この口コミは、麻生百合乃介さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数:3.9
-
~¥999 / 1人
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ]
透き通る塩味
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-268649457 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-268649457","content_type":"ReviewImage","content_id":268649457,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-268649459 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-268649459","content_type":"ReviewImage","content_id":268649459,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
2024/10/23 更新
若い頃から数えたら一体何軒のラーメン店に入っただろうか。北は北海道利尻島から南は屋久島まで、大学生時代に授業もそっちのけで山登りをしていたが金が無いからご当地で食べられるのは当時はまだリーズナブルな価格だったラーメンのみ。人生で一番美味かったラーメンは、利尻島の波止場にある名も無い食堂で食べた塩ラーメン。売り物にならない利尻昆布や姫帆立をふんだんに使い、刻み葱とこれもやはり地元の物であろう、ワカメが乗っただけ(チャーシュー等無いw)のシンプルなラーメンだったが、未だにあの味を超えるラーメンに出会っていない。札幌に戻ってから(新)ラーメン横丁ともぐら横丁に行ってラーメン食べたが、美味しいと思った事が無かった(ススキノの五丈原に行ったのは利尻島に行った20年後の事なのでセーフw)
ある日テレビで餃子専門店の風景が流れていたので、影響受けて不意に餃子が食べたくなり、大井町の駅前にある町中華に向かった。その店に向かう途中、見慣れないラーメン屋がある。こんな所にこんなラーメン屋あったかなと訝しく思ったが、汚なシュランで有名になった洋食ブルドッグが火事で焼けて移転した為、この界隈は疎遠になっていたので気がつかなかっただろう。何故か無性に気になった(後で店主に聞くと2023年12月に開店との事だった)。
別の町中華店で餃子と麦酒を飲み食いし、腹もそこそこ満たされていたのだが、大井町の駅に戻る途中、どうしても気になるので赤い暖簾をくぐると、10人も入れないであろう狭さ。しかも立食である。昼時も過ぎていた為か、客は1人のみなので、入り口の券売機で塩ラーメンの食券を買って待つ。壁には何故かゲゲゲの鬼太郎繋がりのお面が幾つかかかっている。奥には2階に上がる為の梯子がある。大井町らしいと言えば大井町らしい店構えだ。
厨房も狭く、おそらく二人も居れば動きづらいだろう。その為麺を茹でる釜も小ぶりで、鍋を一つだけ置く事ができる電気コンロで、鍋に入れたスープを温める最小限の作り。だが、厨房機器の大きさと味は全く関係無い。むしろ味に自信があるからこそ無駄な設備は必要無いのだろう。
と 思 っ た ら 本 気 で 当 た り で し た 美 味 い で す マ ジ で
いりこで出汁を取ると、えぐみや苦味がどうしても出て来るものだが、この店に限ってはその心配は全く無し。塩ダレも柔らかく、スープを飲むと透明感すら感じさせる透き通った味。チャーシューとナルト、シナチクと海苔と言うラーメンとしては模範的な組み合わせもシンプルに美味い。利尻島で出会ったあの味以来、久々に"本当の塩ラーメン"を食べた気がする。
店内の撮影は不可なので、様子がわからないと思うが、着席が無いと言う時点でこの店の狭さを察して欲しい。昼メシ刻はきっと行列になってしまうだろう。あえて時間をズラして行く事をオススメする。頼むから混みません様に。多分無理だと思うけどw