コンテンツにスキップ

小出川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小出川
水系 一級水系 相模川
種別 一級河川
延長 11.05 km
流域面積 34.74 km2
水源 笹窪谷戸(神奈川県藤沢市遠藤
河口・合流先 相模川への合流点(平塚市
流域 神奈川県
テンプレートを表示

小出川(こいでがわ)は、神奈川県中央南部を流れる相模川水系の一級河川。かつては別名赤池川とも呼ばれた[1]

以前は水質汚染が問題視されたこともあった。現在は上流部がヒガンバナの名所として知られる。

行政指定

[編集]

行政指定内容は、以下のとおり[2]

  • 河川指定:一級河川
    • 上流端
      • 左岸:藤沢市遠藤4148番地先
      • 右岸:同市遠藤4152番地先
    • 下流端
      • 相模川への合流点
  • 水系指定:相模川水系

流路

[編集]

藤沢市遠藤の笹窪谷戸に源を発し、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの脇を流れ、駒寄川が流入し、茅ヶ崎市寒川町の境界河川となる。

新湘南バイパスとほぼ平行して茅ヶ崎市の西部を縦断し、千ノ川が流入した後、平塚市で相模川の河口付近に注ぐ。

地質学

[編集]

相模野台地の末端にあたる、比較的緩やかな起伏の高座丘陵を、小出川や駒寄川が侵食し、谷戸をつくり出している。[3]

神奈川県立茅ヶ崎北陵高等学校が位置する舌状台地の先端では、「西方貝塚」が発掘され、縄文時代前期には、台地の先端が小出川の河口で、現在は海岸線から4.7 km離れているが、相模湾がここまで入り込んでいたことがわかる[3]

歴史

[編集]

小出川が侵食して形成した谷戸の内では、台地や丘陵からの浸透水や湧出水を水源とした水田が、谷戸田と呼ばれ利用されてきた[3]

脚注

[編集]
  1. ^ 茅ヶ崎市『茅ヶ崎市史4 通史編』1981年、289ページ
  2. ^ 1969年3月20日、政令第31号「河川法第四条第一項の水系及び一級河川を指定する政令の一部を改正する政令」
  3. ^ a b c 地図集『大地が語る歴史』茅ヶ崎市史現代第7巻 89頁、158頁(野中和幸)、93頁(川城三千雄)、1997年、茅ヶ崎市

外部リンク

[編集]