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加森観光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
加森観光株式会社
KAMORI KANKO CO.,LTD.
本社がある加森ビル3(2018年)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
060-0004
北海道札幌市中央区北4条西4丁目1
加森ビル3
設立 1981年9月1日
業種 サービス業
法人番号 2430001004087 ウィキデータを編集
事業内容 旅客運輸業務、観光施設・ホテルの経営、スポーツ施設の経営、飲食店・売店・娯楽施設の経営、不動産の開発・賃貸に関する業務
代表者 代表取締役社長 加森久丈
資本金 1億円
主要子会社 加森観光本社
北海道マリンパーク
関係する人物 加森勝雄(創業者)
加森公人(元代表取締役社長)
外部リンク https://kamori.co.jp
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加森観光株式会社(かもりかんこう)は、札幌市中央区にある企業である。

概要

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1981年(昭和56年)設立。前身は加森勝雄登別温泉において第三セクターによる「登別温泉ケーブル」を建設し、ロープウェイの山頂に「のぼりべつクマ牧場」を造成したことに始まる[1][2]。しかし登別温泉ケーブル周辺は国有地だったため資産性に乏しかったことから札幌でのビル経営も行う中で、ロープウェイ経営のノウハウを生かしたスキー場経営を構想する[3]

その後、冬場の収入源を確保するために「加森観光」を設立し、「大和ルスツスキー場」として営業していた施設を買収[1][4]。入園料を支払えば遊園地内の乗り物や遊具が無料になる「入園料方式」を遊園地業界で初めて取り入れるなど[2]、スキー場と宿泊施設のみであったルスツを通年型リゾートへと拡大していった[1]。1994年頃からは日本長期信用銀行系の不良債権化していた東京浜松町・大森のホテル買収を皮切りに国内での不良債権物件への投資を行い[5]、1997年(平成9年)以降は経営破綻した施設を買収することにより事業拡大を図り、総合的なリゾート・観光施設事業を展開している[6]

ルスツリゾートにおけるヘルスツーリズムへの取組みが評価され、2009年(平成21年)に『第2回ヘルスツーリズム大賞』を受賞している[7][8]札幌国際大学と連携協定を結んでしているほか[9]千葉商科大学サービス創造学部の「公式サポーター企業」になっている[10]

2008年以降は保有している施設の閉鎖および譲渡が相次いでいる。

沿革

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前史
  • 1953年(昭和28年):加森勝雄が「加森産業」を設立、札幌での貸しビル業を行う。
  • 1956年(昭和31年):第三セクター方式でロープウェイ「登別温泉ケーブル」を設立し観光業に進出。
  • 1957年(昭和32年):登別温泉ケーブル開業。
  • 1958年(昭和33年):登別温泉ケーブルの付属施設として「のぼりべつクマ牧場」を開業。
  • 1972年(昭和47年):登別温泉ケーブルが札幌市の料亭「川甚」を買収[11]
加森観光

グループ施設

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その他

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  • 本社のある「加森ビル3」は1955年に竣工[84]、当初北海道庁の別館として建てられ北海道労働金庫[84]自治労会館に用いられたビルを買収して[85]、1985年から使用している[86]。札幌市内の商業ビルでは最古級となっているが、「古くても使える物は徹底的に使い、お金は観光施設にかける」といった方針のもと使用を続けている[84]

不祥事

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テレビ番組

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  • 日経スペシャル ガイアの夜明け 公共サービスのなくなる日 「~ 夕張再生へ 立ち上がる住民たち ~」(2007年6月26日、テレビ東京)[89]。- 加森観光による観光施設の立て直しを取材。

脚注

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  1. ^ a b c 加森公人”. 観光カリスマ一覧. 観光庁. 2016年11月23日閲覧。
  2. ^ a b “【札幌支社長インタビュー】 (12) 加森観光・加森公人社長”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2011年3月10日). https://web.archive.org/web/20110313113855/https://www.tokachi.co.jp/feature/201103/20110310-0008278.php 2016年11月23日閲覧。 
  3. ^ このまちのあの企業、あの製品 札幌市 ルスツやサホロ、北海道の観光を支える大企業。加森観光グループ - くらしごと(北海道アルバイト情報社)
  4. ^ a b c d 河西邦人. “ルスツリゾートスキー場”. New Directions of All Around Management. 2016年11月23日閲覧。
  5. ^ 特集地方豪族2 北のリゾート王加森観光 - 日経ビジネス 2003年9月29日号
  6. ^ 認定事業再構築計画の内容の公表” (PDF). 国土交通省. 2016年11月23日閲覧。
  7. ^ 第9回ヘルスツーリズム大賞(組織・団体部門)”. 日本ヘルスツーリズム振興機構. 2016年11月24日閲覧。
  8. ^ ヘルスツーリズム大賞、北海道のルスツリゾート健康村が受賞”. トラベルビジョン (2009年11月26日). 2016年11月24日閲覧。
  9. ^ 札幌国際大学広報紙「創風」” (PDF). 札幌国際大学 (2010年). 2016年11月25日閲覧。
  10. ^ 公式サポーター企業”. 千葉商科大学. 2016年11月25日閲覧。
  11. ^ ごんどら 川甚が身売り - 北海道新聞1972年9月14日朝刊札幌市内版
  12. ^ あの一大テーマパークがまさかの閉園…謎多き運営会社、閉園理由めぐる憶測 - Business Journal
  13. ^ ゲームマシン第217号 (PDF) (アミューズメント通信社)
  14. ^ wakasatakeshiのツイート(1348965637964533763)若狭たけし
  15. ^ 札幌・手稲にまたまた遊園地「ザ・おもしろランド」プールに隣接、29日開業 - 北海道新聞1983年4月26日朝刊札幌市内版
  16. ^ ジャンボプール跡地で計画浮上「旭川ホースランド」 - 北海道経済 2014年3月24日
  17. ^ でっかいぞプール公園旭川・神居にオープン全道最大 北海道新聞1984年7月14日夕刊
  18. ^ ニセコひらふの歴史:昭和62年〜昭和63年”. ニセコひらふ修学旅行協会. 2016年11月24日閲覧。
  19. ^ 豪最大のコアラ公園買収 加森観光”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1988年2月4日). 2016年11月25日閲覧。
  20. ^ 加森観光が全米第2のスキー場を買収、コロラド州で通年リゾート目指す”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1989年6月29日). 2016年11月25日閲覧。
  21. ^ 道内企業、海外進出にようやく加速—製造業の拠点づくり、不動産投資が主目的。総数102件、91年以降極東へラッシュか”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1990年11月22日). 2016年11月25日閲覧。
  22. ^ 北海道の加森観光 米のスキー場2つ目を買収-朝日新聞1990年11月3日朝刊11面
  23. ^ a b 観光・外食2 加森観光社長加森公人さん - トップの決断北の経営者たち(北海道新聞 2012年)132-135頁
  24. ^ 加森観光が発表、仏スキー場共同経営。 - 日本経済新聞北海道版1991年1月22日
  25. ^ Japanese buy Sabal Point club - Tanpa Bay Times
  26. ^ Heavenly ski resort sale finalized - Las Vegas Sun 1997年11月13日
  27. ^ ASC HOLDINGS ADDS TO ITS SKI RESORT BUSINESSES - ニューヨーク・タイムズ 1997年8月2日
  28. ^ 加森公人加森観光社長 米国スキーリゾートを350億で売却 - 財界さっぽろ1997年9月号(財界さっぽろ)174-175頁
  29. ^ 長銀崩壊どうなる加森観光 - 財界さっぽろ1998年8月号
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外部リンク

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