ウクライナ時間
青 | 冬:西ヨーロッパ時間 (UTC+0) 夏:西ヨーロッパ夏時間 (UTC+1) |
空色 | 通年:西ヨーロッパ時間 (UTC+0) |
赤 | 冬:中央ヨーロッパ時間 (UTC+1) 夏:中央ヨーロッパ夏時間 (UTC+2) |
黄土 | 冬:東ヨーロッパ時間 (UTC+2) 夏:東ヨーロッパ夏時間 (UTC+3) |
淡黄 | 通年:カリーニングラード時間 (UTC+2) |
緑 | 通年:極東ヨーロッパ時間、モスクワ時間 (UTC+3) |
色 | 標準時と現地の地方平時との差 |
---|---|
-1時間±30分 | |
0時間±30分 | |
+1時間±30分 | |
+2時間±30分 |
ウクライナ時間(ウクライナじかん)は、冬季にはUTC+2を、夏時間にはUTC+3を使用している。ウクライナではキエフ時間(ウクライナ語: Київський час)とも呼ばれていて、東ヨーロッパ時間の一部となっている。夏時間は、3月の最終日曜日の03:00(EET)から、10月の最終日曜日の04:00(EEST)まで実施される。
地理
[編集]ウクライナの国土は経度でおよそ17度の幅があり太陽時間は東端と西端で1.2時間の差がある。また、地理的に国土のほぼ95%は、東ヨーロッパ時間帯に位置している。ザカルパッチャ州の一部は中央ヨーロッパ時間帯に、ルハーンシク州、ドネツィク州の大部分、ハルキウ州の一部は、極東ヨーロッパ時間帯に地理的に位置している。ただし、標準時には東ヨーロッパ時間が採用されている。
- 東端:ルハーンシク州Milove郡 - 東経40度11分53秒
- 西端:ザカルパッチャ州ウージュホロド郡ソロモノヴォ - 東経22度09分50秒
- ウクライナの南極基地であるベルナツキー基地はUTC-4に属している。
夏時間
[編集]ウクライナでは夏時間は1980年代初頭に導入された[1][2]。2011年9月20日、ヴェルホーヴナ・ラーダ(ウクライナ最高議会)は、東ヨーロッパ夏時間を通年の標準時にすることを決定した[1][3]。2011年10月18日、議会はこれらの計画を否決した[2][4]。
ロシア占領地の時間帯
[編集]2014年3月18日にロシアが一方的に併合したクリミア半島(クリミア自治共和国・セヴァストポリ)では、同年3月30日にモスクワ時間(通年UTC+3、極東ヨーロッパ時間と同じ)へ移行した[5]。また親ロシア派が2014年に相次いで樹立した事実上の独立国家ドネツク人民共和国(ドネツィク州)とルガンスク人民共和国(ルハーンシク州)の実効支配地域では、同年10月26日にモスクワ時間へ移行した[6]。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻の後、9月にドネツィク州、ルハーンシク州、ザポリージャ州、ヘルソン州は一方的に併合された。2023年1月27日、ロシア産業貿易省はこの併合4州がモスクワ時間へ移行する方針を発表した[7][8]。
IANA time zone database
[編集]tz databaseのzone.tabには以下の4つのウクライナの標準時が含まれている。
国コード | 座標 | TZ | 注釈 | 協定世界時との差 | 夏時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
UA | +5026+03031 | Europe/Kyiv | 大部分の地域 | +02:00 | +03:00 | |
UA | +4457+03406 | Europe/Simferopol | クリミア | +02:00 | +03:00 | |
UA | +4457+03406 | Europe/Uzhgorod | トランスカルパチア | +02:00 | +03:00 | 1990/1991年に中央ヨーロッパ時間を使用したため |
UA | +4750+03510 | Europe/Zaporozhye | ザポロージエとルガンスク東部 | +02:00 | +03:00 |
脚注
[編集]- ^ a b Ukraine cancels use of daylight saving time, キーウ・ポスト (2011年9月20日)
- ^ a b Ukraine to return to standard time on Oct. 30 (updated), キーウ・ポスト (2011年10月18日)
- ^ Deputies cancelled the winter time, WorldTimeZone.com (2011年9月20日)
- ^ Ukraine cancels plan to drop winter time change, キーウ・ポスト (2011年10月18日)
- ^ “クリミア半島がモスクワ時間に移行、駅で記念式典”. AFP通信社 (2014年3月30日). 2023年1月29日閲覧。
- ^ “Ukraine: Separatists in Luhansk and Donetsk move to Moscow Time”. Timeanddate.com (2014年10月24日). 2023年1月29日閲覧。
- ^ “Russia-Annexed Ukrainian Regions to Move to Moscow Time – Ministry”. モスクワ・タイムズ (2023年1月27日). 2023年1月29日閲覧。
- ^ “ロシア、併合4州で実効支配強化 時差導入や刑務所建設”. CNN (2023年1月29日). 2023年1月29日閲覧。