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海の豊かさを守ろう 魚が命をつなぐ海
北海道、積丹半島。100メートルを超える崖が取り囲むように海岸線が続いています。
積丹の海は世界最大のタコがつどい、魚たちが卵を産み繁殖することで、次の世代に命をつないでいます。
SDGsの目標14に掲げられている「海の豊かさを守ろう」。
厳冬の積丹の魚たちの営みから持続可能な海について考えます。
気温は-8度。ここは北海道西部、積丹半島の海です。
冬になると積丹の海には生殖のため、様々な生き物がやってきます。
NHKのカメラマンたちが積丹の海に潜り、海の中を撮影しました。
世界最大のタコ「ミズダコ」が集結
まず出会ったのは、体長3メートルはある世界最大のタコ「ミズダコ」。
この時期、深い海からペアになる相手を探すため浅瀬にやってきます。
ミズダコが入ってしまったのは、どうやらホッケの縄張り。
タコと同様、ホッケも繁殖の真っただ中で、岩場には、産み付けられた卵が至る所にありました。
卵を守るのはオスの役割です。
次世代に命をつなぐために 強いものにも立ち向かう
ホッケは、自分よりはるかに大きい相手にかみつき立ち向かいます。
ミズダコはホッケの威嚇に驚いた様子で、立ち去って行きました。
ホッケのオスは、岩場を行ったり来たりしながら、何度も卵に口をつけていました。
ゴミを吹き飛ばし、卵が呼吸しやすいようにしているといいます。
敵だと勘違いしたのか、カメラを攻撃してくることもありました。
卵からかえるまでのおよそ2か月、オスは何も食べずに世話を続けるといいます。
卵をよく見ると殻の中で稚魚がくるりと動いています。
大海原へ旅立つ日もまもなくです。
持続可能な海のため資源回復への取り組みも
1998年には過去最高の23万5000トンの水揚げを記録するなど、かつては大量に水揚げされていたホッケ。
しかし、2015年から2017年にかけてはわずか1万7000トン余りにとどまる事態となりました。
約10年前からは北海道の各地でホッケの資源量を回復させようという取り組みが始まっていて、
この積丹の海でも資源回復への取り組みが続けられています。
撮影:髙﨑哲次郎カメラマン
みんなのコメント(1件)
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感想チョモランマ長男2022年10月10日
- SDGsについてよくわかった!!