上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0豪華俳優陣の坊さん映画
2017年10月20日に日本でレビュー済み
ふと思い立ち、四国88か所のお遍路をして、57番札で駐車場の料金を支払ったときに見つけた。
寺でDVDや本が販売されています。
その場では購入しなかったが、ずっと気になっていた本作。
伊藤淳史やイッセー尾形、浜田岳など、地味ながらも上手い役者を集めており、
右往左往と迷いながらも住職に成長していく様を短い時間で上手く描いていた。
実際にあったこととそうでないこととあるのだろうけれども、なぜ仏の道に入るのか、そして困難にどう答えを出すのか。
答えを求められるときに仏の教えを説くも、「本当にお前はそう思っているのか」とストレートな幼馴染の言葉を投げられる。
咄嗟に答えを出せず、頷くのかどうなのか微かな首肯が精いっぱいとなり、俗世間の自分が顔を出す。
そこがこの映画のハイライトであり、住職になるための最後の試練だったのかもしれない。
子供を引き取ったことや、幼馴染の件などが、事実であったのかどうかが気になるところ。
高野山奥の院のシーンなどもあり、もちろん橋の手前までだが、お遍路した者としては懐かしい。