ISDCプログラム 2024年度中間発表会を実施

2024/12/06

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学生と企業との「直接的(ダイレクト)」な「連携(コラボレーション)」を実現する、「ISDC(Industry-Student Direct Collaboration)」プログラムの中間発表会を11月6日(水)と12日(火)に実施しました。
今回の中間発表会は2日間ともオンラインにて開催しました。
6日(水)は株式会社フジタの中間発表会を実施しました。

【株式会社フジタ中間発表会の様子】

今年度は、「温泉街の再生計画」、「建物における階段の価値の再考」、「精神疾患を抱えた人が健康に暮らせるような集合住宅に関する研究」、「港湾における『無分区』におけるエリア再生に関する研究」、「都市の中にある神社の在り方について」についての研究が選定され、中間発表会では、研究の背景、研究動機、研究計画を中心にプレゼンテーションを行いました。
質疑応答の時間では、株式会社フジタのご担当者の方より、インバウンド消費が高まっているという社会情勢を反映したり、その土地の歴史観や近隣住民、商業施設との関係性など、実社会を考慮した点にもう一歩踏み込んでいってはどうかというご助言や、相手目線に立った工夫や設計、建築的な目線と講じる対策についてより関連性を持たせて、説得力を高めるような研究内容にしていくよう、アドバイスがありました。
さらに、現地調査に行き、十分な調査された発表者のプレゼンでは、参加者の方のご自身のご意見をいただく機会があり、それに対して学生の見解を求められる場面がある等、まさに現場の第一線で働く方との積極的な意見交換を行うことができました。
講評では、最終発表会に向けて各自の提案や調査研究をして考察したことを少しでも形にし、具現化していくよう、激励いただきました

【株式会社セブン&アイ・クリエイトリンクの中間発表会の様子】

12日(火)は株式会社セブン&アイ・クリエイトリンクの中間発表会を実施しました。

「未来商業施設(集客施設)に関連する研究」という研究テーマに対し5人の学生が発表を行いました。
今年度は「未来」に視点を置きながら、既存の街や施設、インフラ等をいかに有効活用し、新たなものを作りあげていくかという研究が複数見られました。発表会の中で、地球温暖化の観点から昨今普及してきている木材利用について、塗料を使用することにより、木材の劣化を防ぐという研究では、商業施設の中で木材を利用することに対する来客への印象、フードコートや利用客における商業施設ならではの特性を考慮することについての質疑があり、素材と商用施設の利用というソフト面とハード面双方に着目した質疑応答がありました。
また、実店舗、商業施設という平面型の施設から上下動を伴う仕掛けを作ることで、縦断型の体験型施設への研究、地域住民とその地域の特性を活かした都市開発についての研究発表があり、それぞれ「未来商用施設」とのより深い関連性を持たせられるようなアドバイスやご意見をいただきました。ご参加いただいた株式会社セブン&アイ・クリエイトリンクの皆様からは、学生ならではの視点で事業的なヒントをいただいたというご感想や学生のプレゼン内容、発表資料の質の高さをご評価いただきました。
さらに、最終発表会までの研究の発展性にご期待下さるコメントも寄せていただきました。

本プログラムでは、学生にとって実際の現場で活躍されている企業トップの方々から直接指導頂く貴重な経験となり、自身の研究内容をブラッシュアップさせ、また違った視点から研究を追及する原動力となります。一方、参画企業にとっても、学生ならではの斬新な視点や発想に触れ、新規プランの導入や企業が抱える問題を解決するアイデアを得る機会となります。

【参画企業】※中間発表会実施日時順
株式会社フジタ
株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク
ISDCプログラム