ジョン・レノンのお気に入り＆命名は水上勉という軽井沢ブルー・プラーク制度認定店 : 離山房

軽井沢旅行2日目のサイクリングは快適なものになりました。

出発前に天気はずっと気にしていたのですが、季節の変わり目で秋雨前線が活発な時期になり、2週間天気予報によれば、旅行日を挟んだ数日間は傘マークばかり並ぶあいにくの予報。
1週間前になって気象庁の他、ウェザーニュースなどの民間予報が出揃ってもあまり予報は変わり映えしませんでした。

ところが3日ほど前から風向きが変わり、太平洋高気圧の勢力がなかなかしぶとくて、秋雨前線の南下が遅れ、傘マークが後ろ倒しの傾向になって、前日予報ではこの日は晴れ時々曇りで降水確率も0%〜10%になっていました。
最高気温予想が31℃と軽井沢にしては高めなのですが、と言うことは東京は猛暑日に近いということでもあり、日頃の行いがよほど良かったせいか(笑)、9月下旬の軽井沢にしてはちょっと信じられないような好条件に恵まれました。

そのため、サイクリングでは定番の万平ホテル〜雲場池コースの後、ランチタイム(@森Q)を挟んで南部方面まで遠征して軽井沢タリアセンを散策しました。

そして、その後はレンタイサイクルを借りた軽井沢駅まで戻ることになるわけですが、帰りの新幹線の時間を気にしながらも、帰路通りがかったこちらのカフェで一服していくことにしました。
中山道から軽井沢バイパスを横切って軽井沢タリアセンに至るこの道は、途中にあるアンダーパスを滑走することが出来るなど自転車での走行も快適なのですが、結構渋いカフェが林立しているエリアでもあります。

当店は、当日往路で見かけてその場でBMしていたお店なのですが、食べログ評価も結構高い有名店のようで、この日のような絶好の天気だと、平日とは言えかなり混雑しそうな感じもしました。

有名店と申し上げたのは、当店は昭和52年5月にオープンした老舗カフェなのですが、創業者として当店を建設したのは報道カメラマンの槇野尚一氏で、軽井沢ブルー・プラーク制度として認定されているお店になります。
ブルー・プラークと言うのは、150年ほど前に英国で始まった制度で、歴史的な出来事があった建物や著名人に関わりのある建造物、あるいは著名な建築家によって設計された建物等にブルーの銘板を設置し、それらの歴史を継承していく制度です。
店名の「離山房」の名付け親は、槇野氏と親交のあった作家の水上勉氏でした。

また、当店は、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻が頻繁に訪れたお店としても知られています。
ジョン・レノンと言えば万平ホテルのアップルパイでも知られているように軽井沢がお気に入りで、初めて当年に来店したのはオープンした年の夏の終わりごろだったそうです。
コーヒーと静かな環境がお気に召したようで、その後約３年間、夏の訪れとともに息子のショーン君を伴って軽装で当店に足しげく通うことになります。

当店の場所は、軽井沢バイパスから中山道方面へ200mほど進んだ左手です。
一軒家風の外観は趣きたっぷりですし、敷地内のちょっと低くなったところには東屋も設られています。
客席は、店内席以外にテラス席があり、この日のような好天の日はやはりテラス席が人気のようです。

13時15分頃の訪店で、店内席、テラス席共に余裕があったようで、スタッフから希望を聞かれましたが、テラス席をお願いしました。
テラス席はテーブル席が6卓20席ですが、少し詰め込まれている感じで、実質キャパは12〜14名程度ではないかと思われます。
窓際の3卓は埋まってましたので、店内側の2人用テーブルに着席しました。

卓上にはメニューが備え置きで、ジョンレノンが好んだという名物ブルーベリージュース@970円もありましたが、今回はケーキ休憩が目的でブルーベリージュースという感じでは無かったので、それは見送ることにしました。
そのケーキは、日替わりのようで、この日はガトーショコラとレアチーズケーキ(各@820円)がラインナップしていました。
私がレアチーズケーキと離山房ブレンド@870円を、家内はガトーショコラとアイスコーヒー@870円を注文しました。
セット割引等は無いので、〆て3,380円の会計になります。

待つこと4分ほどで注文のケーキとドリンクが運ばれてきました。
レアチーズケーキは、普通以上のサイズのケーキで、ホイップクリームがトッピングされ、ブルーベリーソースが添えられていますが、濃厚でコクがあってとても美味しいです。
単品＠820円の高価なケーキですので、美味しくなければ嘘かもしれませんが、最近このレベルのレアチーズケーキを食べたことが無かったので感動しました。

家内のガトーショコラも少し味見させてもらいましたが、こちらもとろけるような食感の濃厚なケーキで、家内もとても気に入っていました。

コーヒーも薄手のコーヒーカップにたっぷり注がれたコーヒーでしたが、強めの酸味と苦味のバランスの良い爽やかなコーヒーでケーキとの相性もとても良かったです。

一人当たり1,690円ですので、さすがにコスパは高い評価は出来ませんが、さすがにブルー・プラーク制度認定店だけあって、ケーキ、コーヒーのクオリティはさすがだと思いました。
高原の休憩スポットとして雰囲気は申し分無いお店ですし、オンシーズンは相当混雑するお店と推測されますので、この日すんなり利用出来たのはラッキーでしたね。