岸和田市長の不信任、市議会で可決 性的関係問題めぐり女性と和解
大阪府岸和田市議会(定数24)で20日、永野耕平市長に対する不信任決議案が提出され、出席した議員24人のうち20人が賛成し、可決・成立した。永野市長は10日以内に失職や議会解散の選択を迫られる。
永野市長は、政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり、謝罪して解決金500万円を払う内容で大阪地裁で和解した。所属していた地域政党・大阪維新の会(代表=吉村洋文大阪府知事)は8日に離党勧告処分とし、永野市長の離党届を受理した。
不信任決議では、永野市長について「3日の市議会全員協議会で説明責任を果たさなかった」「報道機関に『自分に非はなく辞職する気はない』などの主張を繰り返した」などと指摘。「庁舎前などでは辞職を求める市民からの声が連日あげられており、混乱を招いた責任は重大。市政運営は何度も大混乱が繰り返されてきており、このまま任せることはできない」とした。
市議会は「市長との質疑は難しい」として、永野市長に定例会の本会議や委員会に出席しないよう求めたことから、この日も永野市長は欠席したままの採決となった。
法的拘束力がある不信任決議案の可決には、議員の3分の2以上が出席し、4分の3以上の賛成が必要。永野市長が自動失職した場合は、50日以内に市長選が行われる。議会を解散した場合は40日以内に市議選が行われる。