春闘の賃上げ、長野県内で平均1万2486円 過去最高水準

遠藤和希
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 連合長野は、今年の春闘の集計結果を発表した。定期昇給を含む賃上げ額は平均で月1万2486円で前年を3205円上回り、現在の集計方法となった2014年以降で最高額という。賃上げ率は4.23%だった。

 連合長野に所属する組合のうち、179組合が回答した。8月2日までに妥結した163組合(組合員数3万9820人)を対象に集計した。賃上げ額を規模別でみると、300人以上の組合が1万3472円、100~299人が1万449円、99人以下が7543円だった。

 14~22年の賃上げ額は4千~6千円台で推移してきた。今回妥結した賃上げ額は、集計方法は異なるものの1992年の1万2438円を超え、過去最高水準という。

 22日に記者会見した連合長野の根橋美津人会長は、「人手不足のなかで30年に及んだデフレマインドが変わってきた」としたうえで、規模が小さい企業ほど引き上げ額が低いことを課題に挙げた。

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この記事を書いた人
遠藤和希
長野総局
専門・関心分野
空き家、循環社会、鉄道の将来、通貨危機など