POKÉTOON
『POKÉTOON』(ポケトゥーン)は、2020年よりYouTubeチャンネル「ポケモン Kids TV」にて配信されているポケットモンスターのWebアニメシリーズ。第1弾ではポケモン視点のストーリーだったが、第2弾以降は人間とポケモンの交流を描いたストーリーとなっている。
2020年6月5日に第1弾となる『ズルッグとミミッキュ』が、2021年5月5日には第2弾『ヒーローになりたいヤンチャム』が配信され、同年5月10日には第2弾を含む合計5つのエピソードが公開予定であることが発表された[1]。第2弾以降は『薄明の翼』の監督である山下清悟が総監督を務める[2]。
第1弾『ズルッグとミミッキュ』
2020年6月5日配信。約4分間の作品で、副題は「CHASE THE BEANS」。ズルッグとミミッキュが登場するルーニー・テューンズ風カートゥーンアニメーション[3]。
ストーリー(第1弾)
ズルッグがポケマメを拾い食いしていると、一匹のミミッキュと出会う。ミミッキュのイタズラに振り回されながらもズルッグはミミッキュを追いかけていく。ところが、そうしているうちに誤ってミミッキュの中身を見てしまい、今度はズルッグが追われる側になってしまう。
スタッフ(第1弾)
- 監督・絵コンテ - 井上卓[4][5]
- キャラクターデザイン・監督補 - 槇尾美弥子[4][5]
- 演出 - 泉保良輔[4][5]
- 作画監督 - 鈴木伸一[4][5]
- 音楽 - 津田ケイ[4][5]
- プロデューサー - 西川和宏[4][5]
- 制作 - ダンデライオンアニメーションスタジオ、マジックバス[5]
- 制作協力 - ピカンテサーカス[5]
第2弾『ヒーローになりたいヤンチャム』
2021年5月5日配信。ヤンチャムと少年の登場する作品で、映像制作にはBlenderが用いられている[6]。ナレーションは南壽あさ子[7]。
ストーリー(第2弾)
かつてウインディに助けられたのをきっかけにヒーローになろうとするヤンチャム。しかし、ヤンチャムの進化するゴロンダはあくタイプのため、進化に抵抗があった。少年は、父親が採掘場で雪崩に巻き込まれてしまったため、助けを求めてヤンチャムと交流を図る。ヤンチャムは採掘場の人間やポケモンを助けたため、ゴロンダに進化したがヒーローとなった。
スタッフ(第2弾)
- 総監督 - 山下清悟[6][7]
- 監督・脚本・絵コンテ・少年トレーナー原案・音響監督・編集・タイトルロゴデザイン - 山元隼一[6][7]
- 助監督・3Dテクニカルリーダー・撮影 - 石川剛史[6][7]
- キャラクターデザイン・作画監督 - 可否[6][7]
- ステージ監修・カラーコーディネート・天球制作 - 加藤オズワルド[6][7]
- 音楽 - 羽深由理[6][7]
- 音楽協力 - フジパシフィックミュージック[7]
- プロデューサー - 迫田祐樹[6][7]
- プロジェクトマネージャー - 関史恵[6][7]
- アニメーション制作 - パンケーキ[6][7]
- 企画協力 - ツインエンジン、山本幸治、松山紗良[7]
第3弾『ユメノツボミ』
2021年6月4日配信。同じくポケットモンスターシリーズのアニメ『薄明の翼』と同じくスタジオコロリドが制作を、山下清悟が監督を務める[2]。
ストーリー(第3弾)
ポケモンリーグに出場してチャンピオンになることを夢見る少女ツボミ。しかし、ポケモンも持っていないどころか、両親に反対される始末。そこでツボミは一人で森に行き、ポケモンをゲットしようと試みる。そこでツボミは襲われそうになっているニドラン♂に出会う。自身の境遇を重ねていると、ニドランを奪われたと勘違いしたニドキングとニドクインが現れる。街まで逃げ延びるも、ニドキングたちは人を襲おうとする。ツボミは一旦家に戻り、父親のリザードン・ちょろびと協力して騒動を収める。両親は旅に出ることを認め、ツボミはニドランとともに旅立っていく。
キャスト(第3弾)
- ツボミ - 水瀬いのり[2][8]
- ママ - 沼倉愛美[2][8]
- パパ - 小野塚貴志[2][8]
- ちょろび - 最上嗣生[2][8]
- ニドラン♂ - 愛河里花子[2][8]
- 実況 - 光部樹[8]
- 町の人 - 坂田将吾[8]
- 店員 - 元吉有希子[8]
- 子供 - 関根有咲、夏目妃菜[8]
- ピカチュウ - 大谷育江[2][8]
スタッフ(第3弾)
- 監督 - 山下清悟[2][8]
- 脚本 - 松澤くれは[2][8]
- 絵コンテ - 山下清悟、渡辺葉[2][8]
- 演出 - 渡辺葉[2][8]
- キャラクターデザイン・作画監督 - 渡辺暁子[2][8]
- 美術デザイン - 刈谷仁美[2][8]
- 美術監督 - 竹田悠介、益城貴昌[2][8]
- 色彩設計 - 加口大朗[2][8]
- CGプロデューサー - 根本繁樹[8]
- CGディレクター - さいとうつかさ[8]
- 撮影監督 - 川下裕樹[2][8]
- 編集 - 木南涼太[8]
- 音響監督 - 三間雅文[2][8]
- 音楽 - 羽深由理[2][8]
- 音楽協力 - フジパシフィックミュージック[8]
- 制作プロデューサー - 加治屋敏雄[8]
- アニメーション制作 - スタジオコロリド[2][8]
- 企画協力 - ツインエンジン、山本幸治、松山紗良[8]
第4弾『まっててね!コイキング』
2021年7月2日配信。水彩風のタッチであり、音楽のみの無声アニメとなっている[9]。少年・リクオとコイキングの絆を描いた作品。
ストーリー(第4弾)
少年トレーナー・リクオは笛で演奏するのが大好き。ある日、彼は音楽好きなコイキングと出会う。リクオはコイキングをゲットしようとするも、両親に断られ、仕方なく育て屋に預けることになる。なかなか迎えが来ないことに寂しがるコイキングだったが、リクオの笛の音を聞いて嬉しくなり、ギャラドスに進化して再会する。
スタッフ(第4弾)
- 総監督 - 山下清悟[9][10]
- 監督・絵コンテ・演出・キャラクターデザイン・美術デザイン・作画監督 - エロール・セドリック[9][10]
- 脚本 - 金知彦[9][10]
- 美術監督 - 工藤ただし[10]
- 色彩設計・色指定 - 中野尚美[10]
- 撮影監督 - 福田光[10]
- 編集 - 木南涼太[10]
- 音響監督 - 三間雅文[9][10]
- 音楽 - 羽深由理[9][10]
- 音楽協力 - フジパシフィックミュージック[10]
- 制作プロデューサー - 真鍋華那[10]
- アニメーション制作 - スタジオコロリド[9][10]
- 企画協力 - ツインエンジン、山本幸治、松山紗良[8]
第5弾『ぽかぽかマグマッグハウス』
2021年8月5日配信[11]。
ストーリー(第5弾)
アンナは泊まりに来た祖父母の家で、恥ずかしがり屋のマグマッグと出会う。はじめは仲良くなることができなかったが、マグマッグの手伝った料理や風呂を喜んでいるアンナの姿を見てマグマッグも喜び、仲良くなることに成功する。
キャスト(第5弾)
スタッフ(第5弾)
- 総監督 - 山下清悟[11][12]
- 監督・演出・絵コンテ - 薮本和彦[11][12]
- 脚本 - 新八角[11][12]
- キャラクターデザイン・作画監督 - 石川準[11][12]
- コンセプトアート・美術デザイン - 長砂ヒロ[11][12]
- 美術監督 - 工藤ただし[12]
- 色彩設計 - 中野尚美[12]
- 撮影監督 - 福田光[12]
- 編集 - 木南涼太[12]
- 音響監督 - 三間雅文[12]
- 音楽 - 羽深由理[12]
- 音楽協力 - フジパシフィックミュージック[12]
- 制作プロデューサー - 真鍋華那[12]
- アニメーション制作 - スタジオコロリド[11][12]
- 企画協力 - ツインエンジン、山本幸治、松山紗良、今川華蓮[12]
第6弾『ゲンガーになっちゃった!?』
2021年9月10日配信[13]。
ストーリー(第6弾)
自分の気持ちを伝えるのが苦手な少女・ショーコは、クラスメイトのフウタたちと一緒に学校の七不思議を探検しに行くことになる。おばけになってしまうという噂のある「魔の夕暮れ階段」の一段に足を乗せたショーコは意識を失い、気が付くとゲンガーになっていた。ショーコはフウタたちと話そうとして、別のゲンガーやゴーストポケモンと共に彼らを驚かしてしまう。そんな中、朝が来てチャイムが鳴ってしまい、これに捕まると学校から出られなくなってしまうというドロドロした物体に追いかけられる。ショーコとゲンガーは校門の外に出ることが出来たが、フウタたちは間に合わずに奈落の底に落ちそうになる。ショーコとゲンガーが間一髪で助けるも、引っ張り上げる体力がなく、協力を要する状態になる。他のポケモンに助けを求めるのを一瞬躊躇するショーコだったが、ゴーストポケモンと遊ぶうちに自信を得たため、他のポケモンに助けを求めることができ、無事クラスメイトの救出に成功する。その後、ゲンガーたちと別れるとショーコの姿は光に包まれ、魔の夕暮れ階段まで場面が戻る。クラスメイトは先刻までの出来事を覚えていないようだが、ショーコは覚えており、ゲンガーのストラップを見て感慨に耽る。
キャスト(第6弾)
- ショーコ - 井口裕香[13][14]
- ゲンガー - 武隈史子[13][14]
- フウタ - 三森すずこ[13][14]
- ヨシ - 平松晶子[13][14]
- ノノ - 釘宮理恵[13][14]
- モモ - 千葉千恵巳[13][14]
- カイ - 鷄冠井美智子[13][14]
- ムウマ - 元吉有希子[13][14]
- ドラメシヤ - 引坂理絵[13][14]
- フワンテ - 夏目妃菜[13][14]
- プルリル - 根本京里[13][14]
- ヨノワール - 坂田将吾[13][14]
スタッフ(第6弾)
- 総監督 - 山下清悟[13][14]
- 監督・演出・絵コンテ - 川野達朗[13][14]
- 脚本 - 角田貴志[13][14]
- キャラクターデザイン - 渡辺暁子[13][14]
- 作画監督 - 渡辺暁子、山田奈月[13][14]
- 美術デザイン・美術監督 - 志和史織[13][14]
- 色彩設計 - 多田早希[13][14]
- CGディレクター - さいとうつかさ[13][14]
- 撮影監督 - 川下裕樹[13][14]
- 編集 - 木南涼太[14]
- 音響監督 - 三間雅文[13][14]
- 音楽 - 羽深由理[13][14]
- 音楽協力 - フジパシフィックミュージック[14]
- 制作プロデューサー - 加治屋敏雄[14]
- アニメーション制作 - teamヤマヒツヂ、スタジオコロリド[13][14]
- 企画協力 - ツインエンジン、山本幸治、松山紗良、今川華蓮[14]
第7弾『ふぶきのなつやすみ』
2021年10月8日配信[15]。
ストーリー(第7弾)
夏休みのある日、少年・キーノは、友達のリエル・クーポとともに、自分たちで作った秘密基地で過ごしていると、基地が急に寒くなったことに気づく。3人が外に出ると雪が降っており、原因を探ると近くの岩のすき間から雪が来ていることに気づく。そこには弱ったユキワラシがいて、3人はポケモンセンターに連れていく。ユキワラシは元気になったが、本来はもっと寒い地域で暮らしているポケモンで、誰かが逃がしたのではないかという話をポケモンセンターの人から聞かされる。3人はユキワラシを元の環境に戻すことに決め、秘密基地はポケモン研究基地へと改めることにした。
キャスト(第7弾)
スタッフ(第7弾)
- 総監督 - 山下清悟[16]
- 監督・演出・キャラクターデザイン・作画監督 - 平岡政展[16]
- 脚本 - 北野勇作[16]
- 絵コンテ・撮影監督 - 細金卓矢[16]
- 美術デザイン - 靴下ぬぎ子[16]
- 背景美術 - フジモトゴールド[16]
- 3DCG - ina[16]
- 音響監督 - 亀田亮治[16]
- 音響制作 - 楽音舎[16]
- 音楽 - 羽深由理[16]
- 音楽協力 - フジパシフィックミュージック[16]
- プロデューサー - 迫田祐樹、別所梢[16]
- 映像プロデュース - パンケーキ[16]
- アニメーション制作 - mimoid[16]
- 企画協力 - ツインエンジン、山本幸治、松山紗良、今川華蓮[16]
第8弾『プリンのうた』
2021年12月28日配信[17]。
ストーリー(第8弾)
ある日、モモは公園で泣いているプリンと友達になる。後日、同じくプリンを連れているアンズと出会いアンズのプリンの歌声を聞く。モモは自分のプリンにも歌って欲しいと頼むが、モモのプリンは歌うことが嫌で逃げ出してしまう。プリンは昔、他の仲間と歌声が違って驚かれてしまったことを思い出し、モモはプリンに、歌いたくなければ歌わなくていいと話す。翌日、再びアンズと出会う。アンズは、プリンはモモのことが好きではないから歌わないのではないかと言い出し、モモの泣き顔を見たプリンは歌いだす。その歌声は普通のプリンの声とは違うものの、モモはその歌を気に入り、プリンは歌うことが好きになった。
キャスト(第8弾)
スタッフ(第8弾)
- 監督・絵コンテ・演出・色彩設計 - 佐藤ゆう[18]
- 脚本 - 佐東みどり[18]
- キャラクターデザイン - シノ屋[18]
- キャラクターデザイン協力 - TENKY[18]
- 背景美術 - 徳田俊之[18]
- アニメーションディレクター - 斎藤瑞季[18]
- 音響監督 - 鐘江徹[18]
- 音響制作 - グロービジョン[18]
- 作曲・編曲 - 上口浩平、肥後憧子[18]
- 音楽協力 - 青空[18]
- 音楽プロデューサー - 笠木友輔[18]
- プロデューサー - 中岡亮[18]
- 映像プロデュース - ポリゴン・ピクチュアズ[18]
- アニメーション制作 - StudioGOONEYS[18]
出典
- ^ Pokemon_cojpのツイート、2021年6月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “「薄明の翼」山下清悟×スタジオコロリドによる新作ポケモンアニメ「ユメノツボミ」(コメントあり / 動画あり)”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年6月4日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ “ポケモンが「ルーニー・テューンズ」風のアニメーションになった”. IGN JAPAN (2020年6月6日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ a b c d e f “POKÉTOON | 株式会社ダンデライオンアニメーションスタジオ” (2020年6月22日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “ズルッグとミミッキュ”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年8月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “ポケモン 完全オリジナルアニメ新作!「ヒーローになりたいヤンチャム」Blenderを中心としたアニメ制作で、ヤンチャムの活躍を描く”. PR TIMES. パンケーキ (2021年6月4日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “ヒーローになりたいヤンチャム”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac “ユメノツボミ”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g “新作アニメ『まっててね!コイキング』ポケモン Kids TVにて本日公開”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2021年7月2日). 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “まっててね! コイキング”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 小野瀬太一朗 (2021年8月5日). “「ポケモン」新作アニメ“ぽかぽかマグマッグハウス”、YouTubeで公開! 田舎に来た少女とポケモンの交流描く”. アニメ!アニメ!. 2021年8月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u “ぽかぽかマグマッグハウス”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年8月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y ““ゲンガーになっちゃった”少女描くポケモン短編アニメ公開、監督は川野達朗(動画あり / コメントあり)”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年9月10日). 2021年9月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab “ゲンガーになっちゃった!?”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年9月10日閲覧。
- ^ “真夏のふぶきの原因は?平岡政展のアニメーション作品「ふぶきのなつやすみ」YouTubeチャンネル「ポケモン Kids TV」にて本日公開!”. PR TIMES. mimoid (2021年10月8日). 2021年10月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “ふぶきのなつやすみ”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2021年10月8日閲覧。
- ^ “プリンとモモの心温まるストーリー! ポケモン Kids TVでアニメ「プリンのうた」が公開”. GAME Watch. インプレス (2021年12月28日). 2021年12月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “プリンのうた”. ポケモンアニメシリーズ「POKÉTOON」公式サイト. 2022年1月9日閲覧。