1801年、スイスの時計師アブラアン=ルイ・ブレゲによって発明されたトゥールビヨン。重力が機械式時計に与える影響を軽減するための仕組みとして生み出され、その精巧さと美しさは高級時計を象徴する存在となっています。
そんな技術をさらに進化させたコーアクシャル・トゥールビヨンを搭載した1本「METROPOLIS」がドイツブランド「WALDHOFF(ヴァルドホフ)」から登場。技術大国ドイツらしい質実剛健さに美しさが融合したモデルだそう。
製品を試す機会をもらったので、デザイン・機能性・日常での使い勝手など製品の魅力に迫ってみたいと思います!
造形美を味わえるデザイン
こちらが「WALDHOFF」の新作「METROPOLIS」。王道のラウンド型ケースは316ステンレススチール製。細かな造形や装飾にトゥールビヨンが加わり、ラグジュアリーな感じが全面に出ています。
ベルトはそれぞれのカラーに合わせたイタリアンカーフレザー製。
フェイスはしっかりと奥行きを感じられるバロック調。アンカサスモチーフの渦巻き模様が幾重にも重なり、アートピースのような荘厳さが感じられました。
最小限のローマ数字インデックスや細身でシンプルな針によってフェイスの装飾が際立っていると思います。
裏側も機械式時計らしさを感じられるシースルーバッグ仕様。精密に動く内部機構は美しく、しばらく眺めていたくなります。
重厚感あるフェイスも中空構造なので、かざすと向こうが見えるのもなんだか素敵な演出ですね。
コーアクシャル・トゥールビヨンを搭載
トゥールビヨン自体の機能は重力による誤差や時間のズレを吸収する装置。
1cm前後の小さな枠(キャリッジ)に数多くの極小パーツを組み合わせて回転させることで重力を打ち消し、長期間にわたって正確な時間を刻めるのがポイントです。
今作の「METROPOLIS」に搭載されているのはコーアクシャル・トゥールビヨンと呼ばれるタイプ。ムーブメントの摩耗を軽減しメンテナンス頻度や寿命を延ばす次世代脱進器が搭載されているのが特長です。
クォーツやデジタル全盛の現代では時計の正確性にコストをかける必要はありません。
しかし、極小パーツが織りなす小宇宙のような美しさや歴史を紡ぐ部分には機能的価値だけではないのも事実。一度体験するとロマンを求めてみなさんが惹きつけられるのにも納得かも。
意外と日常使いもしやすい
この手の時計にしてはケースも少し薄めで軽量なのも装着しやすいポイントでした。
間近で見ると荘厳な「METROPOLIS」ですが、少し離れてみるとザ高級時計というような嫌味も少なく、ゴルフやちょっといいレストランに行く際といったジャケットを羽織るようなシーンに華を添えてくれるでしょう。
本製品は自動巻ではなく手巻き式ですが72時間パワーリザーブを備えているのも助かるポイント。防水は3気圧のため生活防水レベルですが、スポーツやアウトドア以外の日常では十分かと。
有名ブランドだと100万円以上は当たり前、1000万円以上もざらにあるトゥールビヨンウォッチですが「METROPOLIS」は20万円台という価格で普段使いもしやすいのが魅力。
実際に試してみた感想はまさにお値段以上の1本でしたので、背伸びしすぎないちょっといい時計をお探しならオススメですよ!
ドイツ新鋭ブランドの最新トゥールビヨン「METROPOLIS」は現在、クラウドファンディングサイトmachi-yaでおトクな先行販売を実施中。
気になる価格は執筆時点で一般販売予定価格から32%OFFの243,440円(税・送料込)となっていました。
高級時計デビューにもオススメできるので、皆さんもぜひ「METROPOLIS」の魅力をチェックしてみてください!
>>機械式腕時計の最高峰。高級車のようなメカニカルな美しさのトゥールビヨン
Photo: junior
Source: machi-ya