元タイヤ屋店員によるヤフオクやメルカリで「タイヤ・ホイールを売りたい」という人向け情報!
ホイールのPCDやインセット(オフセット)など最低限必要な情報を書かずに出品する人とか、発送方法を調べずに出品して後で揉める人とかって意外といるんだよねー。そういうのを含めて色々書いていくよー。今回は以下の構成で、すんごく長いよー。
1. 出品用の写真撮影
2. 商品説明に書くべき情報
3. タイヤ付ホイールの梱包例
4. タイヤの発送はヤマト便がオススメ
1. 出品用の写真撮影
1-1. 1枚目の画像は大事!
ヤフオクもメルカリも画像がないと始まらない。そして、1枚目の画像(トップ画像)はとても大事!それが残念だと閲覧数もウォッチリスト(いいね)も伸びない。
ド定番のパターンが2x2で4本並べるやつ。変な撮り方をせずに皆が見慣れているベタなのが一番いいと思う。1枚目の画像(トップ画像)が4本中1~3本しか写っていないとか残念なパターンの人がたまにいるが、それだと4本出品しているのが伝わらない。タイヤのみ出品する場合は、4本立てて並べるか4本平積みの画像がベタ。
1-2. 出品用画像の構成
例として過去の出品画像(9枚構成)を載せておく。必ず4本全ての表と裏の状態が確認できるような構成にする。ヤフオクとメルカリは画像は10枚までなので、編集ソフト(アプリ)で4枚を1枚に結合させる等をすると枚数を節約できる。ガリ傷や歪み、破損箇所があるなら、その部分が確認できる画像も入れる。
裏側の画像が必要な理由は、ホイールの汚れ・塗装剥がれ・腐食などの状態を確認できるようにするため。裏側の画像が1枚もないと、故意に何かを隠していると思われてしまう可能性もある。
ちなみに、ヤフオクとメルカリの出品ページに載せられる画像の最大解像度は1200x1200px。縦横比1:1で撮影すると一番大きな画像をアップできる。
1-3. 注意すべきポイント
撮影時、横倒しで置いたときに傷が入りそうな場合は何か敷き物をした方がよい。ヤバいのは砂利の上に直置き。それだと「傷を入れながら撮影しているアピール」になってしまう。実際はそうでなくてもそう思われてしまうので、特に状態の良い中古品を探している人はその時点で逃げちゃうよ。
タイヤ・ホイールの出品に慣れていない人がやらかしがちなのがこれ。このタイヤとホイールの組み合わせならタイヤがもっこりしているので地面とホイールが接触しないが、「あーそういう扱い方をする人なんだー」と思われても仕方がない。敷き物をするか壁などに斜めに立てかけておいて撮影するべし。
上側のタイヤとホイールの組み合わせなら、敷き物をせずにコンクリートやアスファルトの上に置いた時点でホイールに傷が入る。わかっている人はそういう出品画像を見ると「あかんやつや!」と気づいてしまうのだ。下側のならそっと置けば大丈夫。でも、砂利だとめり込むからね?せっかくの良いホイールもそうやって傷を入れたら台無し。
敷き物は個人的にオススメなのはシルバーシート。ブルーシートは撮影時に色が反射してタイヤやホイールが青っぽくなった画像になってしまうのでシルバーの方が無難。ついでにシルバーシートは遮光性がよいものが多くタイヤの保管にも使える。
2. 商品説明に書くべき情報
タイヤとホイールの仕様については以下の例に記載している情報を書くべし。結局、書かずに出品しているとスルーされるか質問が来ることになるだろう。
2-1. タイヤの記載例
TOYO R1R 215/45R17 2019年製 5分山
= (メーカー・商品名等) (サイズ) (製造年) (残り溝)
製造については「2319」のように週・年の4桁表記でも構わない。残り溝は「中央が5-6mm」といった表記でもよい。
状態については、ゴムのヒビ割れ・パンク修理跡・ビード切れ・サイドウォールの損傷などがあれば書いておく。
2-2. ホイールの記載例
17×7.5JJ +50 5H-114.3
= (リム径) × (リム幅) (インセット) (穴数)-(PCD)
純正ホイールの場合はハブ径も記載した方がよい。インセット(オフセット)は書かない人がいるが意外と重要。たいていのホイールは本体かシールに書かれている。
状態については、特に表面の傷・塗装剥がれ・腐食については書いた方がよい。見たらわかるレベルの歪みがある場合はジャンクとして出品するのが無難。裏側も大きな傷や腐食がある場合は書くべし。そういうのを隠して売っても、後で揉めてその処理にかかる手間や時間を金額換算すれば赤字になるでしょ。
3. タイヤ付ホイールの梱包例
タイヤ付ホイールの梱包例を2パターンやってみる。ちなみに、PPバンドは使わない。
3-1. プチプチ+ダンボール+ビニール袋
まずは、ダンボールにプチプチを貼り付けて敷く。タイヤがもっこりしていてホイールがダンボールだけで保護できる場合はプチプチは不要。
次にタイヤ付ホイールを載せる。
プチプチを貼り付けたダンボールを上から被せて、ビニール紐で縛ったらダンボールバーガーの完成。紐を通す穴はプラスドライバーでブスっとやればよい。
テープで貼り合わせてもよい。要するに、バラけずホイールの表裏の両方が保護されていれば問題ない。
あとはこれをビニール袋に入れる。
画像のように袋を横倒しにしてダンボールバーガーごと転がして入れると楽。こうすれば、一度も重いタイヤ付ホイールを持ち上げなくて済む。
横にびろーんと広げてから結ぶ。
クルクルっと撒いて両端をひねってから結ぶとキレイになる。このとき、袋がブカブカにならないようにしっかりと空気を抜いておくのがポイント。
袋詰め完成!こうすることで屋内に置いたり車で運ぶときに汚れを気にしなくて済むし、雨が降ってダンボールが濡れて梱包が崩れる心配もなくなる。
余談だが、過去にヤマト便でタイヤを送ろうとしたときに、タイヤについた砂やゴミで他の荷物が汚れるといって営業所でプチプチを巻かされたこともある。ビニール袋に入れておけばそういうのも回避できる。
タイヤの袋詰め方法については過去に以下の記事を書いているので参考用に貼っておく。
【当ブログ内記事】
タイヤをプロっぽく袋詰めする方法!(ビニール袋への入れ方)【タイヤ保管準備】
ちなみに、今回使用したビニール袋は以下のような90Lの厚手のもの。軽自動車なら70L、SUVなら120~150Lがちょうどいいだろう。
3-2. ダンボール+ストレッチフィルム
ホイールのナット穴を利用して、プラスドライバーで穴を開けたダンボールを縫いつける。
表と裏をしっかり縫いつければ完了。このタイヤ付ホイールはタイヤがもっこりしていてホイールにダンボールが接触しないのでプチプチはなし。
ビニール袋でもよいが、別パターンということでストレッチフィルム(ラップ)を巻いてみた。これで完成。
TRUSCO ストレッチフィルム 15μ 300WX500m SF15-300
4. タイヤの発送はヤマト便がオススメ
個人でタイヤあるいはタイヤ付ホイールを発送するならヤマト便が料金・サービスともに最強だと思う。(2020年10月現在)
ヤマト便の特徴は、タイヤ専用のサイズ計算をするので安いこと!1本ずつバラバラに梱包して4本送っても料金は変わらないこと!予約すれば家まで集荷に来てくれること!
実際、変に2本くっつけて梱包したりすると、営業所のおばちゃんが1人で運べなくて困ったり、車に積むのが大変になるので、1本ずつバラ梱包した方が喜ばれる。
サイズ計算については以下のヤマト運輸の公式にある計算ツールを使うとよい。
ヤマト運輸 「タイヤ料金計算」
料金は上記のページにある「ヤマト便運賃表」のリンクを開けば調べることができる。ちなみに、発払い・着払いどちらにも対応している。
以上!