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この口コミは、SIAM69さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
夜の点数:5.0
昼の点数:3.5
2011/09 訪問
夜の点数:5.0
昼の点数:3.5
悪くはないけど、もう昔とは違うかな
2015/12/01 更新
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相当久しぶりに、ヴァリエのランチに行きました。
最後にランチに行ったのは福島時代。おそらく5年ぶりぐらい?
その間にヴァリエは中之島に移転し、その数年後にはビストロヴァリエを伊勢丹(現ルクアイーレ)にオープン。
ビストロヴァリエでは盛大にがっかりさせられた思い出がありますが。
今回久しぶりにランチにうかがって、あれ?こんなんだっけ、ここ。と思いました。
4320円のコースを注文。
一皿目はアミューズというよりはアントレですね。
穴子と鳴門金時の組み合わせが絶妙。穴子に甘い鳴門金時?と思いましたが食べてみると上品な甘さの鳴門金時が穴子の風味を絶妙にひきたてていて、とてもおいしい。穴子の小骨がちょっと強めでしたが…
二皿目もアントレ。お魚です。ちょっと忘れてしまいましたが塩味が強めだなと思いました。
三皿目でポワソン。ふっくらとしたタラに、海老の風味がしっかりとついたワインのソースがおいしい。
ヴィアンドは鶏、豚のどちらかと、+1600円でロッシーニ。
フォアグラが好きすぎる私は迷わずロッシーニをチョイス。
ああ~、
ロッシーニ、なんて罪深い存在…痛風、糖尿の恐怖を思い描かずにはいられないのに、こんなにおいしい…食べずにはいられない…
追加料金が1600円とちょっと高めなだけあって、満足なボリュームです。
デセールはラフランスのシブースト。
これ、なんだろう、表面のあぶりが…焼き目つけすぎなせいなのか…アントレのお魚と同じ味がするんですよねえ、ときどき…
甘くておいしいな~と思いながら食べていたらふいに焼いた魚の風味がふわって。
もうちょっと「ちょうどいい」焼き目つけてもらえないですかね…クリームの部分ががおいしくてもいつ焼き魚が襲ってくるか不安になりながら食べてました…
ここまで「ん~…なんか、悪くはないんだけど、おいしいっちゃおいしいんだけど、ちょっとなあ…」という感じだったのですが。
ああ、もう昔のヴァリエとは違うんだなと思った決定的なところが、デセール後のカフェ。
ランチにはあの素敵で可愛いベルナルドの食器は使わないのは確か昔からだったと思いますが、そのシンプルな白いティーカップが。
テーブルに運ばれてきた時点で汚れてたんですよね。
私のも、連れのも、両方とも。紅茶の垂れた跡がしっかりと。
なんだろう、福島の頃のヴァリエなら、こんな状態でお客さんに出したかな。
すっとふき取ってから出してくれてたんじゃないかな。
料理は相変わらずヴァリエらしい、「重すぎないフレンチ」です。
比較的あっさりで、とても食べやすい。正直ときどき和食を彷彿とさせるぐらいの。
フレンチといえば濃厚なソースや重たいお肉、と苦手意識を持っている人でもきっと大丈夫!と思えるお料理。
でも、昔のような繊細さはなくなっているようです。
もっと強気で言うなら「手抜き」するようになってる気がしますね。
ティーカップの汚れはその象徴のように感じました。
悲しいな。私が会社員になって初めて自分のお金で親を食事に連れて行ったのが福島時代のヴァリエのランチでした。
でもきっともうヴァリエに行くことはなくなるんだろうな。
今回はランチのみのお話なので、数年前に描いたディナーの口コミと点数はそのままにさせていただきます。
以下、ディナーの感想↓
ヴァリエのお料理、大好きです。
福島の方に過去何度か食べに行っていましたが、中之島に移転してからはこの日が始めてでした。
福島の頃と価格は変わっていないことは知っていましたが、なかなか足を踏み出せず。
お金持ちのマダムでもお嬢さんでもない、しがない20代OLとしては、福島のこぢんまりとしたレストランには行けても、中之島のグランメゾンには気後れしてしまうものなのです…(´・ω・`)
いざお店に入ってみると、全体のクラシックな様式の中にモダンなテイストも盛り込まれていて、思っていたよりもずっと馴染みやすい店内でした。ちょっと緊張していたのが嘘のように、席についたらリラックスできました。
相変わらずアミューズが、可憐で上品でそしておいしい!
アミューズからいきなり幸せな気分にさせてくれるって、すごいですよね。
10500円のコースを頼みましたが、この日一番感動したのはメイン料理でもデセールでもなく、ポタージュでした。
最近、フレンチのお店でサフランやクミンなどで味付けされたものをよく見かけるようになりましたが、クミンの味付けでこんなにおいしいと思ったフレンチは初めてです。
さすがヴァリエっ!!と呻ってしまいました。
カフェも福島の頃と変わらないベルナルドの上品なカップ。
好きなだけ選べるプチフールはカフェのお供に最適なほどよい甘さでした。
お上品で繊細で、過剰さも不足さもなく、すべての調和がとれたコース。
高いお値段を払っても「んー…確かにおいしかったけど…」と思うフレンチレストランもある中で、10500円でここまでおいしい料理をいただけるなんて。
やっぱり大好きです、ヴァリエ。