「赤なんや」「青に衝撃」  灯油ポリタンク、東西でなぜ違う色?

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高橋尚之 山下知子
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 寒い季節にはおなじみの、灯油の保管・運搬に欠かせない灯油ポリタンク。実は地域によって色が「赤」と「青」に分かれる。色の分岐線はどこにあるのか。なぜ分かれたのか。

 福岡県新宮町のホームセンター、カインズ福岡新宮店。12月中旬、売り場を訪れると、青い色の灯油ポリタンクがずらりと並んでいた。

 入社1年目、資材担当の土川大貴さん(23)は、東京に暮らしていた大学時代、灯油ポリタンクを使っていた。「関東は赤だったので、こちらに来て青なのか!と驚いた」

 翌日、さいたま市緑区のカインズ浦和美園店を訪れると、こちらは赤一色。商管マネジャーの金沢陽介さん(40)は「関西弁の方が『こっちは赤なんやな』と言っているのを時々聞きます」。

 金沢さんは妻の実家が岡山県。帰省した折に近くのホームセンターを訪れると、軒並み青色。「最初は衝撃でした」と振り返る。

境目、複数社に聞いてみた

 灯油ポリタンクの色はどこで分かれているのか。

 カインズや複数のメーカーに聞くと、東日本は赤、西日本と北海道が青、とざっくり分けられる。太平洋側では浜松市あたりが赤と青の分岐点だ。15年ほど前まで灯油ポリタンクを売っていたという浜松液化ガスの担当者は「浜松は両方ある。うちでは青を扱っていたが、灯油を売る米穀店は赤が主流だった。愛知県に入ると青が多い」。

 日本海側は富山、石川両県が混在地域。長野県は、愛知県に近い南部は青が多いが、新潟、群馬両県に近い北部は赤が多くなる。

 なぜこうした色の違いが生まれたのか。

 瑞穂化成工業(大阪市)の上…

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この記事を書いた人
高橋尚之
デジタル企画報道部
専門・関心分野
災害復興、エネルギー、原発、中小企業
山下知子
編集委員|人権、ジェンダーなど担当
専門・関心分野
教育、ジェンダー、セクシュアリティ、歴史