ラズベリー財団は米時間11月21日、ニューヨークで開かれたCBM(Computer-Based Math)教育サミットにて科学技術計算用ソフトのウルフラムリサーチと提携して「Wolfram Language」と「Mathematica」を無料バンドルすると発表した。
Raspberry Piは英ラズベリー財団のワンボードLinuxコンピュータで、USBインターフェイスやSDカード、LANなどを備え、HDMI端子にテレビを接続すればLinuxパソコンとしても利用できる。
ウルフラムリサーチのMathematica(マセマティカ)はさまざまなOSで動作する数式処理システムで、コンピューターを用いた科学技術計算や教育の現場で広く普及している。Wolfram LanguageはMathematicaの記述言語で、数式の記述やシミュレーション、グラフィック表示など多彩な機能を持つ。
Raspberry PiのOS(Raspbianと呼ばれるLinuxをカスタマイズしたもの)はOSイメージの形で無償でダウンロードでき、SDカード(2GB以上)に展開してRaspberry PiのSDカードスロットに挿入して起動する。Wolfram LanguageとMathematicaは約600MBの空き容量があれば動作し、将来的にOSイメージ内に含まれる予定。また、既存のユーザーも追加インストール可能にするという。