フィル・ウッズ
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フィル・ウッズ | |
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2007年 | |
基本情報 | |
出生名 | Philip Wells Woods |
生誕 | 1931年11月2日 |
出身地 |
アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 スプリングフィールド |
死没 | 2015年9月29日(83歳没) |
ジャンル |
ジャズ ビバップ |
担当楽器 |
アルト・サックス ソプラノ・サックス クラリネット |
レーベル |
プレスティッジ・レコード ヴァーヴ・レコード ブルーノート・レコード コンコード・レコード フィロロジー、他 |
共同作業者 |
クインシー・ジョーンズ バディ・リッチ セロニアス・モンク ディジー・ガレスピー ウェス・モンゴメリー ジーン・クルーパ ベニー・グッドマン ビリー・ジョエル スティーリー・ダン ポール・サイモン アレサ・フランクリン |
フィル・ウッズ(Phil Woods、本名:Philip Wells Woods、1931年11月2日 - 2015年9月29日)はアメリカ合衆国のジャズミュージシャン(アルトサクソフォーン、他)。
来歴
[編集]マンハッタン音楽学校やジュリアード音楽院で学びながらジャズピアニストであり作曲家であるレニー・トリスターノに大きな影響を受けた。卒業後すぐにビバップのサクソフォーン奏者として認められ、キャノンボール・アダレイやソニー・スティットと同様に偉大な先達チャーリー・パーカーの後継者と目された。
1968年渡仏、ヨーロピアン・リズム・マシーン(The European Rhythm Machine)を結成し録音を残した。1972年には再びアメリカに活動の場を移した。
ジャズではないが、彼を有名にしたポップ・ミュージックの録音としてビリー・ジョエルの「素顔のままで(Just the Way You Are)」でのアルトサクソフォーン・ソロがあげられる。その他スティーリー・ダン、ポール・サイモンとも共演している。
ウッズは自身の録音で7回グラミー賞にノミネートされ、4回グラミー賞を受賞した。
また彼はチャーリー・パーカーの未亡人であるチャン・パーカーと結婚し、パーカーの遺児二人の継父となった事でも知られる。
ディスコグラフィ
[編集]リーダー作品
[編集]1950年代
- Jon Eardleyと共同名義, 『ポット・パイ』 - Pot Pie(1954年10月、1955年2月録音) (Prestige) 1963年
- 『ウッドロア』 - Woodlore(1955年11月録音)(Prestige) 1956年
- 『ペアリング・オフ』 - Pairing Off(1956年6月録音)(Prestige) 1956年
- ドナルド・バードと共同名義, 『ザ・ヤング・ブラッズ』 - The Young Bloods(1956年11月録音)(Prestige) 1956年
- ジーン・クイル、サヒブ・シハブ、Hal Steinと共同名義, 『4アルトズ』 - Four Altos(1957年2月録音)(Prestige) 1957年
- ジーン・クイルと共同名義, 『フィル&クイル』 - Phil And Quill(1957年3月録音)(Prestige) 1957年
- 『スガン』 - Sugan(1957年7月録音)(Prestige) 1957年
- ジーン・クイルと共同名義, 『フィル・トークス・ウィズ・クイル』 - Phil Talks With Quill(1957年9月、10月録音)(Columbia) 1957年
- 『ウォーム・ウッズ』 - Warm Woods(1957年録音)(Epic) 1958年
1960年代
- 『ライツ・オブ・スイング』 - Rights of Swing(1961年1月、2月録音)(Candid) 1961年
- 『グリーク・クッキング』 - Greek Cooking(1967年1月、2月録音)(Impulse!) 1967年
- リー・コニッツ、ポニー・ポインデクスター、レオ・ライトと共同名義, 『アルト・サミット』 - Alto Summit(1968年6月録音)(MPS) 1968年
- 『アライヴ・アンド・ウェル・イン・パリ』 - Alive And Well In Paris(1968年11月録音)(Pathé) 1968年
- 『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのフィル・ウッズとヨーロピアン・リズム・マシーン』 - Phil Woods and his European Rhythm Machine at the Montreux Jazz Festival(1969年6月録音)(MGM) 1970年
- 『ラウンド・トリップ』 - Round Trip(1969年7月録音)(Verve) 1969年
1970年代
- 『フランクフルトのフィル・ウッズとヨーロピアン・リズム・マシーン』 - Phil Woods and his European Rhythm Machine at the Frankfurt Jazz Festival(1970年3月録音)(Embryo) 1970年
- 『カルダン・アット・モントルー』 - Live At Montreux 72(1972年6月録音)(Verve) 1972年
- New Music by the New Phil Woods Quartet (Testament) 1974年
- 『ミュージック・デ・ボア』 - Musique du Bois(1974年1月録音)(Muse) 1974年
- ミシェル・ルグラン楽団と共同名義, 『イメージ』 - Images (RCA Victor) 1975年(グラミー賞:最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス)
- 『フィル・ウッズ&ザ・ジャパニーズ・リズム・マシーン』 - Phil Woods & The Japanese Rhythm Machine(1975年7月録音)(RCA Victor) 1976年(「東京厚生年金会館」におけるライヴ)
- 『ザ・サン・スイート』 - The New Phil Woods Album(1975年10月~12月録音)(RCA Victor) 1976年
- 『ライブ・フロム・ショーボート』 - Live from the Show Boat(1976年11月録音)(RCA Victor) 1977年(グラミー賞:最優秀インストゥルメンタル・ジャズ・パフォーマンス(個人もしくはグループ))
- 『ソング・フォー・シスファス』 - Song for Sysiphus(1977年11月録音)(King) 1978年
- 『アイ・リメンバー…』 - I Remember(1978年3月録音) (Gryphon) 1979年
- Phil Woods Quartet Live(1979年5月26日録音)(Adelphi) 1980年
- More' Live(1979年5月26日録音)(Adelphi) 1982年(グラミー賞:最優秀インストゥルメンタル・ジャズ・パフォーマンス(個人もしくはグループ))
1980年代
- ルー・タバキンと共同名義, Phil Woods/Lew Tabackin(1980年12月録音)(Omnisound) 1981年
- トミー・フラナガン、レッド・ミッチェルと共同名義, 『スリー・フォー・オール』 - Three For All(1981年1月録音)(Enja) 1981年
- 『ライブ・フロム・ニューヨーク』 - Live from New York(1982年10月7日録音)(Palo Alto) 1985年(ニューヨーク市「ヴィレッジ・ヴァンガード」におけるライヴ)
- At the Vanguard(1982年10月8日録音)(Antilles) 1983(グラミー賞:最優秀インストゥルメンタル・ジャズ・パフォーマンス(個人もしくはグループ))
- Integrity(1984年4月録音)(Red) 1984年(イタリアのサーラ・ボロニェーゼにおけるライヴ)
- Heaven(1984年12月録音)(BlackHawk) 1986年
- ディジー・ガレスピーと共同名義, Dizzy Gillespie Meets Phil Woods Quintet(1986年12月録音)(Timeless) 1987年
- Bop Stew(1987年11月録音)(Concord Jazz) 1988年(Fujitsu-Concord Jazz Festival In Japan'87「簡易保険ホール」におけるライヴ)
- Evolution(1988年5月録音)(Concord Jazz) 1988年
- Embracable You(1988年7月録音)(Philology) 1989年
- ベニー・カーターと共同名義, My Man Benny, My Man Phil(1988年10月録音)(MusicMasters) 1989年
- Here's to My Lady(1988年12月録音)(Chesky) 1989年
- Flash(1989年4月録音)(Concord Jazz) 1990年
1990年代
- Space Jazz Trioと共同名義, Phil's Mood (Philology) 1990年
- All Bird Children(1990年6月録音)(Concord Jazz) 1991年
- Jim McNeelyと共同名義, Flowers For Hodges (Concord Jazz) 1991年
- The Little Big Bandと共同名義, Real Life(1990年9月録音)(Chesky) 1991年
- Full House(1991年9月録音)(Milestone) 1992年
- Franco D'Andreaと共同名義, Our Monk(1994年11月録音)(Philology) 1994年
- Plays The Music Of Jim McNeely (TCB) 1995年
- Mile High Jazz Live In Denver (Concord Jazz) 1996年
- ベニー・カーターと共同名義, Another Time, Another Place(1996年3月録音)(Evening Star) 1996年
- Astor and Elis (Chesky) 1996年
- The Comlete Concert (JMS) 1996年
- Celebration!(1997年1月録音)(Concord Jazz) 1997年
- The Rev And I (Blue Note) 1998年
- 『クール・ウッズ』 - cool woods (somethin' else) 1999年
2000年代以降
- 『スリル・イズ・ゴーン』 - The Thrill Is Gone(2002年6月録音)(Venus) 2003年
- Robert Anchipolovsky and Tony Pancella Trioと共同名義, Tel Aviv Jazz Festival (Philology) 2006年
- Grace Kellyと共同名義, Man with the Hat (Pazz) 2011年
- ビル・メイズと共同名義, Phil & Bill(2010年9月録音)(Palmetto) 2011年
- Dialogues With Christopher
コンピレーション
[編集]- Into The Woods (The Best Of Phil Woods) (Concord Jazz, 1996)
参加アルバム(一部)
[編集]- スティーリー・ダン『うそつきケイティ』 - Katy Lied (1975年)
- ポール・サイモン『時の流れに』 - Still Crazy After All These Years (1975年)
- ビリー・ジョエル『ストレンジャー』 - The Stranger (1977年)
- ベンジャミン・コッペル Pass the Bebop (Cowbel) 2006年
- 平賀マリカ『バトゥカーダ~ジャズン・ボッサ~』 - Batucada: Jazz'n Bossa (2008年)
外部リンク
[編集]- The Official Phil Woods Web Site
- JAZZDISCO.org Phil Woods Catalog - album index
- Phil Woodsの作品 - MusicBrainz
- Phil Woods - Discogs
- THE SAX 74号 追悼特集 フィル・ウッズ奏法の秘密に迫る!
脚注
[編集]- ^ フィル・ウッズさん死去 アルトサックスの大御所 朝日新聞 2015年9月30日閲覧