ハマス拘束の人質3人早期解放へ
国際 | 共同通信 | 2025年1月27日(月) 07:56
【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦合意を巡り、イスラエル首相府は26日、イスラム組織ハマス拘束下の人質3人の解放が30日に早まると発表した。イスラエルが引き渡しを求めていた民間人女性1人が含まれる。これに伴い、イスラエルはガザ北部への住民の移動を27日から許可すると表明した。停戦交渉の仲介国カタールも同様の声明を出した。
イスラエルはハマスに合意違反があったとして、ガザ北部への住民の帰還を認めていなかった。ハマス側が人質解放で譲歩する姿勢を示し、当初の合意内容に盛り込まれていない展開が生じる形となった。
合意によると、次の身柄交換は2月1日。同日も人質解放は行われる予定で、イスラエルは拘束するパレスチナ人を釈放する。
イスラエルは停戦合意に基づく身柄交換の第2弾があった25日、引き渡された人質の中に想定されていた民間人女性が含まれていないと反発。人質解放後に予定されていたガザ南北を隔てる「ネツァリム回廊」の開放を拒否した。