【大阪・ミナミ】揚げる!【カツ・フライ・天ぷら】

出典:kurodaさん

【大阪・ミナミ】揚げる!【カツ・フライ・天ぷら】

熱した油の中で食材を加熱するいわゆる揚げ物は、肉や魚、野菜など、さまざまなものを素材とすることができ、衣や油の種類によっても風味や食感が変わります。大阪・ミナミ周辺で、「カツ」「フライ」「天ぷら」など、衣揚げの美味しいお店をピックアップしました。揚げ物の世界を堪能しませんか。

更新日:2024/12/14 (2021/08/14作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる5387の口コミを参考にまとめました。

揚げ物のヴァリエーション

中国料理では「炸」という漢字一文字で表される「揚げ物」、熱した油の中で食材を加熱する調理法です。食材の表面に硬い殻が出来た状態となるので、表面のみがサクッとした食感となり、内部は軟らかさが残り、旨味が凝縮します。

から揚げ:食材に小麦粉や片栗粉の衣を付けて揚げたもの。
竜田揚げ:醤油やみりんなど下味を付けた食材に、片栗粉をまぶして揚げたもの。
天ぷら:小麦粉と卵を使用した衣をつけて揚げたもの。衣の中で素材を蒸し上げる独特な技法。
かつ・フライ:パン粉を衣として揚げたもの。
フリッター:小麦粉と卵黄を牛乳か水で溶き、これに泡立てた卵白を加えた衣をつけて揚げたもの。

天ぷら 大吉 なんば店

天ぷら 大吉 なんば店

 南海・難波駅からガードに沿って南に下ったところの一角、「なんばこめじるし」にある、あの堺の名店の支店です。
 店内は大きくカウンター席と、少しだけのテーブル席、合わせて50席足らずです。開店した直後のお昼前にもかかわらず、ほぼ満席です。

堺の名店の天ぷらが難波で味わえる

天ぷら 大吉 なんば店

 「店長おすすめセット」(800円)では、まずは、ご飯とあさり汁、大根おろしの天つゆ、デザートの葡萄が出て来ます。そして、目の前から揚がったばかりの天ぷらが差し出されてきました。
 海老、穴子、鰯、椎茸、そして一風変わったウインナーの天ぷらです。サクサクに仕上がった揚げたて天ぷら。海老は身も小さくて期待外れだが、特に穴子は身が大ぶりでふっくら、旨みも強い

天ぷら 大吉 なんば店

 天つゆはやや甘め、うれしいことに大根おろしがたっぷり盛られています。なんと大根おろしのおかわりも可能とのこと。
 お味噌汁の実はあさり。お椀にてんこ盛りされています。身はぷりぷりで、お汁にも深い出汁味が出ています。あさりの殻は地面に捨てるのがこのお店での作法ですね。

喝鈍 法善寺横丁店

喝鈍 法善寺横丁店

 各線・難波駅のすぐ近く、お香と打ち水の香りが漂う風情溢れる法善寺横丁にあるカツ丼の専門店です。
 店内はカウンターのみの10席ほど。間口は狭いが懐の深い、老舗の趣を漂わせる雰囲気になっています。

風情ある横丁でいただく庶民的なカツ丼

喝鈍 法善寺横丁店

 「かつどん」のダブル卵(800円)は、トレイの上にご飯、ミニサラダ、お味噌汁、そして主役のカツが親子鍋のまま並んでいます。自分で丼に乗せるようになってます。
 普通に全投入するとかなりの「つゆだく」になるのが特徴的ですね。そしてそのつゆは甘めで濃いめの仕上がりだが、鰹出汁の旨味がかなり効いています。また、卵のとじ加減は堅めです。

喝鈍 法善寺横丁店

 カツはだしを吸ってしんなりしています。肉の厚みは普通だが、大きさがそこそこあるので食べごたえがあります。そしてご飯の量も一般的なカツ丼より多いんではないかな。

き田たけうどん

き田たけうどん

 各線・難波駅の南側、なんさん通りのひと筋南側の小路にある人気のうどん店です。
 店内は白木調の明る い雰囲気で、カウンターとテーブル席合わせて30席程度。カウンター内では大型のセラーに日本酒が多数並んでいて、日本酒バー的な利用も可能な様子です。

大きな鶏天の乗る細うどん

き田たけうどん

 「鶏天ぶっかけ」(900円)は、器の中には艶々と煌めく饂飩が横たわり、大ぶりの鶏天が3切れも投入されています。
 饂飩は細うどん。啜ってみると、艶やかな舌触りを持ちながらも適度なコシとしなやかさのある歯応えを持っています。つるっとした喉ごしが身上の細うどんの持ち味を活かしつつ、讃岐独特のコシもが楽しめる…
 ぶっかけ汁は出汁の旨みが著しく、醤油のコクとレモンの酸味が合わさって洗練された風味に仕上がっています。

き田たけうどん

 鶏天はサクッとした衣に包まれたジューシーな鶏肉が何とも旨い。
 ぶっかけ汁に浸かって出汁を吸った衣が徐々に柔らかくなっていくテクスチャーの変化もこれまた楽しいですね。

洋食レストラン 犇屋 なんばOCAT店

洋食レストラン 犇屋 なんばOCAT店

 JR大和路線・JR難波駅の直上、高速バスのターミナルとして全国各地から様々な会社のバスが集まってくる大阪シティエアターミナル(OCAT)の1階にある洋食・カフェ店です。
 店内は、ブラウンが基調の暖色系。カウンター席とテーブル席合わせて80人ぐらい入れそうな大箱ながら一人でも気軽に立ち寄れるカフェ的な雰囲気です。

精肉店直営店のコロッケとチキンカツのランチ

洋食レストラン 犇屋 なんばOCAT店

 この日の日替りランチは「牛肉コロッケとチキンカツ」(860円)。はセルフでコンソメスープとコーヒーが付いていただけます。
 添えられているサラダは、キャベツ、レタス、水菜、トマト、そしてポテトです。スパゲティが下に敷かれているのが洋食っぽいですね。

洋食レストラン 犇屋 なんばOCAT店

 コロッケを割ってみると、牛挽肉が大量に入っている。口に運ぶとポテトとお肉の甘さが際立っています。
 チキンはジューシーかつサクサク。ソースはウスターとワインをブレンドしたような、大人な風味になっています。

一芳亭 本店

一芳亭 本店

 南海・難波駅から南東方向、なんばCITYの西側にある中華料理店です。創業は昭和8年のかなりの老舗で、小さい店舗ながら、しゅうまいの名店として有名店です。
 店内は1階が厨房とテーブル席少々、メインの食堂は2階になっています。

一芳亭 本店

 このお店の名物である焼売と同様、春巻(870円)も薄焼き玉子の皮で巻かれています。
 パリッとした食感こそ希薄だが、海老のほかに、キャベツ、にんじん、たけのこ、きくらげ等々…ぎっしりと詰まっていて、素材の風味を活かした軽めの味付けに仕上がっています。

一芳亭 本店

 えび天ぷら(470円)は、小海老のすり身のかき揚げ状のもの。フワッとした口当たりの中に海老の風味が凝縮した感じです。
 食通で有名な作家、池波正太郎に《荒けずりなようでいてデリケートな味。家庭の惣菜のように見えて専門家のみにゆるされた品格が到底、まねのできるものではないことを感じさせる》と論評させている、名品の味を保っています。

重亭

重亭 - エントランス

 高島屋大阪店のすぐ近く、「なんば南海通」を少し入り、次の辻を左(北)にすぐのところ。精華小学校跡の東側にある老舗洋食店です。
 店内はテーブル席のみで30席ほど。創業は昭和21年というこのお店、食通で知られる池波正太郎が足繁く通ったということでも知られています。

食の近代遺産・老舗洋食店のビフカツ

重亭

 ビフカツ(1,900円)は白く丸いお皿に大きめのビフカツが横たわり、ポテトサラダ、千切りキャベツ、スパゲティが添えられています。ビフカツにはデミグラスソースでもない、やや淡 くテリのあるソースが掛かっています。
 カツにナイフを入れるとザクッと音がする。ひと切れを口に運ぶと、ジュワッと一気に肉汁が広がります。肉はもちろんヘレ肉。実に柔らかくて食べやすいですね。肉の旨みは濃厚だが、脂が少ないので軽快な仕上がりになっています。

重亭

 ソースはおそらくデミグラソースをベースにしてケチャップやお酒で仕上げているのでしょう。サラッとしていてやや甘く、酸味も効かせています。日本人好みの味だと思います。

日本橋 一味禅

日本橋 一味禅

 近鉄、および大阪メトロ・日本橋駅から南方向、南海・難波駅から南東方向。堺筋沿いの高島屋東別館の向かいにある天丼・天むすのお店です。
 店内は横に一直線の10席ほどのカウンター席があるのみ。カウンターの背後は通り抜けできないが、全面が引き戸なのでどこからでも入店でき、不都合はありません。

壮観!ご飯を覆いつくす天ぷらの数々

日本橋 一味禅

 穴子1尾・海老2尾・牛肉1枚・豚肉1枚・餅・ちくわ・季節の野菜というほぼ全種盛りのような「ミックス天丼」(1,350円)は、お味噌汁、お漬物とともに差し出されます。
 ご飯を覆いつくさんばかりに各種の天ぷらが盛られ、海苔がトッピングされています。これは壮観!

日本橋 一味禅

 天ぷらはすべて熱々サクサクでエビの身はプリッとしています。野菜は南京、茄子、万願寺。もちろんカラッと揚がっています。牛天や豚天も、それぞれお肉の持ち味を活かしています。
 驚くべきは穴子。大ぶりの穴子が一尾丸ごと揚げられています。ほっくりとした揚げ上がりで、穴子らしい淡泊な旨味が溢れます。

ハンバール なんばウォーク店

ハンバール なんばウォーク店

 各線・なんば駅の直近、大阪の巨大地下街「なんばウォーク」に西の端にある、心斎橋ミツヤが運営する洋食バルです。
 店内は4人掛け、2人掛けのテーブル席と12席ほどの大テーブルからなる全50席程度。ランチタイムのこと、店内はかなり賑わっています。

オムライス+ポークカツの「ボルガライス」

ハンバール なんばウォーク店

 「ボルガライス」(1,375円)は、大きな平皿にオムライスが盛られ、その上にカットされたポークカツが乗っています。オムライスは半熟玉子をライスの上にのっけたタイプ。トマトソースとデミグラスソースが掛けられています。
 フワトロ系の玉子は優しい食感。デミグラスソースが風味よく仕上がっています。ライスはケチャップライスで、具はベーコン・玉ねぎ・マシュルームとなっています。

ハンバール なんばウォーク店

 ポークカツはしっかり火が入っています。お肉は適度な厚みがありしっかりとした食感。サクッと揚がっていてこちらも上々。
 ソースによって味に個性が与えられています。

※本記事は、2024/12/14に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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