2024年度、6月度の例会が6月23日(日)午後2時より、海雲台にあるTIS日本大学入試学院で開催されました。会場提供していただいた場所は、日本に留学したい数多くの韓国人学生を日本の大学に送り出すという入試で有名な日本語塾です。

 

 今回は、芸人出身でスピーチ指導を中心に活動されている笈川幸司先生をお迎えしてワークショップとして行われました。笈川先生は、中国で日本語教師をされた経験をお持ちで、音声指導を中心に色々なところで講演をされています。いつもの例会とは違い、対面のみの定例会となりました。現役の中等教育の先生方にも参加していただき、笈川式ワークショップで有意義な時間を過ごしました。

 テーマは、「先生たちも楽しめる効果的なスピーチの授業(中・上級編)」となっており、ポイントとしては、次にようなものがあげられます。

①テーマに対してどうわかりやすく原稿を書くのか?

③聴衆の心をつかむ仕掛け

③学生たちの心に火をつけるにはどうすればいいか。

 

 

 中・高校の先生、日本語教師、日本語に携わる方など18人の先生方が参加してくださり、皆さん、積極的に活動していました。いつもは教える立場である先生方が、この日は生徒となり、改めて日本語教育について一緒に考えていける時間になったと思います。

 ペア活動、思考の言語化を取り入れた作文授業の活動例など、笈川先生が準備されたワークシートをもとに、楽しい活動が行われました。教室の中は終始、笑い声とポジティブワードを読む声でいっぱいでした。やはり、プロの先生方。積極的でスムーズな教室活動は素晴らしかったです。

 

 

 1時間半休憩なしで行われたにも関わらず、時間はあっという間にすぎてしまいました。もう少しみんなとお話したかった、もっと仲良くなりたかったなど名残惜しさを残し、それぞれ色んな思いを抱えて帰られたと思います。

 

 

 持続可能な日本語教育のためには、大学、中学、高校、塾と個別で考えていくのではなく、連帯、連結を考えながらつながりを持っていくことがこれからは大切ではないかと思いました。そのためには、日本語教育に関わるみんながお互いに情報を共有し、お互いに理解し合いながら同じ目線で取組んで行く必要があるのではないでしょうか。

 また、このようにみんなが一緒にできる機会を増やして行きたいと思います。

 

 なお、2024年度「前期」の例会はこの6月の例会をもって終了となります。次回「後期」は、9月から12月までの4回の開催となります。詳細は、本ブログやFacebook(https://www.facebook.com/busan.japanese.teachers)、メーリングリストなどでご確認ください。

 

6月担当 柴田・吹上

 

 6月の例会は「芸人出身のカリスマ日本語講師 笈川幸司先生のワークショップ」です。

 

笈川先生は長年に渡り中国全土で数万人の学生をご指導され、スピーチ指導の特訓から、200名以上のスピーチ大会優勝者を輩出。ドキュメント番組の「情熱大陸」でも放送されたほど有名な方です。現在は日本語スピーチ協会の会長として、日本語講師の育成など、様々な活動をされながら、世界中を講演して回っていらっしゃいます。
そんな、お忙しい中、今回は韓国釜山での活動で来韓され、その出張スケジュールを調整してくださり、釜山日本語教師会でのワークショップ開催の運びとなりました。 
今回は大学や塾で教鞭をとられている先生方はもちろん、高校で日本語を教えておられる韓国人の日本語教師の方々も大歓迎ということなので、この機会にぜひご参加ください。

 

 

日時:6月23日(日)午後2時より(約1時間半)

会場:TIS日本大学入試学院(부산광역시  해운대구 해운대로598, CW마린빌딩 6층地下鉄2号線、ヘウンデ駅7番出口より徒歩5分)

参加費:無料
参加申請:https://forms.gle/SeX8J8CJPXsicaLN8

*今回はワークショップ内容の関係上、ZOOMでの配信はできませんので、ご了承ください。

 

テーマ: “先生たちも楽しめる「効果的なスピーチの授業(中・上級編)」”

このワークショップで得られるポイントは大まかに以下のような3つが挙げられます。

①テーマに対してどうわかりやすく原稿を書くのか?

③聴衆の心をつかむ仕掛け

③学生たちの心に火をつけるにはどうすればいいか。 など・・・
上記の項目以外にも笈川先生の貴重な教育体験から、多くのことが得られる時間となること間違いなし。先生たちも学生の気持ちになって楽しめるワークショップとなるでしょう。


 

 

笈川幸司(おいかわこうじ)先生のプロフィール

1970年 埼玉県所沢市生まれ。

埼玉県立所沢北高校、日本大学文理学部教育学科卒業。

衆議院議員公設秘書を経てKダッシュステージに入り、漫才の道を目指す。

コンビ名ハイセンスで 「NHK爆笑オンエアバトル」 に出演。

漫才の道は厳しく、夢を31歳で諦め中国へ渡り、 知人の勧めで日本語教師となる。

北京大学と清華大学で10年間教鞭を取る傍ら、日本大使館をはじめ日系企業協力のもと、中国人学生

を対象とした日中友好イベントを多数開催する。

「笈川特訓班」と銘打ったスピーチ指導の特訓から、200名以上のスピーチ大会優勝者を輩出。

中国110都市398校で中国大陸・日本語航海士として日本語講演マラソン行い、世界50か国地域で

日本語教育研修を行う。 音声指導カリスマ日本語教師と高い評判を得ている。

現在は郷里の福島に戻り、震災の復興支援、日本語航海士として世界各国を航海中。

笈川式によるスピーチ指導はポジティブフィードバックとコミュニケーション術を重視し、教科書にはない配慮のある日本語、気の利いた日本語を使った会話指導で、気配りができる優秀な人材を多数輩出している。

また、日本語教育にとどまらず、外国人材を積極的に採用している企業や日本人向け研修オファーが絶えない。

人材育成のプロフェッショナルである。

2023年5月11日にNPO法人日本語スピーチ協会を立ち上げ、理事長に就任している。

 

【受賞歴】                    

2016年7月  外務大臣表彰。                           

2019年4月  Newsweek『世界が尊敬する日本人100人』 に選出      

2021年12月 文化庁長官表彰を受賞      

【SNS】              

ホームページ https://oikawakohji.com/

Facebook  https://www.facebook.com/oikawasummer/

逆転人生   https://oikawakohji.com/event/oikawa/ 

Newsweek「世界が尊敬する日本人100人」    

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/04/31-6.php

【著書】  

東洋出版 こうして僕は自分の生き方を見つけた

华东理工大学出版社 日语演讲与辩论(日本語のスピーチと討論)

大連理工大学出版社 笈川日本語教科書

 

 

<お問い合わせ> 釜山日本語教師会事務局 [email protected]

 

 

 

★真打落語家 立川こしら師匠 日本語講師のための特別講演 

 

5月19日の日曜日、午前10時30分より在韓日本語講師研究会と共同開催でZOOMオンライン例会が開催されました。今回は特別企画として、真打落語家の立川こしら師匠をお迎えし、日本語講師のための特別講演が行われました。韓国各地からと、日本のから先生方が約30名参加しました。

落語家の立川こしら師匠は今年4月に釜山外国語大学で学生を対象にした落語の公演会がありましたが、参加した学生たちに大好評で、終了後はサインを求める行列ができるほど大盛況でした。

こしら師匠は講演を終えられたあと、学生だけでなく先生方にも講演会を通し、交流できればればうれしいということで連絡をいただき、今回の「日本語講師のための特別講演」として開催される運びとなりました。

 

 

講演が始まると、参加した先生たちの関心や意見を尊重するために、一度お話しを 20分程度で短く区切り、質問を受けてくださいました。 その中から落語家の立場からの御経験や見解で回答をくださり、 私たち日本語講師の事情に合わせて、話を進めてくださいました。

 

特に初めのお話しでは、学生たちの心をつかむためのアドバイスをくださいましたが、その中で落語家も聴衆をの心をつかむために、まず第一に、聴衆を把握することから始めるという 点を強調されました。あるときは観客の持ち物などを把握したり、 何が好きなのかを尋ねたり聞いたりしながら、 興味をひく内容からまず始めることで聴衆の心に入り込んでいきます。

 

また、学生たちを対象とするときは「わたしは君たちの味方なんだよ。」 という対等の立場で相手の懐に入ってこそ、初めて話を聞いてくれるという話もされました。プロの落語家で、どんなにうまく話せたとしても、まずは聴衆の心をつかむことから始めることが大切だということを強調され、我々日本語講師も大変共感できる内容でした。

 

その他にも例を挙げながら、様々なお話をしてくださいましたが、リクエストにお答えくださり、有名な古典落語の演目のひとつ「ときどそば」を即興で10分ほどに短く実演もしてくださいました。

 

お話しが始まると、参加した先生方は一瞬にして、その見事な落語の世界に聞き入り、うなづいたり、笑ったり、そのリアルな反応がモニターで見られました。真打落語のプロフェッショナルなカリスマも感じることができ、楽しく有意義で、あっというまに過ぎた2時間でした。

 

 

こしら師匠は今後も韓国での活動を積極的に行いたいということです。

 

今回は釜山で講演会が行われましたが、近い将来、首都圏の日本語講師を中心に企画して、ソウルの大使館や日本人会などの協力を得たり、いくつかの大学で協力したりして、首都圏での落語講演会が開催されることを願っております。

その講演会を通して、より多くの方々に日本文化や落語の魅力が伝わる機会となれば幸いです。

                       

文責:柴田文武

 

★以下に参加された先生方の感想文を抜粋し、掲載いたします。

  • 今日は楽しいお話と、力のこもった落語をお聞かせ頂き、ありがとうございました。無茶振りにお応え頂き、ただただ感謝致します。 実は「赤めだか」を読んでから、立川流、また落語に興味が湧き、落語初心者用のネタの本などを読んでおりました。 今日さまざまな名言を聞き、落語とは人生を生き抜くヒントをくれるのだと再確認しました。 なかなか帰国する時間がとれませんが、日本でぜひ寄席に行ってみようと思います。 ぜひ今度は韓国の会場で公演をお願い致します。ソウルでも釜山でもどこでも見に行きます!
  • 本日は大変楽しく、また有意義なお話をたくさん伺うことができました。 ありがとうございました。 まず、こしら師匠のように話すことが仕事で、しかも話術をもって、人を楽しませるという落語家さんでも、そのためには常に緻密な構想と準備をされているということを知り、我が身を振り返り多いに反省いたしました。わからない言葉があっても飛ばしていい、この言葉も日本語を学ぶ学生たちの読解の仕方に通じるものがあり、印象に残りました。是非一度寄席に行こうと思います。益々のご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。
  • 先日、柳家花緑師匠の落語(試し酒)を生で聴く機会があり感動したばかりです。落語家さんの話術にはいつも感心させられます。落語には「オチ」があるのが普通と思っていたので、今日のお話でそうではないことがわかり「目から鱗」でした。「落語」の日本語は難しいので、日本語教育で「落語」を授業に取り入れるのはハードルが高いのですが、こしら師匠のお話を聞いて、そんなに構えなくてもいいのだと思えるようになりました。今後はもう少し気楽に考えていきたいと思います。ご講演&オンライン落語をご披露していただき、ありがとうございました。
  • 先日は貴重な特別講演をありがとうございました。落語についての知識があまりないのですが、おもしろそうで、授業で扱ってみたいと思いました。 あと、アニメが好きな生徒は沢山いるのですが、私が知らないアニメが多く、話しが広がりませんでした。でも、それを「日本人でも知らないアニメをよく知ってるね!」とほめることで話しを続けることができ、相手の気分も良くなることは新しい発見でした。
  • 話芸のプロの方から聞き手(学生)の心をつかむ方法を教えていただき、勉強になりました。特に、海外での講演の経験も豊富で、その実体験をもとにお話しくださったので、非常に実践的な内容だと感じました。ありがとうございました。
  • 落語家としてのお立場から、聞き手を惹きつける話し方の秘訣をお聞きすることができ、大変勉強になる2時間でした。話し方のコツだけでなく、落語そのものについても理解を深める時間となりました。落語は庶民や貧乏人のお話ということや、人間の業を肯定するといったお話が印象に残りましたし、少々ダメな人間でもいいんだと勇気づけられました。日本の文化を日本語学習者に伝えるというのではなく(そんなふうに堅苦しく考えるのではなく)、学習者と一緒に「人間の業の物語」を楽しめたらいいなと感じました。
  • ・落語と日本語教育、両者とも人前で演じることという共通点があり、共感できる点がたくさんありました。(学生はデジタルネイティブであり、我々は常に彼らから学ぶべき存在であること、学生の共感を引き出すこと、そのためにはタイミーに登録することも辞さないことなど等)・こしら師匠の画面からあふれる色気とオーラに、大変緊張しましたが、不躾な質問にも快くお答えしていただき、感動いたしました。これからも陰ながら応援しております。ありがとうございました。

 

新緑の芽が見え始め、、季節の変わり目となりました。

朝夕と肌寒い日もあり、体調を崩しやすい時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

5月の釜山日本語教師会は、

 「日本語講師のための特別講演―落語ー」

というテーマで行う予定です。

 

落語家の「立川こしら先生」をお迎えし、特別に講演していただくことになりました。落語界の最高位【真打】である立川先生の観客の心をつかむ話芸と表現力を一緒に体験してみませんか。釜山外国語大学でも4月に学生向けに行われ、大好評だったそうです。

 

今回の教師会は、日曜日の午前中に行われます。

日時:5月19日(日) AM10:30~PM12:30

 

参加希望の方は下記のアンケートにお答えの上、参加申請をお願いします。

なお、参加申請された方には、例会前日にメールでZOOMのURLを返信いたします。

 

参加お申込み https://forms.gle/U5eKK2PxxeQ4LoEN8


---------記----------

2024年度 釜山日本語教師会 5月度オンライン例会

日時:5月19日(日) AM10:30~PM12:30

 (=10時15分ごろから入室できます)

会場:ZOOMオンラインミーティング

ZOOM接続: ミーティングIDとパスワードは参加申し込み者に別途、メールにてお送り致します。

※参加の際には、カメラ付きPC、またはタブレット、スマホの用意が必要です。 

 

釜山日本語教師会 5月例会担当 柴田、吹上

4月度例会は4月13日(土)午後3時より、在韓日本語講師研究会がメイン主催となり、釜山日本語教師会との共同で開催されました。
ソウル会場での発表とZOOMによるオンライン同時開催となりました。

今回のテーマは「OPI(Oral Proficiency InterviewI)とは」で、韓国OPI研究会8代会長である小島堅嗣先生をお迎えし、OPIの紹介とデモンストレーションが行われました。OPIの紹介は数年前にも釜山で小島先生が紹介されたこともあります。

今回は具体的なOPIの活用法を体験するために、オフライン会場ではその場の参加者同士とペアを組み、また、オンラインの参加者同士がペアを組んでOPIの体験インタビューを行いました。

ワークショップの後の質疑応答では、学生へのフィードバックやOPIの活用法や、教育現場での具体的な取り入れ方について紹介され、より理解を深める時間となりました。

OPIを初めて知るきっかけとなった先生方や、具体的に教育現場で活用するアイデアなどのヒントを得た先生方もいて、有意義な例会となりました。

文責:柴田文武