Series 5以降、Apple Watchのケースは100%再生アルミニウムを使って作られています。Series 9も多くのパーツに100%再生素材を使用。例えば、複数のプリント回路基板でメッキに使用している金、はんだ付けに使用しているスズ、マグネットで使用している希土類元素、Taptic Engineで使用しているタングステン 脚注 2、メインロジックボードで使用している銅ホイルは、いずれも100%再生素材です。そして2023年、私たちはApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2のバッテリーに再生コバルト 脚注 3を採用しました。2025年までにAppleが設計するすべてのバッテリーで100%再生コバルトを使うという目標に向けた取り組みの一環です。Appleで最も人気のあるバンドの一つであるスポーツループも再設計しました。新しいスポーツループは82%再生糸から作られており、一部に廃漁網素材を含んでいます。こうしたイノベーションの積み重ねによって、アルミニウムケースのSeries 9を新しいスポーツループバンドと組み合わせた場合の再生素材の比率は30%を超えました 脚注 4。
Apple製品を海上で輸送した場合、同製品を航空で輸送した場合と比べて、二酸化炭素の排出量を平均で95%削減できます。カーボンニュートラルなすべてのApple Watchモデルとバンドの総重量の50%以上を、海上貨物をはじめとした航空輸送以外の手段で工場から次の目的地まで輸送することで、私たちは輸送時の総排出量を半分近くまで削減します。Apple Watchのパッケージもよりコンパクトになるよう再設計しました。パッケージサイズをより小さくしたことで、Series 9モデルでは、1回の輸送あたりで運べる量が最大25%多くなりました。さらにこのパッケージには、ファイバー素材を初めて100%使用⁶。2025年までにすべてのパッケージからプラスチックを排除するという約束の実行に向けて、大きな第一歩を記すことができました。