ゲーム業界における就職支援プロジェクトを運営するAmir Satvat氏は、授賞からの4日間で自身に対する悪意あるコメントやメッセージがSNSを通じて届いてることをlinkedinへの投稿で明らかにしました。
3,000人近くの就職助けた「キャリア・サンタクロース」に何故か誹謗中傷集まる
Satvat氏は自身のWebサイトを窓口としたゲーム業界における就職支援活動を2年間に渡り行っており、これまで3,000人近くの人々の就職を助けるなどの大きな成果を上げています。先日行われたThe Game Awards 2024では業界全体で過去類を見ないほどに大規模なレイオフが行われた現状を憂いて創設された「Game Changers」賞を前述の功績を称えられて授賞しており、授賞式では「キャリア・サンタクロース」とも評されていました。
そんなゲーム業界を支える功労者であるSatvat氏ですが、授賞して以降なぜか誹謗中傷のメッセージを数えきれないほど受け取っていることを告白。彼がテンセントで事業開発ディレクターを務めていることをその原因として挙げ、中傷が自身のみならず家族にまで及んでいることも含めて大きく傷ついていることを明かしています。
テンセント在籍が槍玉にあがるも雇用喪失に繋がる取引への関与を明確に否定
より具体的にはテンセントがUBIの買収に関わっているとの噂や、TGAの授賞式でテンセントとの関係に触れられなかった点を槍玉にあげての批判だとのことですが、Satvat氏が支援活動を開始したのはテンセント入社前であったことや、テンセントはもちろんそれ以前に務めたアマゾンでも合併や買収、その他の雇用喪失につながる取引に関わったことはないと明確にこれらの批判に異を唱えました。また、アマゾンウェブサービスでのレイオフに対しては「何百人もの人々の雇用が確保されるよう努力した」と主張してます。
にもかかわらず「刑務所行きに値する詐欺」「情報入力シートを作っただけ」などと非難を受けたというSatvat氏。投稿では「業界の援助に2,000時間以上を費やせば、あなたにも同じことが起きるかもしれません。これが2年間の奉仕に対する“報酬”なのです。」と皮肉交じりに嘆きの声をあげています。また、自身の妻がユダヤ人であることを明言した上で、人種や容姿をターゲットとした差別的発言に断固として反対する姿勢を示しました。
投稿の最後では自身やコミュニティに心配をよせる読者に対し、そういったハラスメント行為を見かけた際に声を挙げるよう呼びかけ、今後は前向きな公共サービスという使命に戻ると結んでいます。