コンテンツにスキップ

怒り (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
怒り
著者 吉田修一
発行日 2014年1月25日
発行元 中央公論新社
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製カバー装
ページ数 284
260
公式サイト 怒り(上)
怒り(下)
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

怒り』(いかり)は、吉田修一小説である。

2016年9月に監督李相日、主演渡辺謙映画化された。

概要

[編集]

読売新聞』朝刊に2012年10月29日から2013年10月19日まで連載された後[1]、加筆修正され2014年1月25日に上・下編の二部構成で中央公論新社から同日発売された[2]。執筆のきっかけとなったのはリンゼイ・アン・ホーカー殺害事件である[3][4]

あらすじ

[編集]

八王子郊外で若い夫婦が自宅で惨殺され、犯人は逃走した。1年後、房総東京沖縄に身元不明の3人の男がそれぞれ現れ、訝られながらも次第に周囲に受け入れられ、それなりの人間関係が作られていく。ある日、警察が八王子事件の犯人の整形手術後のモンタージュ写真をテレビ番組で公表したのをきっかけに、それぞれの人間関係に揺らぎが生まれはじめる。

映画

[編集]
怒り
RAGE
監督 李相日
脚本 李相日
原作 吉田修一
製作 市川南
出演者 渡辺謙
森山未來
松山ケンイチ
綾野剛
広瀬すず
佐久本宝
ピエール瀧
三浦貴大
高畑充希
原日出子
池脇千鶴
宮崎あおい
妻夫木聡
音楽 坂本龍一
池内ヨシカツ
撮影 笠松則通
編集 今井剛
製作会社 東宝映画
公開 日本の旗 2016年9月17日
上映時間 142分
製作国 日本の旗 日本
興行収入 16億1000万円[5]
テンプレートを表示

監督・脚本は李相日、主演は渡辺謙2016年9月17日に公開。李が吉田修一の作品を映画化するのは、興行収入19億円超のヒット作となった『悪人』に続き2度目。『許されざる者』以来のタッグとなる主演の渡辺謙をはじめ、『悪人』で主演を務めた妻夫木聡三浦貴大松山ケンイチ宮崎あおいやオーディションで選ばれた広瀬すず、新人の佐久本宝などが出演している。

第41回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門、第64回サンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門出品作品[6]

キャスト

[編集]

スタッフ

[編集]

封切り

[編集]

全国324スクリーンで公開され、2016年9月17日・18日の初日2日間で興収2億3300万円、動員17万人になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった[26]

受賞歴

[編集]
映画

関連作品

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 主な連載小説の記録”. 読売新聞へようこそ. 2018年7月4日閲覧。
  2. ^ 怒り 上”. 中央公論新社. 2018年7月4日閲覧。
  3. ^ 簡単に隣人を殺人犯と思い込んだ風潮に衝撃…吉田修一、2007年の殺人事件に言及”. シネマトゥデイ. 2018年7月4日閲覧。
  4. ^ 怒りはどこに向けられているのか—作家・吉田修一に聞く小説『怒り』の作品世界、一般財団法人ニッポンドットコム、2016.09.15
  5. ^ 2016年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟 2017年7月8日閲覧。
  6. ^ “李相日「怒り」がトロント国際映画祭とサンセバスチャン国際映画祭に”. 映画ナタリー. (2016年8月25日). https://natalie.mu/eiga/news/199343 2016年8月25日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m "怒り:作品情報". 映画.com. カカクコム. 17 September 2016. 2023年10月15日閲覧
  8. ^ 田中隆三 - 株式会社TOM company
  9. ^ "笹岡サスケ". WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 15 October 2023. 2023年10月15日閲覧
  10. ^ 有福正志 - 株式会社アルファエージェンシー
  11. ^ 日向寺雅人 - 合同会社アイウィズプロモーション
  12. ^ "映画 怒り". AB blog 海老澤健次オフィシャルブログ. Ameba. 15 September 2016. 2023年10月15日閲覧
  13. ^ "カミングアウトのきっかけとなった言葉に感謝して。【後編】". INTERVIEW. LGBTER. 5 April 2018. 2023年10月15日閲覧
  14. ^ 粟田麗 - 小野事務所
  15. ^ "【犬養憲子出演】映画 怒り". INFORMATION. TEAM SPOT JUMBLE 公式サイト. 19 September 2016. 2023年10月15日閲覧
  16. ^ ボビー・ジュード - 講師派遣NAVI
  17. ^ "【更新】亀山百伽が9月17日公開の東宝映画「怒り」に出演しています!". おしらせ. 劇団ひまわり. 17 September 2016. 2023年10月15日閲覧
  18. ^ 水澤紳吾 - apache
  19. ^ a b 映画「怒り(2016)」について - allcinema
  20. ^ 大谷幸広 - ハイエンド合同会社
  21. ^ 青柳尊哉 - ㈱アルファセレクション
  22. ^ "映画「怒り」". NEWS. 日本放映プロ株式会社. 22 April 2016. 2023年10月15日閲覧
  23. ^ 片野晴道のプロフィール - WEBザテレビジョン
  24. ^ 山口真孝 - 株式会社エス・オー・プロモーション
  25. ^ a b “坂本龍一が映画「怒り」音楽を担当、主題曲には2CELLOSが参加”. 音楽ナタリー. (2016年6月16日). https://natalie.mu/music/news/191043 2016年6月16日閲覧。 
  26. ^ 『君の名は。』V4で100億円突破にリーチ!『聲の形』も大ヒットスタート!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2016年9月20日). 2017年7月8日閲覧。
  27. ^ “山路ふみ子映画賞発表 文化賞に「君の名は。」の新海誠監督”. スポーツ報知. (2016年10月17日). https://web.archive.org/web/20161018172015/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20161017-OHT1T50090.html 2016年10月17日閲覧。 
  28. ^ “【報知映画賞】宮沢りえ、史上初となる3度目主演女優賞に…各賞を発表”. スポーツ報知. (2016年11月29日). https://web.archive.org/web/20161129144646/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20161128-OHT1T50169.html 2016年11月29日閲覧。 
  29. ^ “キネマ旬報ベスト・テン決定、「この世界の片隅に」「ハドソン川の奇跡」が1位に”. 映画ナタリー. (2017年1月10日). https://natalie.mu/eiga/news/216247 2017年1月10日閲覧。 
  30. ^ 第40回日本アカデミー賞優秀賞一覧”. 日本アカデミー賞公式サイト. 2017年1月18日閲覧。
  31. ^ “【NEWS】日本映画テレビ照明協会「照明まつり」開催 最優秀照明技術賞にドラマ「氷の轍」の永田氏、映画「怒り」の中村氏らが受賞”. Inter BEE Online. (2017年5月29日). https://www.inter-bee.com/ja/magazine/special/detail.php?magazine_id=3495 2019年4月7日閲覧。 
  32. ^ “「怒り」原作者・吉田修一による書籍発売、妻夫木聡との対談やオリジナル小説収録”. 映画ナタリー. (2016年7月21日). https://natalie.mu/eiga/news/195322 2016年7月22日閲覧。 

外部リンク

[編集]