ランチで串カツが食べられるのは嬉しい : 串かつ でんがな 武蔵小山店

久しぶりのテレワークになりました。
ここのところ、最低週1日はテレワークにしていましたが、ゴールデンウィークを挟んで、少しペースに乱れが出て、3週間ぶりのテレワークになります。
私は、モバイルPCは利用しない時はシャットダウンしてコンセントを抜く派なので、バッテリー切れを起こしていないか心配だったのですが、問題無く立ち上がりました。

この日は、午前中にやるべき仕事が溜まっており、その処理に昼過ぎまで掛かってしまったので、家を出るのが12時半を回っしまい、ランチは近場の当店で済ませることにしました。
串かつでんがなは、ピザーラ、柿家鮨、クアアイナなどで知られる株式会社フォーシーズの展開する串かつチェーンで、私は原則として全国チェーンはレビューしない主義(基本的に味のベースは、全国どこのお店に言っても一緒なので、一店ごとのレビューをする必要性を感じないため)なのですが、当店の場合は全国チェーンかどうかについてはやや微妙です。
と言うのも、当店の店舗展開は圧倒的に関東圏中心で、東京、神奈川を中心として48店舗が関東圏に集中しており、関西圏は、大阪、兵庫、岡山に僅か7店舗の展開に止まっているんですね。
従って、今回は、地元店ということもあり(以前住んでいた横浜・戸塚でも地元店は全国チェーンでも例外扱いしてレビューしていた。)、レビューすることにしました。

因みに同じ串カツ店ということでライバルの「串カツ田中」も約320店舗を展開しているのですが、近畿以西は86店舗と、こちらも関東圏中心の店舗展開なんです。
私の地元武蔵小山でも両チェーンがともに出店している(串カツ田中 武蔵小山店)こともあり、てっきり大阪からやって来てしのぎを削っているのかと思っていたら、大きな間違いだったんですね。
それにしても、コロナ禍前後の比較では串カツ田中が60%程度店舗を増やしているのに対し、当店＝でんがなの方は逆に30%程度店舗を減らしており、両者の勝負付けは済んだのかもしれません。

それを反映してか、私の周囲の人の声を聞いてもやはり田中の方が圧倒的に評判がいいのですが、田中は最近ランチを始めた店もあるものの、昼飲みはあってもランチ営業への力の入れ具合は弱いように思います。
ランチを本気でやっている当店の方が私にとっては利用価値は高いです。
そんなことで、今回は、当店の方のランチを試すことにしました。

当店の場所は、武蔵小山のパルムの銀座通りにあり、パルムの駅側の入口から50mほどの場所になります。
このエリアは再開発のエリアにかかっており、2030年度竣工とも言われているので、当店がこの場所で営業を続けられるのもあと数年ということになるのだと思います。

この日当店に到着したのは11時45分頃になりました。
ランチタイムは11時半から営業しているお店ですが、平日ということもあってか店内はガランとしており、先客は誰もいない様子でした。

店内はカウンター席が6席の他、テーブル席が入ったところのスペースに22席、奥のスペースに16席、テラス席が8席と、単純にキャパをはじくと52席になりますが、席間はかなり狭く、実質的なキャパは40席程度ではないかと思われます。

お店は厨房に男性1名、調理補助兼ホール係に女性1名のツーオペで、ホール係の女性から好きな席へどうぞと言われましたので、4人用テーブル席にゆったりと座らせてもらいました。

卓上にはランチメニューが置かれていますが、ランチでもメイン料理の串カツがあるのは嬉しいですね。
専門店業態の居酒屋のランチでは、メニューはその専門メニューとは切り離して、夜の残り物やランチ専用の仕入れ原価の安いメニューなどに流れがちなところ、これは嬉しいですね。
串カツの定食がA〜Cの3ランク(@880円〜@1,080円)ある他、唐揚げ定食@730円、メンチカツ定食@780円、チキン南蛮定食@830円、アジフライ定食@780円のラインナップです。

注文は、串カツのB定食@980円にしました。
これは串カツ7本に鶏の唐揚げが2個付く定食です。
待つこと7〜8分ほどで注文の定食が提供されました。
丸い皿の上に串カツ7本と唐揚げ2個が乗り、千切りキャベツ、トマト、ポテサラが添えられています。
薬味は卓上ソースと皿に盛られたマヨネーズです。

串カツは、牛肉、チキン(ムネ肉)、ウインナー、イカ、キス、玉ねぎ、ナスの7種類ですが、B定食は唐揚げ付きですので、チキンはダブりますよね。
細かい話かもしれませんが、ここら辺りにも気を遣って欲しいところです。
それでも揚げたての串カツですので、サクッとした食感でなかなか美味しいです。
鶏の唐揚げは、モモ肉の唐揚げですが、見た目からして冷凍品かなという感じです。
色合いも茶色っぽくて鮮度に欠け、味もそれなりです。
串カツのみのA定食と比べると＋100円なので頼みやすいのですが、クオリティもそれ相応のレベルでした。

味噌汁は少量のワカメが入っているのみのインスタント風の味噌汁でしたし、ランチで夜の部並みの串カツが食べられる(しかも@1,000円以内)のは嬉しいものの、それだけという感じで、定食全体としてのクオリティはもう一つで、そこに串カツ田中に敗れた(敢えて過去形にします。)当店の限界が見えたような気がしました。
せっかく串カツ田中の本気度が弱いランチに取り組んでいるわけですから、この土俵でしっかりした存在価値を見せないと、串カツ田中との差は開く一方だと思います。
たかがランチと思われがちですが、そこで手を抜くと手痛いしっぺ返しにあうような気がしてなりません。