2-クロロエタノール
2-クロロエタノール | |
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2-クロロエタノール | |
別称 2-クロロエチルアルコール エチレンクロロヒドリン グリコールクロロヒドリン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 107-07-3 |
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特性 | |
化学式 | C2H5ClO |
モル質量 | 80.52 g/mol |
密度 | 1.197 g/cm³ |
融点 |
-67 °C |
沸点 |
128-130 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
2-クロロエタノール(2-Chloroethanol)はグリセリンと同じくかすかにエーテルに似た甘い臭いを持つ無色液体の化学物質である。2-クロロエタノールは水と均一に混和する。2-CEとも記載される[1]。
別名として2-クロロ-1-エタノール、2-モノクロロエタノール、2-ヒドロキシエチルクロリド、β-クロロエタノール、β-ヒドロキシエチルクロリド、クロロエタノール、δ-クロロエタノール、エチルクロロヒドリン、エチレンクロロヒドリン、グリコールクロロヒドリンあるいはグリコールモノクロロヒドリンとも呼ばれる。
2-クロロエタノールはエチレンと次亜塩素酸とから製造される[要出典]。
2-クロロエタノールはおもに酸化エチレンの製造に利用され、他にも染料、医薬品、殺菌剤や可塑剤の合成原料として利用される。あるいはチオジグリコールの製造にも利用される。酢酸セルロースやエチルセルロース、繊維のプリント染料、脱蝋、ロジンの精製、松リグニンの抽出、ドライクリーニング等の溶媒としても利用される。
2-クロロエタノールの流通量は少量である。それは容易に製造できるため、購入したり貯蔵するよりは需要に応じて製造される。
毒性
[編集]アメリカ合衆国の緊急計画及び地域の知る権利に関する法律(42U.S.C.11002)のセクション302で定義される極めて危険有害な物質の一覧に掲載されている。
2-クロロエタノールは強い毒性を持ち、濃い蒸気を吸引すると死に至ることがある。また、2-クロロエタノールは皮膚より吸収され、中枢神経、循環器、腎臓あるいは肝臓に障害を引き起こす。2-クロロエタノールは肺や目に対して刺激性が強い。そして、引火や爆発の恐れがある。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[2]。法律上の名称は「エチレンクロルヒドリン」。
発がん性を示すエチレンオキシド(EO)の中間体等として存在する関係上、アメリカやカナダ、EUなどで規制がある[1]。
註・出典
[編集]- ^ a b 食品安全情報(化学物質)No. 19/ 2021(2021. 09. 15)別添 サイト:国立医薬品食品衛生研究所
- ^ 毒物及び劇物取締法 昭和二十五年十二月二十八日 法律三百三号 第二条 別表第二
外部リンク
[編集]- 2-Chloroethanol(英語)