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店名 |
炭火焼肉 牛心亭
|
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ジャンル | 焼肉 |
予約・ お問い合わせ |
092-738-3181 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
西鉄大牟田戦福岡(天神)駅下車徒歩約2分 天神駅から159m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
無 |
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禁煙・喫煙 |
全席喫煙可
2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 近隣に駐車場ビルあり |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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夕方、ポムポムプリンと待ち合わせた。
現れたポムポムプリンは上下真っ黒な服装、派手な化粧にど金髪、青いカラーコンタクト、ビチビチに細いダメージジーンズ、厚底のブーツをカツカツ鳴らして、後藤稔の正面に立ち、目を合わせて首を傾げた。ですよね?と無言で圧をかけているようだった。自分から口を開くつもりはないらしい。後藤は、写真と全然違うと思いながらも、あっどうもはじめまして、と尋常の挨拶をした。写真では黒髪ロングの目がぱっちりした清楚ギャル系女子大生二十一歳である筈だった。目の前にいるのは誰だ。別人じゃないか。このボラみたいな顔をした小柄なヤンキーは。なにがポムポムプリンだ。どんなニックネームだ。やさぐれた場末の野良猫じゃないか。失敗だ。出会い系サイトはやっぱり駄目だ。出会い系は怖い。嘘と不正が横行している。後藤稔は悔いた。
コロナビールでも飲みませんか?二人きりで…。
誘ったのは後藤だった。ポムポムプリンはあっさり応じた。向こうが待ち合わせ場所も時間も指定した。後藤が以前行ったことのあるメキシコ料理店を提案すると、会ってから決めましょう、とあっさり躱された。特になんの違和感もなかった。ポムポムプリンとはサイト内でかなり親密なやり取りを繰り返していた。後藤が書いた小説紛いの雑文に対してポムポムプリンは鋭い批評と一定の評価を下した。的確な視点だった。後藤はポムポムプリンを信用に足る人物だと思った。年下と付き合ったことあります?ポムポムプリンのメッセージに後藤は心が躍った。
わたしの知ってる店があるんで、自己紹介をする暇もなくポムポムプリンは横断歩道を渡り、一人でさっさと歩き始める。考える間も無く後藤は後を追う。繁華街の雑踏を野良猫が縫うように早足で歩く。細い路地を何度か抜ける。雑居ビルの前で立ち止まる。ここの4F…。友達から…教えてもらった…店っちゃん。
4Fのボタンを押した。古びたビルだった。4Fに着き扉が開くとバンダナを巻いた親爺が乗り込んできて、あと五分くらい、と言い放ち1Fのボタンを押し地上に舞い戻った。どうやら店主であるらしい。後藤稔は同僚の平忠治と「炭火焼肉 牛心亭」を訪れていた。今度は階段を使ってゆっくり上がって時間を稼ぎ入店する。先に何組か客が既に入っていて何の為に階段を使って時間を潰したのかわからない。後藤はカルビランチ(790円)平は焼肉ランチ(790円)を注文した。二十分くらいかけて、食べた。食後に二人が下した評価は、まあごく普通にうまい、ご飯とキムチがおかわり無料はありがたい、790円は安い、というものだった。常連みたいな舌ったらずの女が、めっちゃタレが美味しいー、と大きな声で言って、親爺がウチはタレなんでと返している。うるせえと思った。腹が膨れた。後藤が平を誘って牛心亭を訪れたのは、牛の心を知りたかったからであろうか。後藤は人の心がわからない。あの日、ポムポムプリンは後藤の心に傷を負わせた。
コロナビール一本とピザの切れ端で会計は二万円だった。雑居ビルの4F、何の変哲も無い最大公約数的なバーに他に客はいない。出されたメニュー表に記された値段が馬鹿みたい。ポムポムプリンは1600円のオペレーターをガンガンに飲んだ。中毒患者みたいな淀んだ目で頻繁に鳴るでっかいスマホを弄っていた。合間にかったるそうに喋った。会計の際に、ここカード使えますか、えーっ、じゃあごめん、わたし現金持ってない、お金持ってる?、見え透いた演技に後藤は鼻白む。こんな古典的な、オールドスクールな手口に引っ掛かった己を、後藤は深く恥じた。ポムポムプリンを信じていたのに。信じた自分を。
後藤の心は、痛かった。