石井公成
ISHII, Kosei 石井 公成 | |
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生誕 |
石井 公成 1950年 東京都立川市 |
研究分野 | 仏教と周辺文化 |
研究機関 | 駒澤大学 |
出身校 | 早稲田大学 |
博士課程 指導教員 | 平川彰 |
博士課程 指導学生 | 李子捷 |
主な業績 | N-Gramを利用した仏教漢文典籍の分析 |
影響を 与えた人物 | 師茂樹 |
プロジェクト:人物伝 |
石井 公成(いしい こうせい、1950年 - )は、日本の仏教学者。学位は、博士(文学)(早稲田大学・乙種〈論文博士〉・1994年)。駒澤大学名誉教授。専門はアジア諸国の仏教と周辺文化[1]。華厳宗・地論宗・禅宗・『大乗起信論』・聖徳太子などを柱として、インド・中国・韓国・日本・ベトナムなどにおける仏教教理について研究するほか、アジア諸国の文学におよぼした仏教の影響、近代アジア諸国のナショナリズムと仏教の関係、音楽・芸能・酒・遊び(冗談・言葉遊び・悪ふざけ)と仏教の関係、N-gramに基づくNGSMシステムを用いたコンピュータ処理による著者判定その他について研究[2]。コンピュータを利用した仏教典籍研究の第一人者。
経歴
[編集]学歴
[編集]1950年、東京都立川市に生まれる。東京都立立川高等学校を卒業後、浪人生を経て早稲田大学に進学。東京大学から出講していた平川彰に師事し、同大学院文学研究科東洋哲学専攻に進学。1985年に同博士後期課程単位取得。1994年6月『華厳教学史の研究』で博士(文学)[3][4]
職歴
[編集]1985年に早稲田大学助手となり、1988年には同大第二文学部の非常勤講師、次いで1991年に第一文学部の非常勤講師に。1994年に駒澤短期大学仏教科に転じて助教授となり、翌々年に教授に昇任。2006年に駒澤大学仏教学部に転科。その後、仏教学部長に就任し、2021年に定年退任、名誉教授に[5]。
コンピュータ利用仏教典籍研究
[編集]電子化が始められた頃からそうした事業に参加するとともに、コンピュータを活用した研究をするようになり、N-gramが人文学で用いられるようになると、便利な検索システムNGSMを漢字文献情報処理研究会の仲間たちで開発し、三経義疏や『大乗起信論』を初めとする仏教文献の分析研究を開始、結果から文献の成立系統を探る新たな手法を導入した[6]。
大正新脩大蔵経テキストデータベースの委員や、漢字文献情報処理研究会の監事も務めた[7][8]。
出演
[編集]- 宗教の時間「聖徳太子の実像を探る」(出演:石井公成。きき手:金光寿郎。2016年8月7日放送、NHKラジオ第2)[9]
- トーキング ウィズ 松尾堂「ものまねからニッポンの芸能をひもとく」(ゲスト:柳家喬太郎、石井公成。司会:松尾貴史、加藤紀子。2017年9月3日放送、NHK-FM)[10]
著書
[編集]博士論文
[編集]- →『華厳思想の研究』(春秋社、1996年)
単著
[編集]- 『聖徳太子-実像と伝説の間-』(春秋社、2016年)
- 『<ものまね>の歴史-仏教・笑い・芸能-』 (吉川弘文館:歴史文化ライブラリー、2017年)
- 『東アジア仏教史』(岩波書店:岩波新書 、2019年)
共著
[編集]編著
[編集]共編
[編集]監修
[編集]論文
[編集]脚注
[編集]- ^ 東アジア仏教史 - 岩波書店
- ^ “石井公成氏のresearchmapの「プロフィール」より転載(転載可と明記されている)”. 2021年11月3日閲覧。
- ^ “CiNii Dissertations”. 2021年9月3日閲覧。
- ^ 「学問のスタートライン」(=研究歴の回顧)
- ^ “聖徳太子研究識者の講演会 四天王寺、10月開講”. 大阪日日新聞. 2021年9月3日閲覧。
- ^ 「N-gram 利用の可能性 ―仏教文献における異本比較と訳者・作者判定―」(『漢字文献情報処理研究』第2号、好文出版、2001年)
- ^ ほら貝>電子テキストの海へ-大蔵経テキストデータベース研究会-石井公成氏&師茂樹氏に聞く
- ^ 「大蔵経データベース完成に当たって」(石井公成、『大法輪』 74-12、大法輪閣、2007年)
- ^ “聖徳太子の実像を探る”. h-kishi.sakura.ne.jp. 2021年7月28日閲覧。
- ^ “バックナンバー - トーキング ウィズ 松尾堂 - NHK”. トーキング ウィズ 松尾堂 - NHK. 2021年7月28日閲覧。