埼玉の陥没事故 復旧見通し立たず 工場や福祉関係者からも不安の声
黒田壮吉 浅野真 稲垣直人 小林未来 中村瞬
【動画】男性の救助活動が続く道路陥没の現場=平野真大撮影
埼玉県八潮市で28日に発生した県道の陥没事故。30日未明には陥没がさらに拡大するなど復旧の見通しは立っておらず、12市町に対する下水道の使用制限要請も続く。県は最低限の処理後に汚水を河川に流す「緊急放流」に踏み切った。影響の長期化が懸念されるなか、工場や福祉の関係者からは不安の声が上がる。
県企業局は中川から工業用水の供給を受けている事業者66社に、水をなるべく使わないよう呼びかけている。陥没の事故現場付近を通る下水道管に排水を流している事業者が多いためだ。企業局によると、製紙関係の企業が多いという。
春日部市の食品メーカーの工場では、生産調整をしたうえで下水をなるべく流さない態勢をとっているという。担当者は「今後、より制限する必要があるのか、市と連絡を取りながら見極めている」と話した。
埼玉・八潮の道路陥没事故
2025年1月28日、埼玉県八潮市中心部の道路が陥没し、トラックが転落しました。トラックの運転手は穴の下に取り残されたままです。関連ニュースをまとめてお届けします。[もっと見る]