コンテンツにスキップ

ブライアン・ショウ (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブライアン・ショウ
Bryan Shaw
クリーブランド・インディアンス時代
(2021年6月13日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州アラメダ郡リバモア
生年月日 (1987-11-08) 1987年11月8日(36歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト2巡目
初出場 2011年6月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ブライアン・アンソニー・ショウBryan Anthony Shaw, 1987年11月8日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アラメダ郡リバモア出身のプロ野球選手投手)。右投両打。フリーエージェント(FA)。愛称は電子機器に詳しいことからギーク[1]

経歴

[編集]

プロ入りとダイヤモンドバックス時代

[編集]
アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代
(2011年8月28日)

2008年MLBドラフト2巡目(全体73位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名され、6月11日に契約。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級ミズーラ・オスプレイ英語版でプロデビュー。10試合に登板して0勝1敗2セーブ、防御率6.75、17奪三振を記録した。7月にA級サウスベンド・シルバーホークス英語版へ昇格。11試合に登板して0勝1敗、防御率4.03、16奪三振を記録した。

2009年はA+級バイセイリア・ローハイドでプレーし、30試合(先発19試合)に登板して3勝7敗、防御率4.70、95奪三振を記録した。

2010年はAA級モービル・ベイベアーズでプレーし、33試合(先発13試合)に登板して4勝9敗2セーブ、防御率4.26、75奪三振を記録した。

2011年は開幕からAA級モービルでプレーし、15試合に登板して3勝1敗7セーブ、防御率0.87と好投。5月にAAA級リノ・エーシズへ昇格。6月10日にダイヤモンドバックスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[2]、同日のフロリダ・マーリンズ戦でメジャーデビュー。2点ビハインドの8回裏から登板し、1回を無安打無失点2四球に抑えた[3]。その後は4試合に登板したが、6月28日にAAA級リノへ降格した[4]。7月20日に再昇格すると[5]、その後はリリーフとして定着した。この年メジャーでは33試合に登板して1勝0敗、防御率2.54、24奪三振を記録した。

2012年3月3日にダイヤモンドバックスと1年契約に合意し[6]、開幕ロースター入りした[7]。7月22日にAAA級リノへ降格した[8]が、8月11日に再昇格した[9]。この年は64試合に登板して1勝6敗2セーブ、防御率3.49、41奪三振を記録した[10]

インディアンス時代

[編集]
クリーブランド・インディアンス時代
(2017年6月22日)

2012年12月11日にダイヤモンドバックス、シンシナティ・レッズクリーブランド・インディアンス間の三角トレードで、インディアンスへ移籍した[11]

2013年3月7日にインディアンスと1年契約に合意し、開幕ロースター入りした。この年は初めてマイナーに降格することなく、70試合に登板。7勝3敗1セーブ、防御率3.24、73奪三振を記録した。

2014年3月4日にインディアンスと1年契約に合意。3年連続で開幕ロースター入りした[12]。同年のレギュラーシーズンでは、ア・リーグ最多となる80試合にリリーフ登板し、3年ぶりの2.00台となる防御率2.59をマークした。

2015年1月16日に球団と年俸調停を回避し1年総額155万ドルで契約を結んだ[13]。同年はリーグ2位タイとなる74試合に登板し、3年連続で70試合以上に投げた事になった[10]。成績面では、2年連続の2.00台となる防御率2.95を記録したが、被本塁打8は自己ワーストだった。

2016年は2年ぶりのア・リーグ1位となる75試合に登板し、これで4年連続70試合登板となった。防御率は、3年ぶりの3.00台となる3.24ながら、2勝5敗1セーブ、69奪三振で自己最高の奪三振率9.3を記録した[14]

2017年は5年連続70試合以上かつ2年連続リーグ最多である79試合に登板。4勝6敗3セーブを記録した[10]が、防御率は3.52[14]と4年連続で悪化した。オフの11月2日にFAとなった[15]

ロッキーズ時代

[編集]

2017年12月15日にコロラド・ロッキーズと3年総額2700万ドルで契約を結んだ[16]。契約には4年目の2021年に900万ドルの条件付き自動行使オプションが含まれている(行使条件は2020年に60試合登板または40試合交代完了、または2019年と2020年の合計で110試合登板。条件を満たせず、球団からオプションを破棄された場合は200万ドルを受け取る)。

2020年7月17日に自由契約となった[17]

マリナーズ時代

[編集]

2020年7月23日にシアトル・マリナーズとメジャー契約を結んだ[18]。8月15日にDFAとなり[19]、19日にマイナー契約となった[20]。その後、10月15日に自由契約となった[21]

インディアンス復帰

[編集]

2021年2月3日にインディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[22]。3月31日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。この年は自己記録かつア・リーグ最多となる81試合に登板して6勝7敗2セーブ、防御率3.49、71奪三振と見事な復活を果たした。オフの11月3日にFAとなった。

2022年3月25日に「ガーディアンズ」へと改称したチームと再契約を結んだ[23]。シーズンでは60試合に登板していたが、レギュラーシーズン終了直前の10月1日にDFAとなり[24]、3日にマイナー契約で傘下のAAA級コロンバス・クリッパーズへ配属された[25]。オフの11月10日にFAとなった[10]

ホワイトソックス時代

[編集]

2023年2月22日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[26]。3月26日に一度自由契約となった[27]が、4月28日に再びマイナー契約を結んで傘下のAAA級シャーロット・ナイツへ配属された[28]。7月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[29]。オフの11月3日にFAとなった[30]

投球スタイル

[編集]

最速97.2mph(約156km/h)、平均93mph(約150km/h)前後のカッターが投球の7-8割を占め、平均81mph(約130km/h)前後のスライダーの主に2球種でピッチングを組み立てており、稀に83mph(約134km/h)前後のチェンジアップを使用する[31][32]。スライダーは右打者に対する強力な武器となっており、2013年の対右打者被打率は.154だった[31]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2011 ARI 33 0 0 0 0 1 0 0 9 1.000 122 28.1 30 2 8 1 4 24 1 0 9 8 2.54 1.34
2012 64 0 0 0 0 1 6 2 10 .143 252 59.1 60 4 24 3 2 41 4 1 29 23 3.49 1.42
2013 CLE 70 0 0 0 0 7 3 1 12 .700 316 75.0 60 4 28 2 4 73 5 0 31 27 3.64 1.17
2014 80 0 0 0 0 5 5 2 24 .500 313 76.1 61 6 22 4 2 64 4 1 26 22 2.59 1.09
2015 74 0 0 0 0 3 3 2 23 .500 265 64.0 59 8 19 1 1 54 3 0 24 21 2.95 1.22
2016 75 0 0 0 0 2 5 1 25 .286 275 76.1 56 8 28 3 1 69 2 0 26 24 3.24 1.26
2017 79 0 0 0 0 4 6 3 26 .400 312 76.2 71 5 22 3 0 73 3 0 36 30 3.52 1.21
2018 COL 61 0 0 0 0 4 6 0 13 .400 257 54.2 70 9 28 1 1 54 8 0 43 36 5.93 1.79
2019 70 0 0 0 0 3 2 1 12 .600 311 72.0 69 12 29 1 5 58 1 0 44 43 5.38 1.36
2020 SEA 6 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 38 6.0 13 1 6 0 1 4 0 0 12 12 18.00 3.17
2021 CLE 81 0 0 0 0 6 7 2 20 .462 334 77.1 69 10 38 0 1 71 6 0 33 30 3.49 1.38
2022 60 2 0 0 0 6 2 1 5 .750 261 58.1 58 9 26 1 4 52 2 0 38 35 5.40 1.44
2023 CWS 38 0 0 0 0 0 0 4 4 190 45.2 39 3 17 0 6 40 1 0 21 21 4.14 1.23
MLB:13年 791 2 0 0 0 43 45 19 183 .489 3246 760.1 715 81 295 20 32 677 40 2 372 332 3.93 1.33
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2011 ARI 33 5 7 1 0 .923
2012 64 2 9 1 1 .917
2013 CLE 70 4 5 2 0 .818
2014 80 1 10 0 0 1.000
2015 74 7 5 0 0 1.000
2016 75 6 6 0 1 1.000
2017 79 5 9 2 1 .875
2018 COL 61 5 7 3 0 .800
2019 70 6 6 0 0 1.000
2020 SEA 6 0 1 0 0 1.000
2021 CLE 81 5 7 1 0 .923
2022 60 7 2 0 0 1.000
2023 CWS 38 3 4 1 0 .875
MLB 791 56 78 11 3 .924
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

[編集]
  • 37(2011年 - 同年途中)
  • 39(2011年途中 - 2012年)
  • 47(2013年)
  • 27(2014年 - 2017年、2021年 - 2022年)
  • 29(2018年 - 2019年)
  • 36(2020年)
  • 41(2023年)

脚注

[編集]
  1. ^ William Kosileski (2017年8月26日). “Explaining Indians Players Weekend names” (英語). MLB.com. 2017年12月19日閲覧。
  2. ^ "D-backs select Shaw from Reno, option Kroenke to Reno". MLB.com (Press release) (英語). 10 June 2011. 2014年5月17日閲覧
  3. ^ Scores for Jun 10, 2011” (英語). ESPN (2011年6月10日). 2014年5月17日閲覧。
  4. ^ "D-backs select Brazoban and Castillo from Reno, option Vasquez and Shaw to Reno". MLB.com (Press release) (英語). 28 June 2011. 2014年5月17日閲覧
  5. ^ "D-backs select Cook from Mobile, recall Shaw from Reno". MLB.com (Press release) (英語). 20 July 2011. 2014年5月17日閲覧
  6. ^ "D-backs agree to terms with 15 players, renew contracts for Collementer, Hernandez, Kennedy & Parra". MLB.com (Press release) (英語). 3 March 2012. 2017年12月19日閲覧
  7. ^ "D-backs announced 2012 Opening Day roster". MLB.com (Press release) (英語). 4 April 2012. 2017年12月19日閲覧
  8. ^ "D-backs' Bergesen Reports, Club Options Shaw To Reno". MLB.com (Press release) (英語). 22 July 2012. 2017年12月19日閲覧
  9. ^ "D-backs recall Bryan Shaw from Reno; select Jake Elmore from Reno". MLB.com (Press release) (英語). 11 August 2012. 2017年12月19日閲覧
  10. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2023年7月3日閲覧。
  11. ^ "Indians acquire four players from Cincinnati and Arizona". MLB.com (Press release) (英語). 11 December 2012. 2017年12月19日閲覧
  12. ^ "Indians set Opening Day roster". MLB.com (Press release) (英語). 30 March 2014. 2017年12月19日閲覧
  13. ^ Jordan Bastian (2015年1月17日). “Indians clear arbitration slate with three deals” (英語). MLB.com. 2017年12月19日閲覧。
  14. ^ a b Baseball-Reference参照。2017年12月19日閲覧。
  15. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月30日閲覧
  16. ^ Thomas Harding (2017年12月15日). “Rockies agree to terms with reliever Shaw” (英語). MLB.com. 2017年12月19日閲覧。
  17. ^ Thomas Harding (2020年7月17日). “5 takeaways from Rockies' roster moves” (英語). MLB.com. 2020年7月21日閲覧。
  18. ^ Steve Adams (2020年7月23日). “Mariners Sign Bryan Shaw, Place Tom Murphy On Injured List” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
  19. ^ Mark Polishuk (2020年8月15日). “Mariners Designate Bryan Shaw, Place Nestor Cortes On 10-Day IL” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月16日閲覧。
  20. ^ Connor Byrne (2020年8月19日). “Mariners Designate Dan Vogelbach, Outright Bryan Shaw” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月20日閲覧。
  21. ^ Mallex Smith, Bryan Shaw, Jimmy Yacabonis Elect Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月15日閲覧。
  22. ^ Mandy Bell (2021年2月4日). “Shaw back with Tribe on Minor League deal” (英語). MLB.com. 2021年2月7日閲覧。
  23. ^ Cleveland re-signs Bryan Shaw”. CleGuardians.com (March 25, 2022). 2022年4月8日閲覧。
  24. ^ Mark Polishuk (2022年10月1日). “Guardians Select Bo Naylor, Activate Zach Plesac, Designate Bryan Shaw” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年7月3日閲覧。
  25. ^ Anthony Franco (2022年10月4日). “Outrights: Shaw, Barnes, Ogando, Liberato” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年7月3日閲覧。
  26. ^ Steve Adams (2023年2月22日). “White Sox Sign Bryan Shaw To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年7月3日閲覧。
  27. ^ Nick Deeds (2023年3月26日). “AL Central Notes: Guardians, McKenzie, Twins, Shaw” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年7月3日閲覧。
  28. ^ Darragh McDonald (2023年4月28日). “White Sox Sign Clint Frazier, Bryan Shaw To Minor League Deals” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年7月3日閲覧。
  29. ^ Nick Deeds (2023年7月2日). “White Sox Place Michael Kopech On 15-Day IL, Select Bryan Shaw” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年7月3日閲覧。
  30. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。
  31. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、134頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  32. ^ FanGraphs PITCHf/x

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]