上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0ラストシーン【ネタバレ注意】
2024年7月17日に日本でレビュー済み
ラストシーンについて私なりの解釈です。
この映画で他人の人生を生きている人物の共通点は自分が生まれた宿命を肯定できないことです。
父親が殺人犯である原誠。
老舗旅館に縛られた谷口大祐。
詳しく描かれていない曽根崎義彦も同様なのでしょう。
そして在日朝鮮人として生まれた城戸。
生まれ持った宿命はどうしようもなく一生自分を苦しめる。
しかし、この中で原誠だけが、愛する家族を得て確かな幸せを手にしました。
城戸は原誠が幸せを掴んだ時の谷口大祐を生きようとしていました。
きっと自分も同じように幸せになりたいと思って。