こころのある色づくり
サクラクレパスは「こころ」のある「色」を通じて、教育・文化に貢献すると共に、
あなたの暮らしを、そして未来をあざやかに彩ります。
はじまりは「自由画運動」。
大正半ばまでの図画教育は、「臨画」という手本を模写させる指導が中心でした。
これに山本鼎(かなえ)画伯は異を唱え、自然の風物を感じたままに、のびのびと絵を描かせる「自由画教育」を提唱したのでした。しかし、当時の日本には子どもたちが絵を描くための適切な描画材料がありませんでした。
おりしもアメリカから輸入され始めていたクレヨンが、自由画にうってつけと推奨されたため、国産クレヨンを製造する業者が相次いで創業して、日本中の子どもたちがクレヨンを手にすることができるようになりました。しかし、当初のクレヨンは硬すぎてあまり描きやすいものではありませんでした。
すでに1921年の創業時よりクレヨン製造を開始していたサクラクレパスでは、子どもたちのために描きやすい描画材料の必要性を熱く語る山本画伯のひたむきな姿勢と、「自由画教育」の理想に心を打たれ、総力をあげて新しい描画材料の開発に取組みました。その結果、クレヨンのように画面にしっかり定着して、パステルのように混色が自在にできる、世界初の画期的な描画材料「クレパス」が1925年に誕生しました。
当時の販売員はリュックサックを背負い、日本中の学校を訪ねて「自由画教育」と「クレパス」を広めました。クレパスの開発は美術教育の新時代を開く礎となり、以来、サクラクレパスは教育・文化に貢献することを社是に掲げ、教育現場に適した材料を提供し続けています。
また、美術教育振興財団として日本で最も古い歴史を持つ「教育美術振興会」を1937年に設立し、「全国教育美術展」の開催、教育月刊誌「教育美術」の発刊、研究助成など美術教育の向上発展に貢献しています。近年では総合文具メーカーとして、描画材料・筆記具から、先進的な事務用品・教育用品にいたるまで、多種多様な商品を製造・販売しております。
サクラクレパスの一貫した姿勢を述べるなら、
「こころ」のある「色」です。