少年へ寄り添うぬいぐるみ 鑑別所に23体、医師が寄贈した意味

安田朋起
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 鹿児島少年鑑別所鹿児島市)に、大きなぬいぐるみ23体が寄贈された。贈り主は、鹿児島県湧水町で医院などを営む医師の林芳郎さん。事件を起こして収容された少年の心を落ち着かせるのに役立つと知り、医院の職員からも提供してもらった。

 林さんは、鑑別所の運営に外部から意見を述べる「視察委員会」の委員長でもある。鑑別所には小さなぬいぐるみが少ししかなかったため、寄贈を思いついた。立川晃司所長は「審判を控えて気持ちの整理をする少年が借りていく。非常にありがたい」と林さんに感謝状を贈った。

 林さんは医院の近くにある鹿児島刑務所(湧水町)で受刑者に面接するボランティアを長年続け、鑑別所や刑務所の視察委員も当初から引き受けてきた。「だれかがしなければいけない仕事。罪を犯した人がきちんと更生できるようになっているか、よく見ていきたい」

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この記事を書いた人
安田朋起
鹿児島総局長
専門・関心分野
再エネ、原発、環境、災害、持続可能性
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    インベカヲリ★
    (写真家・ノンフィクションライター)
    2025年1月6日13時46分 投稿
    【視点】

    鑑別所の少年たちが、ぬいぐるみで心を落ち着かせているということに驚いた。男女問わず大きなぬいぐるみには、セラピー効果があるということだろうか。 振り返ってみると、小さい頃はいつもぬいぐるみを持ち歩いていたのに、大人になるとすっかり興味がな

    …続きを読む