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高度な数式処理システムがわずか数千円で

Raspberry Pi、数式処理ソフト「Mathematica」を無料でバンドル

2013年11月22日 17時49分更新

文● 行正和義

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わずか数千円で買えるRaspberry Pi

 ラズベリー財団は米時間11月21日、ニューヨークで開かれたCBM(Computer-Based Math)教育サミットにて科学技術計算用ソフトのウルフラムリサーチと提携して「Wolfram Language」と「Mathematica」を無料バンドルすると発表した。

Raspberry Piの上で動いているMathematica

 Raspberry Piは英ラズベリー財団のワンボードLinuxコンピュータで、USBインターフェイスやSDカード、LANなどを備え、HDMI端子にテレビを接続すればLinuxパソコンとしても利用できる。

 ウルフラムリサーチのMathematica(マセマティカ)はさまざまなOSで動作する数式処理システムで、コンピューターを用いた科学技術計算や教育の現場で広く普及している。Wolfram LanguageはMathematicaの記述言語で、数式の記述やシミュレーション、グラフィック表示など多彩な機能を持つ。

Mathematicaはグラフなどビジュアル表現を得意とし、数式の羅列だけでなく数学をよりわかりやすく教えることができると教育の現場では定評がある

 Raspberry PiのOS(Raspbianと呼ばれるLinuxをカスタマイズしたもの)はOSイメージの形で無償でダウンロードでき、SDカード(2GB以上)に展開してRaspberry PiのSDカードスロットに挿入して起動する。Wolfram LanguageとMathematicaは約600MBの空き容量があれば動作し、将来的にOSイメージ内に含まれる予定。また、既存のユーザーも追加インストール可能にするという。

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