゲーに至っては後述する『つよきす』以外やったことない。
特にロリコン系や凌辱系はそういう属性がないこともあって見るのも嫌なくらいだ。
ただ、別に反社会的だからという理由ではなく、そういう性嗜好がないからというだけで、私自身、年上好き(姉属性もある)でMだから人の性嗜好をとやかくいえる義理はない。
ただ、自分の好みの内容だったにしても後述するようにそういったゲームをプレイしたいという気持ちには駆られない。
さて、私も『つよきす』というエロゲーを持っている。
これは自分で買ったのではなく、もらったものだ。
もっと厳密にいうと、『股人タクシー』や『ゆ・う・え・ん・ち』なんて笑えるタイトルのものも貰っているのだけども、パソコンにインストールしないまま本棚の隙間に埋まっている。
ついでにいうと、『つよきす』(PC版)すらもまだ一度もクリアしていない。
(私にくださった方、せっかく戴いたのに本当にすみません!)
なんというか、そもそも恋愛シュミレーションゲームに興味がない。(註2)
『つよきす』は元々アンソロジー漫画を読んで面白かったので、じゃあゲームもやってみるかと、まずPS2版(これはエロ無し)を買った。
その時、妹から「なんでエロ有りの方(PC版)を買わなかったんだ!」と叱られたのは有名な話。
で、『つよきす』PC版は乙女さんルートとカニルートをクリアした。
紙芝居を読むのは面倒だったけれど、随所に散りばめられたギャグがなかなか楽しめた。
たとえば、フカヒレ(鮫氷新一)というキャラの声優さんはベジータの声をやっていた人と同じ。
だから、作品中で「はんっ、きったねー花火だ」なんてセリフを吐かせていた。
以下、私がギャルゲーを好まぬ理由について某所で書いたものをそのまま転載する。
-----------
私はギャルゲーとかエロゲとかそういう恋愛シュミレーションゲームの楽しさがよくわからない。
『つよきす』は作中にちりばめられたパロネタが面白いというのはわるのだけども、あの会話を読む作業が耐えられん。
だから、私が『つよきす』好きというのは本編よりはアンソロ本などを読んだことによる。
本編のPS2版すら半分は妹にやらせて全部やっていないし、PC版に至っては一度もクリアしていない。
そもそも、ギャルゲは自分でやることといえば選択肢を選ぶことくらいで、あとはほとんど読むわけで、これが圧倒的にツマラナイ。
なら、初めからアニメかラノベにすればいいのにと思う。
そして、たいてい主人公に共感できない。
なんか、精神的に病んでいたり、わけもわからずモテたり非現実的すぎて、なんかイラっとくる。
ストーリーも大抵は陳腐なものだ。(あぁ、問題発言を・・・)
エロゲに関してはみなエロ目的でやるのだろうけど(違う?)、ならCGだけどっかで集めればいいのにと思ってしまう。
(エロゲファンにぶん殴られそうな発言ですね)
もっといえば、パソコンでゲームをするという習慣が無いというのもあるのかも。
何だかんだいいましたけど、私はギャルゲもエロゲもあっていいと思うし、そういうのを規制しろという勢力には真っ向から反対する立場です。
-----------
マイミクの方々でギャルゲーが好きな方すみません。
でっ、でも、ギャルゲーが悪いとかは一言もいっていないんだからね!(ツンデレ?)
いや、むしろ、私ははそういうものはあるべきだと思っている。
日本文化は多様性の文化である。
メインカルチャーからサブカルチャーまで幅が広い。
そしてその幅広さ、多様性がメインカルチャーを足元でささえているのだ。
漫画文化に例えていうなら、エロゲーやら同人誌やらが栄えているからこそ、世界的に評価されるような素晴らしい漫画作品が数多創造されるのである。
猥雑だからとサブカルチャーの方を切り捨てるとこうはいかない。
そんなわけで文化的な意味でもエロゲー等の規制は反対いたします。
(これを言いたいが為に余計なことを随分書いてしまったような・・・)
****
註1:余談だが、エロゲー雑誌を見ていて今までで一番笑ったのが『人妻大相撲』というやつで、なにやら相撲のまわしを着用した人妻が描かれていた。
世の中には様々な性嗜好を持った人がいるのだなと感心させられる。
・・・本当に余談でしたね。
註2:以前にも書いたように大谷育江さんの声が聴きたいがために『ときメモGS』を買ったことはある。
「アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失う」「ランドセルを背負った小学生の少女をイメージしているものが多く、幼い女の子にとって極めて危険な社会を作り出す凶器となる」――アダルトゲームやアニメ、雑誌の規制を求める請願が衆議院に提出されている。
「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」で、10月3日に受理された。紹介議員は村井宗明議員(民主党)。
アダルトアニメゲーム・雑誌は「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らかで、表現の自由などという以前の問題」と指摘し、製造・販売について罰則を伴った法律の制定を求めている。1万449人の署名も添えられている。
一方、児童ポルノ禁止法について、新たに単純所持の禁止などを追加する改正の動きに対し、慎重な議論を求める請願も、255人の署名とともに衆議院に提出されている。紹介議員は保坂展人議員(社民党)。
児童ポルノ画像や映像の所持・取得に罰則を設けることは「多くのえん罪事件や捜査権の乱用、プライバシー侵害や行き過ぎた監視国家化が引き起こされる」と主張し、新たな罰則を設けないよう求めている。児童ポルノの定義を明確なものにすることや、イラストを同法に含めないことも求めている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/20/news067.html
「アダルトアニメゲーム・雑誌は幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らか」って村井宗明議員とやらは何を根拠に言っているんだろうか。
ここに次のようなデータがある。
--------------------
年別の強姦件数
エロゲー他(ガス抜き)がない時代とある時代の比較(件/10万人)
・エロゲー他(ガス抜き)がない時代
1959年 強姦[22.96] 団塊世代 10~12歳
1961年 強姦[20.65] 団塊世代 12~14歳
1963年 強姦[19.18] 団塊世代 14~16歳
1965年 強姦[21.77] 団塊世代 16~18歳
・エロゲー他(ガス抜き)がある時代
2006年 強姦[ 0.91]
国別の強姦件数
ガス抜きができない国とできる国の比較(件/10万人)1999年~2000年
カナダ 78.08件 単純所持禁止 二次元禁止
アメリカ 32.05件 単純所持禁止 二次元禁止(ただし違憲で無効)
イギリス 16.23件 単純所持禁止
フランス 14.36件 単純所持禁止
ドイツ 9.12件 単純所持禁止
ロシア 4.78件
日本 1.78件
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これを見る限り、幼い少女達を守るためにはむしろ「アダルトアニメゲーム・雑誌」はあった方がよい良いように思える。
それに、いわゆるエロゲーがすべて反社会的な内容とみなすのは軽率だろう。
確かに、エロゲー雑誌をパラパラめくってみると「なんじゃこりゃ」といいたくなるような内容のものも多くある。(註1)
例えば、幼女を強姦するなどの内容は反社会的というか犯罪であるし、私も眉を顰めたくなる。
その一方で、『カノン』のような感動的なストーリーのものもあることも事実で一概に「エロゲー=幼女強姦、犯罪、反社会的」というわけではないのである。
これは同人誌にしても同じことがいえる。
また、上に掲げたデータが示すように反社会的な内容のものにしてもそれが「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出している」という論理は説得力に缺ける。
それにしても、最近、改正児ポ法やエロゲー規制なんかに反対ばかりしているから、「あび卯月はどんだけエロゲー好きなんだ」と思われる向きもあるかもしれないが、私は別段エロゲー好きではない。
というより、私はゲーム自体をほとんどしないし、エロゲーに至っては後述する『つよきす』以外やったことない。
特にロリコン系や凌辱系はそういう属性がないこともあって見るのも嫌なくらいだ。
ただ、別に反社会的だからという理由ではなく、そういう性嗜好がないからというだけで、私自身、年上好き(姉属性もある)でMだから人の性嗜好をとやかくいえる義理はない。
ただ、自分の好みの内容だったにしても後述するようにそういったゲームをプレイしたいという気持ちには駆られない。
さて、私も『つよきす』というエロゲーを持っている。
これは自分で買ったのではなく、もらったものだ。
もっと厳密にいうと、『股人タクシー』や『ゆ・う・え・ん・ち』なんて笑えるタイトルのものも貰っているのだけども、パソコンにインストールしないまま本棚の隙間に埋まっている。
ついでにいうと、『つよきす』(PC版)すらもまだ一度もクリアしていない。
(私にくださった方、せっかく戴いたのに本当にすみません!)
なんというか、そもそも恋愛シュミレーションゲームに興味がない。(註2)
『つよきす』は元々アンソロジー漫画を読んで面白かったので、じゃあゲームもやってみるかと、まずPS2版(これはエロ無し)を買った。
その時、妹から「なんでエロ有りの方(PC版)を買わなかったんだ!」と叱られたのは有名な話。
で、『つよきす』PC版は乙女さんルートとカニルートをクリアした。
紙芝居を読むのは面倒だったけれど、随所に散りばめられたギャグがなかなか楽しめた。
たとえば、フカヒレ(鮫氷新一)というキャラの声優さんはベジータの声をやっていた人と同じ。
だから、作品中で「はんっ、きったねー花火だ」なんてセリフを吐かせていた。
以下、私がギャルゲーを好まぬ理由について某所で書いたものをそのまま転載する。
-----------
私はギャルゲーとかエロゲとかそういう恋愛シュミレーションゲームの楽しさがよくわからない。
『つよきす』は作中にちりばめられたパロネタが面白いというのはわるのだけども、あの会話を読む作業が耐えられん。
だから、私が『つよきす』好きというのは本編よりはアンソロ本などを読んだことによる。
本編のPS2版すら半分は妹にやらせて全部やっていないし、PC版に至っては一度もクリアしていない。
そもそも、ギャルゲは自分でやることといえば選択肢を選ぶことくらいで、あとはほとんど読むわけで、これが圧倒的にツマラナイ。
なら、初めからアニメかラノベにすればいいのにと思う。
そして、たいてい主人公に共感できない。
なんか、精神的に病んでいたり、わけもわからずモテたり非現実的すぎて、なんかイラっとくる。
ストーリーも大抵は陳腐なものだ。(あぁ、問題発言を・・・)
エロゲに関してはみなエロ目的でやるのだろうけど(違う?)、ならCGだけどっかで集めればいいのにと思ってしまう。
(エロゲファンにぶん殴られそうな発言ですね)
もっといえば、パソコンでゲームをするという習慣が無いというのもあるのかも。
何だかんだいいましたけど、私はギャルゲもエロゲもあっていいと思うし、そういうのを規制しろという勢力には真っ向から反対する立場です。
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マイミクの方々でギャルゲーが好きな方すみません。
でっ、でも、ギャルゲーが悪いとかは一言もいっていないんだからね!(ツンデレ?)
いや、むしろ、私ははそういうものはあるべきだと思っている。
日本文化は多様性の文化である。
メインカルチャーからサブカルチャーまで幅が広い。
そしてその幅広さ、多様性がメインカルチャーを足元でささえているのだ。
漫画文化に例えていうなら、エロゲーやら同人誌やらが栄えているからこそ、世界的に評価されるような素晴らしい漫画作品が数多創造されるのである。
猥雑だからとサブカルチャーの方を切り捨てるとこうはいかない。
そんなわけで文化的な意味でもエロゲー等の規制は反対いたします。
(これを言いたいが為に余計なことを随分書いてしまったような・・・)
****
註1:余談だが、エロゲー雑誌を見ていて今までで一番笑ったのが『人妻大相撲』というやつで、なにやら相撲のまわしを着用した人妻が描かれていた。
世の中には様々な性嗜好を持った人がいるのだなと感心させられる。
・・・本当に余談でしたね。
註2:以前にも書いたように大谷育江さんの声が聴きたいがために『ときメモGS』を買ったことはある。
ほら、やっぱりあれですよ。「明らか」なんだから、根據なんかいらないんですよ、きっと。データなんか見る必要はないんですよ。だって「明らか」なんだから。
ほら、われわれだって「地球は丸い」って明らかだから、いちいち根據なんか調べないでせう。村井議員にとっては、きっとそれぐらゐの自明の理なんでせうね。
もちろん、代償行爲ってことばなんか氣にする必要もないんですよ。なにしろ「明らか」なんだから。
かういふ、いちいち根據を調べなくてもなんでも「明らか」になってしまふやうな、超人的な洞察力のある議員を持てて、われはれ國民は涙が出るぐらゐしあはせです。
なるほど、根拠は「明らか」であるから検証など一切必要ないのですね。
村井議員の超人的な洞察力も去ることながら、精神面も見逃せません。
彼の根拠など必要ないといふ態度は、「あいつは魔女だ」と云へば根拠も検証も一切必要なく相手を拷問、処刑に追ひやる魔女裁判(魔女狩り)をやった中世のキリスト教者のそれと同じ精神態度なのでせう。
いやあ、私もこんな素晴らしい精神を持った議員を持てて、かたじけなさに涙こぼるる思ひです。
さんざん魔女を狩った挙げ句、ペストが流行しないことを祈るばかりです。
規制派の狙いが少女の保護などという耳あたりのよい言葉でないことは明らかである。
仰るとおり、二次元は良くも悪しくも所詮絵に過ぎません。
二次元ポルノの単純保持に刑罰を科すことは、いわば起きていない事件を起きていることにする行為に他なりません。
それに、これまでに何度も書いてきたように絵画でも著しく卑猥なものは現行の猥褻物頒布罪で十分に対応可能です。
改正児ポ法が拡大解釈され、我が国の文化活動に著しい弊害をもたらすことをなによりも危惧いたします。