コンテンツにスキップ

研究所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
研究機関から転送)

研究所(けんきゅうしょ、けんきゅうじょ、: research institute, laboratory, research center など)とは、研究などを行う組織・施設のことである。

概要

[編集]

研究所とは研究(や研究開発)、また試験鑑定などを行うための組織機関)であり、またその施設のことである。広義には、天文台や「農業試験所」なども含めて指している場合もある。

領域
各研究所ごとに様々で、たとえば自然科学人文科学社会科学などの諸分野、あるいはそれらの中から細分化された特定の分野を対象にしたものが設立されている。また科学に限らず、様々な領域の研究所が存在している。
設立者
設立者は特に限定されておらず、国際機関、ある国の中央政府地方政府大学企業財団個人など多岐に渡る。
日本の場合、企業が企業の中に設置したものを「企業内研究所」などと呼び、個人が設置したものは「私設研究所」、政府系では日本国が設立したものを国立試験研究機関、地方自治体が設置するものを公設試験研究機関と称する。
タイプ、分類
研究所の分類は、様々あり、例えば学問の種類による分類がある。また、「基礎研究」、「応用研究」という意味の分類や、予めミッションの決まった「トップダウン型」研究、研究者の自由な発想に基づく「ボトムアップ型」研究という意味の分類がされることもある。

大学は通常、研究所に分類しないが、研究所という名称を冠した機関を持つことが多い。諸分野に関する政策立案、政策提言を主たる業務とするシンクタンクも、研究所という名称を使用しているものが多い。英語のlaboratory(ラボラトリー、ラボ)は広い範囲を示し、単に設備が整った場所も含む。このため、研究ではない既知の技術を使った分析や製造を行う施設もそう呼ばれる(写真現像、血液検査、音響解析、構造解析など)。

世界の研究所

[編集]

国際機関

[編集]

イギリス

[編集]

フランス

[編集]

ドイツ

[編集]

アメリカ

[編集]

ロシア

[編集]

タイ

[編集]

中国

[編集]

シンガポール

[編集]

日本

[編集]

領域ごとに組織構成が異なる。

一般論としていえば、研究所では、研究テーマごとに各研究室に分かれ、通常は学生はいない。ここでは、技術または見習いスタッフ→研究員(または研究官)→主任研究員(または主任研究官)、室長→部長→副所長→所長という階層構造を採用している機関が多い。

ただし文部科学省所管(日本国政府)の研究所では、大学の講座と同様に、教授准教授助教(または、技官や学生)により構成されている。

日本にある国際機関直轄研究所

[編集]

国立研究開発法人、国立研究開発法人に附属する主な研究所

[編集]

国が直接運営している「施設等機関」、または施設等機関に附属する研究所

[編集]

国の「特別の機関」、または特別の機関に附属する研究所

[編集]

その他の国の研究所

[編集]
ネットワーク型拠点
  • 学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

主な地方自治体の研究所

[編集]

社団法人の研究所

[編集]

ここでは、研究所単体で法人となっているもののみを掲載する。

株式会社の研究所

[編集]

学校法人の研究所

[編集]

教育研究所

[編集]

宗教法人の研究所

[編集]

その他の研究所

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 東京国立博物館京都国立博物館奈良国立博物館九州国立博物館も傘下に収めているが、これらも研究活動を行っている。
  2. ^ 国立歴史民俗博物館国文学研究資料館国立民族学博物館も傘下に収めているが、これらも研究活動を行っている。
  3. ^ 地方独立行政法人
  4. ^ 地方独立行政法人

出典

[編集]
  1. ^ 研究開発センター”. 東芝. 1999年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月14日閲覧。
  2. ^ 生産技術センター”. 東芝. 2019年2月14日閲覧。
  3. ^ ソフトウェア技術センター”. 東芝. 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月14日閲覧。
  4. ^ ミサワホーム総合研究所”. ミサワホーム. 2020年2月13日閲覧。
  5. ^ ㈱デンソー拠点一覧”. デンソー. 2017年12月18日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]