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新グロモント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新グロモント(New Guromont)は、レックが扱うドリンク剤(栄養ドリンク)の名称。2004年12月までは中外製薬が、2004年12月から2024年6月まではライオンがそれぞれ取り扱っていた。

商品沿革

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1964年5月、当時の中外製薬が開発した薬用成分「グルクロノラクトン」(通称グロンサン)を配合した、アメリカ合衆国バーモント州に伝わる民間療法「バーモント健康法」を利用したアップルビネガー&蜂蜜味の医薬品ドリンク『グロンサンバーモント』として発売。競合商品は大正製薬の『リポビタンD』、大日本製薬(現:住友ファーマ)の『ヘルタスバーモント』[1]、田辺製薬(現:田辺三菱製薬)の『アスパラC(現在のアスパラドリンクα)』、第一製薬(現:第一三共ヘルスケア)の『マミアン』[2]日本製薬(発売元は武田薬品工業)の『ポリタンC』[3]であった。のちに商品名を縮めて『グロモント』に、その後処方を強化し、現在の商品名となる。

2004年末に中外製薬が一般用医薬品・殺虫剤などの一般向け製品から撤退し、2005年1月からは事業を譲り受けたライオンから発売することになった。ちなみに、これまでライオンではドリンク剤の取り扱いはなく、姉妹ブランドの『グロンサン』と共に譲り受けたことにより、ドリンク剤の分野に本格的に参入したことになる。

2009年秋に『新グロモント』が生薬のリュウガンニクエキスを配合する処方改良が行われ、販売名が『新グロモントA』に変更された。

『新グロモントA』は2013年8月にパッケージリニューアルが行われた後、2017年10月に再度パッケージリニューアルされた。2017年10月のパッケージリニューアルでは、同年4月に指定医薬部外品のビタミン含有保健剤の承認基準改正に伴って効能が変更となり、「疲労の予防・回復」と明記されるようになったほか、メーカー希望小売価格を設定しないノープリントプライスへ移行された[4]

2022年2月には法人向けノベルティのラインナップに加わり、ノベルティ専用仕様となる2本入りセットが発売された(受注生産対応)。

2024年6月28日付で、商標権・製造権・販売権がライオンからレックへ譲渡された[5][6]

歴代広告キャラクター

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 ほか。

歴代キャッチコピー

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  • ガンバラナクッチャ(アニメーション 1971年放送[7]) - CMソングは、はやし・こばの作曲。ユニオンレコード(発売元:テイチク)からCMソングを3分30秒のフルバージョンへ発展させた「ガンバラナクッチャ」という楽曲がシングルレコードで発売されている(作詞:やの・えつこ、作編曲:はやし・こば、歌:サスケ[8]、US-727)。
  • がんばれば愛(アニメーション) - アニメ「がんばれ!!タブチくん」とコラボしたもので、「唄 クレージー・パーティー」と画面右下に表示。
  • ちかれたびー(一般中年男性モデル 1974年放送[7]) - 「疲れた」を意味する秋田県鹿角市地域の方言。1975年流行語となった[9]
  • がんばんベェ(同)
  • すいつけベェ(同)
  • アゴ出すな!(八代亜紀 1978年放送) - 非常に疲れた様子を意味する慣用句「あごを出す」から。
  • ガンバリます(三好鉄生)
  • 熱く走ろう(不明 1986年放送)
  • からだが資本 元気が基本(森末慎二 1987年放送)
  • しゃかりきドリンク。(布川敏和)
  • 燃えろ!(井原正巳→ブルース・リー)
  • グイっとくる!(高嶋政伸)
  • 朝のカラダに、新発売。(峰竜太、新グロモントゴールド)

これらは中外製薬時代のもので、ライオン移管後は宣伝をしていないため、現在はなし。

取扱商品

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現行製品
  • 新グロモント(販売名:新グロモントA)【指定医薬部外品】
  • 新グロモントロイヤル【指定医薬部外品】 - 企業限定商品
過去の製品
  • 新グロモントロイヤル(医薬品、中外製薬時代に発売) - シリーズ唯一の50ml入り医薬品ミニドリンク剤。現行の「新グロモントロイヤル【指定医薬部外品】」(企業限定商品)とは別物の製品
  • 新グロモントアルファ(医薬部外品、中外製薬時代に発売)
  • 新グロモントゴールド(指定医薬部外品、ライオン移管後も引き続き発売されたが、2016年5月製造終了)
  • 新グロモントエース(医薬品、ライオン移管後も引き続き発売)(製造販売元:常盤薬品工業

脚注

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  1. ^ 現在は製造を終了している。なお、大日本製薬の一般用医薬品の事業を継承した興和では『キューピーコーワαドリンク』や『キューピーコーワiドリンク』が発売されている。
  2. ^ 現在は製造を終了しており、旧三共から引き継いだ『MJ-リゲイン』に相当する。
  3. ^ 現在は製造を終了しており、アリナミン製薬(旧:武田コンシューマーヘルスケア)が製造販売する『アリナミン7』や『アリナミンゼロ7』に相当する。
  4. ^ グルクロノラクトンを配合した指定医薬部外品ドリンク『新グロモントA』の効能を変更しリニューアル新発売』(プレスリリース)ライオン株式会社、2017年10月12日。オリジナルの2017年12月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171201042707/http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2017/23802022年3月16日閲覧 
  5. ^ ドリンク剤ブランドおよび外用消炎鎮痛剤の一部ブランドの譲渡に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ライオン株式会社、2024年2月14日https://www.lion.co.jp/ja/company/press/2024/pdf/20240214c.pdf2024年2月14日閲覧 
  6. ^ ドリンク剤のブランド譲受完了のお知らせ』(プレスリリース)レック株式会社、2024年6月28日https://www.lecinc.co.jp/news/detail/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E5%89%A4%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E8%AD%B2%E5%8F%97%E5%AE%8C%E4%BA%86%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B2024年6月29日閲覧 
  7. ^ a b 『朝日ワンテーママガジン43 データ読本 戦後50年 1945〜1994』朝日新聞社、1994年、40頁。
  8. ^ 6人組フォークグループ。後にデビューした同名の愛媛県出身のデュオ埼玉県出身のデュオとは無関係。
  9. ^ 出典:米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 358頁

外部リンク

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