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板鼻利幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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板鼻 利幸(いたはな としゆき、4月11日 - )は、日本ゲームクリエイタースクウェア・エニックス所属。

経歴

子供の頃は家が厳しくゲームは遊ばせてもらえなかったが絵を描くのが楽しく、好きなアニメのキャラクターを模写していた[1]。勉強をしない子供だったが美術だけは成績も良かったことから絵の仕事をしたいと思うようになる[1]。社会人になりデザイン事務所に見習いとして入社し、広告デザインを学ぶ[1]。スポーツの大会のエンブレムや農機具の広告に携わるなどしていたが自分はデザインより絵を描きたいと考えるようになった[1]。それをできる場が容易には見つからずに悩んでいたが、ゲーム業界で制作者の大人数化が進んでいた時期で[1]キャラクターデザイナーを募集していたバンプレスト(ゲーム事業は後のバンダイナムコエンターテインメントに譲渡)に応募し合格する。キャラクター物のアートワークなどを手がける。

大人になってゲームをプレイし出して面白さを知った[2]。版権ものを描いていたがオリジナルをやりたいと思っていたところ、バンプレストのスタッフとして『チョコボの不思議なダンジョン』に参加したのをきっかけに、スクウェア(現スクウェア・エニックス)に移籍[2]。以降、主に同社のキャラクターデザイナーとして活動している。

主にチョコボシリーズのイラストレーターとして認知されており、バンプレストでの経験を活かしたデフォルメの効いたデザインを披露、チョコボの生みの親である石井浩一から「チョコボは板鼻に嫁がせた」といわれるほどである。


低め頭身の牧歌的なデザインの仕事に携わる機会が多く見られる一方で、『コード・エイジ コマンダーズ』、『クリスタルベアラー』、『イマジナリーレンジ』など高め頭身でSF風味な作風・近未来的な作風も見せている。

基本的にキャラクターデザイン等の「絵描き」として作品に関わることが多いが『コード・エイジ コマンダーズ』や『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズ』では、ゲーム自体のディレクションも務めた。

月刊アフタヌーンの四季賞に漫画を投稿し準入賞を獲得していた経歴があるようで、それが物語の演出を取り決める仕事に繋がっているのかもしれない。

作品

脚注

  1. ^ a b c d e ぺりかん社 2020, p. 43.
  2. ^ a b ぺりかん社 2020, p. 44.

参考文献

  • 小杉眞紀、山田幸彦『ゲーム業界で働く』ぺりかん社〈なるにはBOOKS 補巻26〉、2020年。ISBN 978-4-831515698 

外部リンク