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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話54 天狗のいたずら 2014年4月7日更新
[天狗のいたずら] [参考:中能登町の民話伝説より] 方言や表現を分かりやすいように改変してあります。 むかしむかし、中能登町黒氏(くろうじ)の人々が、石動山へ泊まりがけの山仕事に行っていた頃、仕事が終わり山小屋で一杯やっていると、どこからかドンタカドンタカ、調子がいい太鼓の音が聞こえてきました。 「ははあ、ありゃ天狗のお祭りやな。なかなか賑やかしくていい。あれを肴(さかな)に飲むまいか。」 一人がそう言ってみんなに酒をついで回っていたら、屋根の上から大声が有りました。 「出そうか。出そうか。」 一人の面白い親父がそれに答えて、 「何を出すんじゃ。出してみい。」 そう言うと、ドドンと屋根をぶち破り、でかくて長い鼻がするすると降りてきて、あれよあれよと見ているうちに、下の囲炉裏の焚き火でジュウと音をたてました。 「アッチッチィー!」 屋根の上の叫び声とともに鼻は急いで上がって行きます。 「ほれみろ、いたずらばっかりするからじゃ。」 「おいおい、天狗、屋根は直して行けやー。」 みんな屋根に向かって文句を言っていたら、おおん、おおんと泣き声が聞こえます。それがまたでっかい声でたまりません。 「おおい、うるさくてかなわんぞ。それくらいで泣くんじゃねえ。そんなもん、ドクダミの葉っぱの汁をつけたらすぐ治る。」 天狗はすぐに小さい声になって、 「やさしいに言うてくれてすまんこってす。このお礼はしますさかい。」 そう言って去って行きました。 次の日、人夫たちが山へ上がったら、その日の枝打ちの仕事がきれいに終わっていました。また、山小屋に帰ってみると屋根の穴もきれいに修理してあったそうです。なかなか律儀な天狗さんです。 (文責:津幡町 吉田恵一) [石川県昔話 目次] 中能登町黒氏の地図をご紹介します。矢印のあとをコピーし、検索窓に貼り付けてそのトップをご覧ください。 (グーグルマップ)→ 中能登町黒氏 □□中能登町黒氏周辺宿泊施設□□ 中能登町の宿は全て楽天と契約がありません。ご希望の方は電話にてお確かめください。 木幡屋.....................100m 0767-77-2373 詳細不明 民宿 びっくり............6km 0767-76-0576 詳細不明 カンガルーホテル..6km 03-3872-8573 本社東京 素泊3300円 ☆☆☆ 石川県 旅館 ホテルご紹介☆☆☆ [金沢駅前] [金沢繁華街・中心街・郊外] [河北郡] [七尾市] [鳳珠郡能登町] [能登町 農家民宿] [珠洲市] [輪島市 (1) (2)] [羽咋郡] [羽咋市] [白山市] [小松市] [加賀市] どうぞ きまっし石川→ホームへ戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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