【桃谷】庶民の街に集まってきたネパール【ダルバート】

出典:kurodaさん

【桃谷】庶民の街に集まってきたネパール【ダルバート】

大阪環状線・桃谷駅周辺ではこのところ、ネパール料理のお店が急増、リトル・カトマンズの様相を呈しています。ネパールの国民食であるダルバートを中心に、駅周辺のネパール料理店をここに紹介します。

記事作成日:2025/01/05

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる104の口コミを参考にまとめました。

桃谷?桃山?

 大阪市内をぐるっと一周する大阪環状線の南東部にある「桃谷駅」。1895年(明治28年)、江戸時代中頃より周囲の丘陵地帯が桃の名所として賑わっていたこの地に、初代・大阪鉄道により「桃山駅」として開業した歴史のある駅です…あれ?『桃山』?
 初代・大阪鉄道は後に会社合併によって関西鉄道の駅となり、この関西鉄道が1905年(明治38年)に奈良鉄道(現奈良線)を吸収した際、京都・伏見にあった「桃山駅」と混同されるとの理由から、この駅を「桃谷駅」と改称したのです。
 以降、この辺り一帯を「桃谷」と呼ぶようになりました。大阪桃山病院が大阪市立総合医療センターに吸収統合されてからは、「桃山」の名残はほとんどなくなってしまいました。

ネパール創作料理店 シュレスタ

ネパール創作料理店 シュレスタ

 大阪環状線・桃谷駅の西側、デサントビルの真裏の区画にあって、ネパールの国旗が無ければかなり判りにくいが、北側・南側の両方から入ることができるようになっています。
 中は意外に広く、テーブル席に加えて、座敷まであるようです。インテリアも品よく、じっくり落ち着いて食事ができる造りですね。

マイルドなスパイス使いのダルバート

ネパール創作料理店 シュレスタ

 ダルバート(1,050円)は、タルカリが5種のカレーからのチョイスになっています。ステンレスのお皿は4区画に仕切られ、手前にライス、奥に今回選んだマトンカレーと、ジャガイモの炒め物、ほうれん草のバター炒めが盛られています。
 マトンのカレーは辛さは控えめで、マトン独特の風味が活きています。副菜のジャガイモ、ほうれん草ともに抑制的なスパイス使いで、素材の味を活かした仕上りです。

ネパール創作料理店 シュレスタ

 ダルは陶器の器に入っています。一口啜ってみると、様々な種類の豆や野菜が使われているようで、どろっとしたテクスチャー。豆の甘みとクミンの香味がリッチな風合いです。
 ライスはジャポニカ。これらを遠慮無くぐちゃぐちゃにかき混ぜていただくと、優しい風味が口いっぱいに広がります。

Solti Momo

Solti Momo

 JR大阪環状線・桃谷駅の南口を出て、桃谷商店街を東へまっすぐ5分ぐらい歩いた最深部、疎開道路に至る手前あたりにあるお店です。
 お店は店内階段を上がった2階にあり、4人掛けのテーブル席が6卓ほどの20数席。タルチョがぶら下がるネパール風の飾り付けがされています。

「タカリセット」はダルバートのこと

Solti Momo

 「タカリセット(マトン)」(1,100円)は、ステンレスのターリ皿の中央にライスが盛られ、その周りに各種の副菜と、金属の器に盛られたマトンのカレーとダルが並びます。
 マトンカレーにはお肉がたっぷりで、マトンらしい歯ごたえと深い旨みがあります。スパイシーな香りがあるものの辛さは控えめでコクを利かせた仕上がりです。

Solti Momo

 ダルは黒っぽい色合いでサラサラの風合い。スプーンを入れるとたっぷりの豆が沈んでいました。控えめな塩加減で素材の風味を活かしています。

Solti Momo

 副菜はジャガイモやひよこ豆、ブロッコリーのタルカリに、ほうれん草のサーグなど。
バートは長粒種と短粒種のブレンド米で、適度にぱらっとしていていい具合。ギーが掛かっているので独特の風味があります。

オアシスカフェ 桃谷店

オアシスカフェ 桃谷店

 JR大阪環状線・桃谷駅の南口を出て、桃谷商店街を東へまっすぐ5分ぐらい歩いたあたりにあるお店です。
 店内は4人掛けのテーブル席が6卓ほどと、掘りごたつ式のこ上がりが20席ぐらいの全36席。タルチョがぶら下がるネパール風の飾り付けがなされやや大きめの造りです。

オアシスカフェ 桃谷店

 「ダルバート」(1,200円)は、カレーが日替り、チキン、マトン、キーマからのチョイス。スープ、サラダに次いで専用のステンレスの器に盛られたダルバートが運ばれてきました。ステンレスのお器は4区画に仕切られ、手前にたっぷりのライスがもられ、アチャールが添えられています。
 奥の左はダル、中央がマトンのカレー、右が野菜カレーとなっています。ダルを一口啜ってみると、レンズ豆が主体のさらっとしたテクスチャー。豆の甘みに抑制的なスパイスの香味が掛け合わさってスパイシーながら優しい味わいです。

オアシスカフェ 桃谷店

カレーにはマトンがたっぷりで、マトン特有の旨みがありつつ、独特の臭みはスパイスで見事に打ち消されています。ライスは長粒種がブレンドされていて、適度な粘りを持ちつつ淡泊な風合い。ネパールカレーには最適かもしれない。
 ダルやカレー、アチャールをぐちゃぐちゃに混ぜていただくと様々な風味が口いっぱいに広がります。

ネパール趣味満載のお店のダルバート

ブッダキッチン

ブッダキッチン

 大阪環状線・桃谷駅の北口から南東方向へ歩いて10分ほど、府立桃谷高校近くのいわゆる「疎開道路」沿いあるインド・ネパール料理のお店です。
 やや狭い店内は4人掛けのテーブル席が6卓の全24席。テーブルの間隔が狭めでかなり窮屈ではある。

ボリウム感のあるダルバート

ブッダキッチン

 「ダルバート」(1,350円)は、ステンレスの丸皿の中心にたっぷりのライスが盛られ、その周囲にダルとチキンカレー、アチャール、パパド、ポテトフライが並びます。
 ダルとチキンカレーはステンレスの小鉢に満たされていて、チキンカレーはチキンがたっぷり入っていて食べ応えがある。

ブッダキッチン

 ダルはドロッとした仕上がりで、豆の形は残っていません。甘みのある優しい味わいながら、クミンのスパイスの風味が光ります。
 アチャールはジャガイモとキャベツが主体でシャキシャキした食感が特徴的、野菜の味が活きてます。ライスはジャポニカの白米とバスマティーライスのブレンド。カレーとの相性は抜群です。

JHARANA

JHARANA

 JR大阪環状線・桃谷駅から桃谷商店街を東に3分ほど歩き、猫間川筋を北に少し進んだところ。桃谷公園の手前のところにあるネパール料理のお店です。
 ネパール風の装飾がなされた店内は、2人掛け、4人掛けのテーブル席からなる全22席。天井を青く塗っているのが印象的。

ダイナミックな仕様のダルバート

JHARANA

 「ダルバート」(1,350円)は、ステンレスの丸皿の中心にたっぷりのライスが盛られ、その周囲にダルとチキンカレー、アチャール、パパド、ポテトフライが並びます。
 ダルとチキンカレーはステンレスの小鉢に満たされていて、チキンカレーはチキンがたっぷり入っていて食べ応えがある。

JHARANA

 ダルはドロッとした仕上がりで、豆の形は残っていません。甘みのある優しい味わいながら、クミンのスパイスの風味が光ります。
 アチャールはジャガイモとキャベツが主体でシャキシャキした食感が特徴的、野菜の味が活きてます。ライスはジャポニカの白米とバスマティーライスのブレンド。カレーとの相性は抜群です。

ももやん

ももやん

 JR大阪環状線・桃谷駅から桃谷商店街を東に3分ほど進んだところにある、ネパール人がやってる立ち飲み店です。
 店内はキッチンに面した立ち飲みカウンターと2人掛けのテーブルが3卓だけ。テーブルの間隔も狭いキツキツの狭小店です。ここは基本は飲み屋なんだがお昼間にはランチもされています。

「野菜カレー」は甘くて辛い

ももやん

 カレー(1種)・ナン・サラダ・ドリンクの「ランチAセット」(790円)はまずサラダが出されます。
 ナンは長い台形の独特の形をしています。クリスピーな口当たりでギーの風味も良好。しっかり甘さがあるが、これだけ大きいと食べても食べてもなくならない。

ももやん

 野菜カレーは黄褐色。ドロッとした風合いで、中にジャガイモやブロッコリー、アスパラガスなどが沈んでいます。
 ひと匙口に含むと玉ねぎによる甘みが強く、遅れて刺激がやってきます。辛口でお願いしたがそれほど強くなく、むしろ野菜の甘みが前面に出ています。

※本記事は、2025/01/05に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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