国道359号
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一般国道 | |
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国道359号 | |
総延長 | 64.2 km |
実延長 | 60.2 km |
現道 | 53.6 km |
制定年 | 1975年(昭和50年) |
起点 | 富山県富山市 掛尾町交差点(北緯36度40分0.38秒 東経137度12分36.42秒 / 北緯36.6667722度 東経137.2101167度) |
主な 経由都市 |
富山県砺波市、小矢部市 |
終点 | 石川県金沢市 武蔵交差点(北緯36度34分19.72秒 東経136度39分21.32秒 / 北緯36.5721444度 東経136.6559222度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道41号 国道156号 E8 北陸自動車道 国道159号 国道157号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道359号(こくどう359ごう)は、富山県富山市から石川県金沢市に至る一般国道である。
概要
[編集]国道8号より山側(南側)のルートで両都市間を結ぶ。路線番号から「サンゴク」、または県道時代の名残りから富山市 - 砺波市間を「音川線」などの通称がある。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:富山市(掛尾町交差点 = 国道41号交点)
- 終点:金沢市(青草町88地先、武蔵交差点 = 国道157号・国道304号・国道305号起点、国道159号・国道249号終点)
- 重要な経過地: 富山県婦負郡婦中町[注釈 2]、砺波市、小矢部市(津沢)
- 総延長 : 64.2 km(富山県 48.0 km、石川県 16.3 km)重用延長を含む。[2][注釈 3]
- 重用延長 : 4.0 km(富山県 1.4 km、石川県 2.6 km)[2][注釈 3]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 3]
- 実延長 : 60.2 km(富山県 46.6 km、石川県 13.7 km)[2][注釈 3]
- 指定区間:なし[3]
歴史
[編集]年表
[編集]- 1920年(大正9年) - 富山県が婦負郡音川村外輪野(現・富山市婦中町外輪野) - 東礪波郡出町(現・砺波市中心部)間を県道音川出町線として指定、告示。
- 1954年(昭和29年) - 県道音川出町線を含む富山市 - 東礪波郡礪波町(上記の東礪波郡出町と同じ地点)間を主要地方道富山礪波線に指定。
- 1957年(昭和32年) - 富山 - 砺波間の舗装工事着手[4]。
- 1965年(昭和40年) - 金沢市 - 砺波市間を主要地方道金沢砺波線に認定。同年4月、富山 - 長沢間が完全舗装される[4]。
- 1966年(昭和41年)度 - 長沢 - 下瀬地内242 kmの舗装化が事業費2,700万円で施行される[4]。
- 1967年(昭和42年) - 金沢砺波線と富山砺波線の2県道を国道に昇格させる運動が始まる[5]。
- 1968年(昭和43年)1月 - 『富山 - 砺波 - 金沢線の国道昇格促進期成同盟』が発足[5]。
- 1974年(昭和49年)11月12日 - 一般国道359号への昇格が決定[5]。
- 1975年(昭和50年)
- 1983年(昭和58年)7月27日 - 小矢部市内山地内で地滑りが発生し、長さ100 mの区間が陥没。富山県内の国道では戦後初の大規模災害となった[7]。この災害により、国道が通行止めとなり、国道を全面的に付け替えた上で1986年(昭和61年)11月1日に復旧した[8]。
- 1986年(昭和61年)度 - 砺波市太郎丸 - 鷹栖間のバイパス(5.1 km)の工事着手[5]。
- 1988年(昭和63年) - 金沢市中尾町 - 宮野町間のバイパス完成。全線2車線化完了。通年通行可能。
- 1990年(平成2年)11月 - 婦中バイパス(1.6 km)開通[9]。
- 1997年(平成9年)9月29日 - 苗加 - 大辻間の城端線跨線橋の完成を以て砺波市太郎丸 - 鷹栖間のバイパス(砺波バイパス)(5.1 km)の工事が完了[5][10]。
- 2004年(平成16年)3月20日 - 月浦バイパス開通により、不動寺西交差点 - 堅田東交差点も国道359号に指定。なお、旧道に至る区間は現在も国道359号に指定されたままである。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 国道8号津幡北バイパス開通に伴う路線指定変更により、金沢市内の国道159号だった区間(森本交差点 - 橋場交差点 - 武蔵交差点)も国道359号に指定。あわせて終点が武蔵交差点になる。
- 2010年(平成22年)3月27日 - 砺波東バイパスのうち、砺波市頼成 - 同市久泉間が開通。
- 2019年(令和元年)12月7日 - 砺波東バイパスが全線開通[11]。
- 2024年(令和6年)1月1日 - 令和6年能登半島地震により内山峠付近(小矢部市五郎丸 - 石川県境間)の道路の崩落が発生し、同区間が通行止めとなった[12][13]。同年6月11日に現場を迂回する片側交互通行の仮設道路(延長150m、幅員6m)を設けた上で通行止めが解除された。同日には石川県側約6kmの区間の通行止めも解除された[14]。
路線状況
[編集]- 富山市から金沢市に向かう場合に国道8号が高岡市を経由するのに対し、国道359号は砺波市を経由した直線に近いコース。富山市婦中地区西部 - 砺波市東部、小矢部市南西部 - 金沢市森本地区は、山あいの道路である。概ね全線で道路幅員・車線幅員が広く、特に富山市婦中地区西部 - 砺波市東部間は登坂車線もあり、快走路となっている。
- 以前、起点は富山市星井町交差点(国道41号交点)であり、有沢橋(現:富山県道62号富山小杉線)を経由し、砺波方向へつながる道であったが、婦中大橋の開通などの影響で起点が現在の富山市掛尾町交差点(国道41号交点)に変更となった。
- 金沢市森本北交差点から終点までは、昔の北国街道にあたり、かつては国道8号(1970年代初頭まで)、国道159号(2008年まで)であった。現在、金沢バイパスと津幡バイパスが国道8号、津幡バイパスと山側環状が国道159号に指定されている。
- 森本交差点では大型車の左折が禁止されている。
- 金沢市浅野川大橋交番前交差点 - 橋場交差点は案内標識では国道359号となっているが、正確には国道159号との重複区間である。
- 金沢市内において、むさし交差点 - 橋場交差点までは「百万石通り」、橋場交差点 - 梅田インター口交差点までは「城北大通り」と呼ばれる。
バイパス
[編集]- 婦中バイパス(富山県)
- 長沢バイパス(富山県、全長2㎞)[15]
- 婦中西バイパス(富山県)
- 砺波東バイパス(富山県)
- 砺波バイパス(富山県)
- 津沢バイパス(富山県)
- 月浦バイパス(石川県金沢市)のうち、金沢森本IC口交差点 - 堅田東交差点
別名
[編集]- 城北大通り(金沢市)
- 草島西線(富山市)
重複区間
[編集]- 国道472号(富山県富山市婦中町長沢・長沢(西)交差点 - 富山市婦中町外輪野)
- 国道156号(富山県砺波市・花園町交差点 - 砺波市・太郎丸交差点)
- 国道304号(石川県金沢市・宮野町交差点 - 金沢市金沢森本IC口交差点)
- 国道159号(石川県金沢市・浅野川大橋交番前交差点 - 金沢市・武蔵交差点)
道路施設
[編集]主な橋梁
[編集]- 婦中大橋(神通川)
- 伊加流伎大橋:延長420m[16]。砺波東バイパス区間内にある[16]。2019年(令和元年)12月7日供用開始[16]。
- 太田橋(庄川)
- となみ野大橋(庄川) : 橋長409 m[16]。砺波東バイパス区間内にある[16]。2010年(平成22年)3月27日供用開始[17]。
- 新津沢大橋(小矢部川)
- 浅野川大橋(浅野川) : 指定区間内にあり、国の登録有形文化財に登録されている。
地理
[編集]通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]- 国道41号(国道360号重複)(富山県富山市・掛尾町交差点[起点])
- 国道472号(富山県富山市・長沢(西)交差点、同市婦中町外輪野)
- 国道156号(富山県砺波市・花園町交差点、同市・太郎丸交差点)
- E8 北陸自動車道 砺波IC(富山県砺波市)
- 国道471号(富山県小矢部市・津沢交差点)
- E8 北陸自動車道 小矢部IC(富山県小矢部市)〔平桜交差点より富山県道42号小矢部福光線を通じて接続〕
- 国道304号(石川県金沢市・宮野町交差点 - 不動寺町西交差点、金沢森本IC口交差点)
- E8 北陸自動車道 金沢森本IC(石川県金沢市・金沢森本IC口交差点)
- 国道159号(石川県金沢市・金沢森本IC口交差点、浅野川大橋交番前交差点 - 武蔵交差点)
- 国道157号(石川県金沢市・武蔵交差点[終点])
主な峠
[編集]- 内山峠(標高220 m) : 富山県小矢部市 - 石川県金沢市
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月19日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年4月5日閲覧。
- ^ a b c 『婦中町史 通史編』(1996年7月31日、婦中町発行)835頁。
- ^ a b c d e 『砺波市五十年史』(2004年3月25日、砺波市発行)311頁「国道三五九号線への昇格」より。
- ^ 『小矢部市史 -市制四十年史-』(2002年12月10日、小矢部市発行)238頁。
- ^ 『北日本新聞』1983年7月28日付朝刊17面『100メートルがなくなった!大きな塊、谷底へ 復旧のめど立たず 小矢部の国道陥没』より。
- ^ 『北日本新聞』1986年10月24日付朝刊19面『3年がかり 復旧工事完了 …地滑り崩壊 小矢部の国道359号 来月から供用を開始 全線付け替え再発防止も』より。
- ^ 『婦中町史 通史編』(1996年7月31日、婦中町発行)836 - 837頁。
- ^ 『砺波市五十年史』(2004年3月25日、砺波市発行)531頁。
- ^ “国道359号砺波東バイパス 令和元年12月7日(土)に全線開通します” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 富山河川国道事務所 (2019年11月5日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ 小矢部の国道359号で道路崩落、石川県境通行止め 富山県内で震度5強(北日本新聞Webun、2024年1月1日)
- ^ 『北日本新聞』2024年1月14日付1面『県西部1万4250戸断水 能登半島地震 氷見・高岡一部復旧』より。
- ^ 『北日本新聞』2024年6月11日付24面『国道359号 小矢部五郎丸 - 内山 きょう通行止め解除』より。
- ^ 『婦中町史 通史編』(1996年7月31日、婦中町発行)838 - 839頁。
- ^ a b c d e “国道359号砺波東バイパス 12月7日(土)午後3時に全線開通します”. 富山河川国道事務所. 2024年6月12日閲覧。
- ^ “広報となみ 2010.5”. 砺波市. 2024年6月12日閲覧。