欧州委、米ハイテク大手の調査継続を強調 米政権交代の影響否定

EU、ハイテク大手への調査見直し トランプ氏就任が一因=FT
 1月14日、欧州連合(EU)欧州委員会は、米アップル、メタ、アルファベット傘下のグーグルなど、ハイテク大手に対する調査を見直していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。写真はEUの旗とメタのロゴのイメージ。2023年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル/ストックホルム 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は、米アップル(AAPL.O), opens new tab、メタ(META.O), opens new tab、アルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下のグーグルなど、ハイテク大手に関する事案を検証しているとした上で、トランプ氏の米大統領就任が法執行に影響することはないと述べた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は14日、欧州委員会が米ハイテク大手への調査を見直していると報じた。デジタル市場法(DMA)に基づいて2024年3月以降に開始された全ての事案が対象で調査範囲を縮小または変更する可能性があるとした。
欧州委の報道官は、会見で「欧州委員会は、第三国でどのような行政が行われようとも、それが欧州委員会の執行活動に影響を与えることはないと明言している」と言及。ハイテク大手の規制への取り組みを改めて強調すると同時に、案件の検証はトランプ氏の就任とは関係ないと述べた。
欧州委でEU政策などを担当するヴィルクネン委員は、ロイターに対し電子メールで、EUの調査は通常通り継続されており、調査を中断する決定は下されていないと述べた。

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トムソン・ロイター

Supantha leads the European Technology and Telecoms coverage, with a special focus on emerging technologies such as AI and 5G. He has been a journalist for about 18 years. He joined Reuters in 2006 and has covered a variety of beats ranging from financial sector to technology. He is based in Stockholm, Sweden.