安倍政権の人気を支える欺瞞の方法の一つとして、嘘も方便でとにかく言ったもん勝ちで言ってしまい、あとでこそっと訂正するというやり口があります。
異常な金融緩和のことをアベノミクスと名付けて、その後、効果がないことが明らかになっているのにいまだにアベノミクスを止めるなと言っています。
今回の真珠湾訪問の問題と同じく外交で言うと、最近のプーチンロシア大統領の訪日はひどかったですよね。領土問題は一切進展せず、3000億円の経済協力だけつまみ食いされてしまったのですが、あまりにひどいと批判を受けないように、プーチン大統領との会談が終わった直後に各テレビ局の報道番組を回って、いかにもロシアとの話し合いに実りがあったかのようなことを言いまくりました。
しかし、プーチンにははっきりと
「ロシアと日本の間に領土問題はない」
と言い切られたわけで、北方領土に関する限り、全く進展がなくその見込みもないのは明らかです。
さて、安倍首相が今日から訪問している真珠湾。
安倍政権は当初、真珠湾で慰霊をするのは歴代首相で安倍総理が初めてだと宣伝し、各マスコミもその通り大きく取り上げました。
ところが、だんだん化けの皮がはがれてきて、1951年に吉田茂首相が、56年に鳩山一郎首相が、57年に岸信介首相がそれぞれ真珠湾を訪問していたことが明らかになりました。
そしたら、菅官房長官が、沈没している戦艦アリゾナの上に作られたアリゾナ記念館で慰霊をする総理は初めてだ(笑)と言い出したのですが、50年代にはアリゾナ記念館はまだできていませんから当たり前です。
まあ、こういう言ったもん勝ちの安倍政権の恥知らずな姿勢には驚きませんが、安倍政権の尻馬に乗って、少し検証すれば自社の資料でもわかる歴代総理の訪問記録も調べずに、安倍首相の宣伝に一役買うマスコミには、ほんとに反省してもらいたいものです。
だって、こんな訂正はほとんどの人は読まず、多くの国民はまた安倍首相が初めて真珠湾を訪問したと思ったままに決まっているのですから。
「鳩山一郎、岸氏も訪問」外務省が確認
毎日新聞2016年12月26日 18時02分(最終更新 12月26日 18時02分)
菅義偉官房長官は26日の記者会見で、安倍晋三首相の米ハワイ真珠湾訪問に関連し、1956年に当時の鳩山一郎首相、57年に岸信介首相が、真珠湾に面した米太平洋軍司令部を訪問していたと明らかにした。「外務省が当時の報道などの資料を確認したところ、記述があった」と述べた。吉田茂元首相も在任中の51年に訪れており、過去に少なくとも3人の首相が訪問していたとみられる。政府は当初、安倍首相の真珠湾訪問は現職首相として初めてと説明していた。
会見で菅氏は、アリゾナ記念館は50年代にはなかったと説明した上で「記念館で慰霊を行うのは今回の安倍首相が初めて。米国の大統領と共に慰霊するのも初めてだ」とした。(共同)
安倍首相の前に現職首相3人が真珠湾を訪問していた、外務省が確認
安倍晋三首相は12月27日(日本時間28日)にアメリカのオバマ大統領とともに、ハワイ・真珠湾のアリゾナ記念館を訪問する。
菅義偉官房長官は12月26日の記者会見で、ハワイ・真珠湾を訪問した過去の現職の内閣総理大臣として、鳩山一郎元首相が1956年に、岸信介元首相が1957年に、それぞれ真珠湾に面した米太平洋軍司令部を訪問していたと発表した。当時の資料などをもとに外務省が確認したという。
1951年には吉田茂元首相が同じ場所を訪問しており、これで過去には3人の現職首相が真珠湾を訪れていたことが公式に確認された。一方で、アリゾナ記念館ができたのは1962年。この記念館を訪問して慰霊を行うのは、安倍首相が初めてとなる。
菅官房長官は記者会見で「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないという決意を未来に向けて示すと同時に、日米の和解の価値を発信する機会にしたい」と話した。
現地の邦字紙「ハワイ報知」は22日、Facebook上に当時の同紙など地元紙面を掲載した。約60年前の紙面には「鳩山首相きのう真珠湾を訪問」「岸総理、真珠湾答礼」の見出しとともに、写真も掲載されている。
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安倍総理が初めてじゃなくてよかった。
特別さが薄らぐから。
本当は年内に行って欲しくもなかったけど。まるで真珠湾攻撃が原爆投下と同レベルの所業みたいでやだもんね。。。
日本国内のメディアだってどうしたんでしょう?
アメリカ様への深~い忠誠を誓いに行くのでしょう、きっと。
ということは、私たち日本の住人にとっては「第二の真珠湾攻撃」ということです。
1941年12月8日の真珠湾攻撃で、日本はアメリカとの悲惨な戦いに突き進まされました。そして今回は、日本がさらなる奴隷の道へと突き進まされるのです。
奴隷の親分安倍晋三君に、かつての戦争の真相、何故日本が大戦に突き進んだのかという真相を明らかにできるのでしょうか。
無理ですね。そのつもりがありませんから。反省しようという気持ちは全くなし。もし有るのなら、その前の日中戦争、侵略か否かなど、明らかにしなければいけません。
もはや「侵略か否かは歴史家が・・・」などと逃げることはできないのです。
TPPでへまをし、対露交渉で大惨敗をした安倍晋三君。
「もっと光を」もどきに「何か成果を」とやらかすわけですから、しっかりとみてやろうじゃないですか。そして、ずたずたにぶった切ってやりましょう。「成果~?それより聖火台はどこに造るんだよー。」と言ってやりましょう。
え、決まってる? 青瓦台?
下手な漫才よりはるかに笑える。
有名な人ではアメリカのオリバーストーン映画監督、や日米の歴史研究者らが安倍首相に対して、改めて歴史認識を質すことと、真珠湾に行くならアジア諸国をも訪れる気はあるのかなど、公開質問状を出したそうですね。
これに対しても、どんな「新語」をつくり出して言い逃れするのか。もううんざりですけど。