アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの八乙女光が23日、東京・大手町の日経ホールでリーディング・コンサート『ベートーヴェン/届かなかった手紙』の囲み取材に応じた。

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    Hey! Say! JUMPの八乙女光

■八乙女光、初日前に「嗚咽止まらない」

今作は、ドイツが生んだ偉大な天才作曲家・ベートーヴェンによる三通の恋文に隠されたミステリーを巡る朗読と、ベートーヴェンが生み出した名曲の生演奏を融合させた朗読音楽劇。2019年の『もしも塾』以来5年ぶりに舞台に立ち、主演を務める八乙女は、“不滅の恋人”を探す主人公で、ベートーヴェンから高い信頼と愛情を受けたピアノの弟子であるフェルディナント・リースを演じる。

集まった記者陣に「皆さんお忙しい中、ありがとうございます」と頭を下げた八乙女は、初日を前に「朝から嗚咽が止まりません」と苦笑い。その理由を「昨日初めてバイオリン、チェロ、ピアノとの稽古をしたんですけど、楽器が加わることによって上品さがパーンッと出てきて、『明日本番か』と……」と実感が湧いてきたことを語る。朗読劇は初挑戦となるが、「身振りや手振りがないので、声やちょっとしたニュアンスで伝える難しさと楽しさがある」と早速魅了されているよう。

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台本の感想については「ベートーヴェンにすごく興味が湧いた」と述べ、「お客さんにも少しでも興味を持ってくれたら」と思いを馳せる。劇中ではベートーヴェンの楽曲が生演奏されるが、八乙女は「一曲の中でたくさんの感情をアウトプットできるベートーヴェンはすごい」と熱弁し、「なぜベートーヴェンがこの曲を作ったのか調べて聞いていくと、『ああなるほど』と刺激を受けます」と、楽曲の楽しみ方を明かした。

■ベートーヴェンとは「運命なのかな?」

2020年には、突発性難聴の治療に専念するため芸能活動を休止していた八乙女。「僕が突発性難聴になったときは、極端な高音や低音が聴こえにくかったんです。ベートーヴェンが難聴になってから作ったと言われている曲も今作で演奏されるのですが、その曲をピアノで弾く動画を見ると、真ん中の鍵盤の音が多い気がして。もしかしたら同じような症状だったのかな」とベートーヴェンとの共通点を見出し、「僕に今作のお話が来たことは、ベートーヴェンにかけるわけじゃないけど……“運命”なのかな? って」とコメント。記者に「お見事です」と褒められると「何回か、ほかでも同じ話をしてるんですけどね」とはにかんだ。

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■個人のYouTubeチャンネルは「見なくていい(笑)」

朗読劇については「奥が深い。これからもチャレンジしてみたい」と語り、あわせて「休業して復帰してから、舞台は勇気のいるお仕事だったので、今回は自分の中で再スタートという意味を込めている。これからどんどん、舞台やいろんなものにチャレンジしていきたい」と今後の展望を明かした。

そんな八乙女にとって、2024年は「チャレンジした年」。11月に開設した個人YouTubeチャンネル『ちょっと休憩すんべ!』については、「めちゃくちゃゆるいチャンネルなので、見なくていいんですけど!(笑)」と照れながらまさかの告知拒否をしたが、「リーディングコンサートも初めてのことだし、『よしやってみよう』が多かった1年でした。グループとしても、1年4ヶ月かけてシングルを発売するという経験をして、初めてのことがたくさんあった」と振り返る。そして来年について「もう少しゆったりとしたスケジュールで宮城に帰って、牛タンをいっぱい食べたいです。宮城には『OH! バンデス』(ミヤギテレビ)という、『笑っていいとも!』のような番組があるのですが、その番組にもたくさん出たい」と、地元・宮城での仕事にも意欲を見せた。

公演日程は、24日(18:30)、25日(14:00/18:30)、26日(14:00)。

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