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どんだけ〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「どんだけ〜」とは、日本語俗語流行語の一種。IKKOの口癖として知られ、2007年新語・流行語大賞にノミネートされた。

語源と意味

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新宿二丁目の同性愛者の中で使われている俗語である。初めて大々的にこの言葉を取り上げたメディアである『リンカーン』(TBS)では、「言葉自体に意味はなく言うと盛り上がる」と紹介されている[1]

神足裕司大阪ヤクザが使う「どんだけのもんじゃい」が、やさしく言いまわされたのが「どんだけ〜」ではないかと述べている[2]

西日本では方言として使う地域もあり、意味は同じである「どんだけ」、津軽弁では同義語で「どんだ(っ)きゃ〜」や「どんだ(ん)ずや〜」がある。また、「どんだけだし」という語は、意味が全く違う。

概要

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IKKOの口癖が起源であると思われがちだが、もともとはTBSバラエティ番組リンカーン』内のコーナー「世界ウルリン滞在記」にて、お笑いコンビFUJIWARA藤本敏史新宿二丁目ゲイマーチングバンドに1週間参加する企画の際に、彼ら(ゲイバー「Pt(プラチナ)」のやす子ママが中心)の間での言い回しの一つとして藤本が取り上げたことがきっかけである。[要出典] その後、同番組に出演したIKKOが独自のアレンジを加えて多用したことで、世間一般にも広まる事となった[1]

したがって今日確認できる史料ではやすこママが起源であると定義されており、2007年の新語・流行語大賞にノミネートされたIKKOは「『どんだけ~』の発案者はやす子ママ」と一部メディアで答えている。[要出典] なお、IKKOが手を前に出し人差し指を横に振る動作であるのに対し、ヤス子ママの動きは下から上に腕を振り上げる動作である。

2007年12月5日、IKKOは「どんだけ~!の法則」で歌手デビューを果たした。

「どんだけ〜」に対し「いかほど〜」という返し言葉がある。『大阪ほんわかテレビ』のコントでは間寛平が「こんだけ〜」という返し言葉を使っている。

2024年10月放送のTOKYO-FM「スナック・ラジオ」の中でレギュラー出演者のBABI(画家・フォトグラファー)が「あれは20年くらい前、渋谷でギャルをやっていた私たちから出た言葉。」と発言していた。

「どんだけ〜」が作品中で扱われた例

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バラエティ番組

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  • リンカーン』(TBS) - 初めて「どんだけぇ〜」を大々的に取り上げたメディアである。番組で松本人志宮迫博之藤本敏史などの出演するお笑い芸人がよく使っているが主に「どんだけぇ〜の泉」、「どんだけぇ〜の雫」というコーナーで使用されている。
  • SMAP×SMAP』(フジテレビ) - 香取慎吾IKKOに扮装し女性タレントにメイクするコーナー「どんだけぇ~NIKKOさん」で使用した。

漫画・アニメ

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テレビドラマ

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ラジオ番組

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CM

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  • コアラのマーチ』(ロッテ) - 2007年10月〜より、冬季限定商品の「ローストアーモンドラテ味」のCMで、コアラが振り向いて「どんだけ〜」と一言。
  • 日本マクドナルド - 2007年9月、期間限定の月見バーガーのCMで、ウサギがもう一匹のウサギが買ってきた月見バーガーに対して言った。そしてウサギは「一個だけ」と冷めていった。

商品名

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着信ボイス

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  • やすこママの元祖「どんだけ~」ボイス (ツタヤオンライン[3]
  • IKKO「どんだけぇ~(基本編)」「どんだけぇ~(苗字編)」(レコチョク
  • IKKO「どんだけぇ~」「このメールどんだけぇ~」他(ドワンゴ

関連人物

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脚注

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  1. ^ a b 2007年2月13日放送回『リンカーン』(TBS
  2. ^ 2007年10月25日放送『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ
  3. ^ インフォメーションツタヤオンライン 2007年6月28日