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スモールビジネスで成功を掴んだ起業家が実践する「ビジネスとは関係ない3つの戦略」

Kathleen Elkins原文編集・井上俊彦

Jan 18, 2025, 6:30 AM

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ラ・テハナの共同設立者であるガス・メイ(左)とアナ-マリア・ハラミージョは、パンデミックの間、トルティーヤの無償提供を行っていた。
Courtesy of La Tejana

起業家や小規模事業主たちが示してきたように、従来のビジネスや金融での経歴は成功の前提条件ではない。

2023年に200万ドル以上の収益を上げた、ロサンゼルスのピックルボールセンターを所有するジョン・ニーター(Jon Neeter)は、社会人としての初期をテニスのコーチとして過ごした。独立系書店のオーナーであるエイダ・フィッツジェラルド(Adah Fitzgerald)はそのキャリアを教育分野でスタートさせ、中学校で科学を教えていた。

テニスからピックルボールに事業転換して収益1億5000万円以上に。中小企業を成功させるための3つの鍵とは

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大学には行かず、ニューヨーク市に引っ越してヘアカットを始めた美容師のマーサ・エレン・メイブリー(Martha Ellen Mabry)は、21歳の時に最初のサロンを立ち上げた時点では「まだ準備ができていなかった」と認める。今ではブルックリンに大盛況の2店舗を持つ彼女はBusiness Insiderにこう語っている。

私はビジネススクールには通いませんでした。でも髪のことは知っています。

自宅のキッチンでフラワートルティーヤのレシピを完成させたカップルは、副業のタコス屋台を行列ができるほど繁盛する店舗に変えた。

私たちには起業家としての優れた勘があったと思います。しかし、金融やビジネスの経歴があるわけではありません。

La Tejanaの共同創業者であるガス・メイ(Gus May)はこう話す。彼は長年飲食業界で働き、パンデミックが始まった頃に解雇された。妻のアナ-マリア・ハラミージョ(Ana-Maria Jaramillo)はフルタイムの小児言語聴覚士だった。

以上の起業家たちはそれぞれ自らの事業とともに成長し、トライ・アンド・エラーを通して徐々にビジネスの手腕を身に着けてきた。それでも彼らは、ビジネスに無関係な戦略やマインドセットのおかげで自分たちは成功したと考えている。それが以下に挙げる3つだ。

なお、Business Insiderはそれぞれの損益計算書を閲覧し、その内容を確認している。


1. 規模の小ささを強みにする

書店を経営するフィッツジェラルドはアマゾン(Amazon)を第1の競争相手と考え、バーンズ・アンド・ノーブル(Barnes & Noble)などの人気チェーン店ともしのぎを削っているが、それらのライバル企業よりはるかに狭いスペースで営業している。

彼女の1400平方フィート(約130平方メートル)の店が扱うことのできる在庫は限られているが、彼女は必ずしもそのことを不利だとは考えていない。

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