2000年最高裁判所裁判官国民審査
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2000年最高裁判所裁判官国民審査(2000ねんさいこうさいばんしょさいばんかんこくみんしんさ)は、2000年(平成12年)6月25日に第42回衆議院議員総選挙と共に執行された最高裁判所裁判官国民審査。
総論
[編集]9人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ、全員罷免しないとされた。投票率は60.49%であった[1]。
過去の国民審査公報ではアラビア数字とローマ字が使えなかったが、2000年6月12日の最高裁判所裁判官審査公報発行規程(中央選挙管理会告示)改正でアラビア数字とローマ字が使える規定に変わった[2]。
国民審査の結果
[編集]裁判官 | 罷免を可とする票 | 罷免を可としない票 | 罷免を可とする率 |
---|---|---|---|
亀山継夫 | 5,932,395 | 51,787,073 | 10.28% |
大出峻郎 | 5,501,125 | 52,218,393 | 9.53% |
町田 顯 | 5,401,744 | 52,317,804 | 9.36% |
金谷利広 | 5,548,385 | 52,171,197 | 9.61% |
奥田昌道 | 5,437,154 | 52,282,421 | 9.42% |
山口 繁 | 5,538,825 | 52,180,756 | 9.60% |
元原利文 | 4,990,128 | 52,729,466 | 8.65% |
梶谷 玄 | 5,005,056 | 52,714,509 | 8.67% |
北川弘治 | 5,431,505 | 52,288,094 | 9.41% |
最高裁判決における裁判官の意見
[編集]2000年6月2日までの最高裁判決・最高裁決定における意見(意見が分かれたものに限定)。
判決日 決定日 |
裁判 | 亀山 継夫 |
大出 峻郎 |
町田 顯 |
金谷 利広 |
奥田 昌道 |
山口 繁 |
元原 利文 |
梶谷 玄 |
北川 弘治 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1998年9月2日 | 1995年参院選の一票の格差(4.97倍) | 合憲 | 合憲 | 合憲 | 違憲 選挙有効 |
|||||
1998年12月1日 | 寺西判事補事件の処分 | 戒告 | 戒告 | 戒告 | 無処分 | 戒告 | ||||
1999年11月10日 | 2005年衆院選の一票の格差(2.31倍) | 合憲 | 合憲 | 合憲 | 合憲 | 合憲 | 違憲 選挙有効 |
違憲 選挙有効 |
合憲 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 西川, 伸一『最高裁裁判官国民審査の実証的研究 「もうひとつの参政権」の復権をめざして』(第1刷)五月書房、2012年1月27日。ISBN 978-4772704960。