今日の株式見通し=弱もち合い、米国株安を嫌気 アドテストの株価動向に注目
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は、弱もち合いが想定されている。前日の米国株安を嫌気し売り優勢となりそうだが、方向性が感じられないため大きな変動はみられないという。注目点は決算見通しの上方修正をしたアドバンテスト(6857.T)の株価動向で、同社の動きによって相場が振れる可能性があるとの見方も出ていた。
日経平均の予想レンジは3万9100円─3万9600円。
現時点で発表された国内主要企業の決算は内容が悪くはなく株価を支える可能性があり、米国株式市場の軟調な動きに対して下値抵抗力が感じられる動きになるという。米国でも、マイクロソフトが第2・四半期(2024年10─12月)決算は売上高が市場予想上回った。企業業績よりも、中国企業によってもたらされた生成AIの今後に対する不安をどう払拭するかが課題になりそうだ。
市場では「連邦公開市場委員会(FOMC)を材料として消化したものの、相場全体の方向感を見いだせる雰囲気ではない。ディープシーク・ショックで投資家のマインドが冷え込んだこともあり、目先は動きが乏しくなるのではないか」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との指摘もあった。
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前日の米国株式市場は反落した。米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで政策金利を据え置いたが、パウエル議長の経済に関する発言が安心感につながり一時の安値からは下げ幅を縮小して取引を終了。ハイテク株(.SPLRCT)が下げを主導し、エヌビディア(NVDA.O)が4.1%、マイクロソフト(MSFT.O)が1.1%、それぞれ下落した。
きょうのスケジュールでは、米国の新規失業保険申請件数(労働省)、GDP速報値(商務省)の発表が注目される。国内主要企業の決算では、武田薬品工業(4502.T)、キヤノン(7751.T)、NEC(6701.T)などが予定されている。
前営業日終値 | 昨年来高値 | 昨年来安値 | |
日経平均 | 39414.78 | 42426.77 | 31156.12 |
397.91 | 2024/7/11 | 2024/8/5 | |
シカゴ日経平均先物当限 | 39270(円建て) |
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