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山県市

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やまがたし ウィキデータを編集
山県市
山県市旗 山県市章
山県市旗 山県市章
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
市町村コード 21215-6
法人番号 6000020212156 ウィキデータを編集
面積 221.98km2
総人口 23,590[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 106人/km2
隣接自治体 岐阜市関市本巣市
市の木
市の花 ききょう
山県市役所
市長 林宏優
所在地 501-2192
岐阜県山県市高木1000番地1
北緯35度30分22秒 東経136度46分53秒 / 北緯35.50611度 東経136.78136度 / 35.50611; 136.78136座標: 北緯35度30分22秒 東経136度46分53秒 / 北緯35.50611度 東経136.78136度 / 35.50611; 136.78136
山県市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

山県市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

山県市(やまがたし)は、岐阜県にある。旧美濃国(岐阜県南部)の中央よりやや西寄りで、岐阜市の北側にあり、岐阜地区に位置づけられる。

地理

円原の伏流水

山県市南部、市役所のある高富地区は緩やかな盆地状の地形で濃尾平野の周辺部にあたる。北中部は越美山地の南東端で山がちな地形となっており、標高20メートルの平地から1,200メートル級の山岳部までの変化に富んでいる。

地形

山地

主な山
  • 舟伏山
  • 釜ヶ谷山
  • 相戸岳
  • 如来ヶ岳
  • 岸見山
  • 竜興寺山
  • 古城山
  • 天狗城
  • 源太峰
  • 大黒山

河川

主な川

湖沼

主な湖

人口

山県市と全国の年齢別人口分布(2005年) 山県市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 山県市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
山県市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 26,598人
1975年(昭和50年) 27,986人
1980年(昭和55年) 29,669人
1985年(昭和60年) 30,592人
1990年(平成2年) 30,989人
1995年(平成7年) 31,534人
2000年(平成12年) 30,951人
2005年(平成17年) 30,316人
2010年(平成22年) 29,629人
2015年(平成27年) 27,114人
2020年(令和2年) 25,280人
総務省統計局 国勢調査より

隣接自治体

岐阜県の旗岐阜県

市名の由来

山県市の名は市制施行前の山県郡から採られたものである。 この山県(山縣)の地名は古くは山方と表記され、山方とは読んで字の通り山の方(やまのかた、山の方面)を意味し、昔から当地が山の方にある集落であったためにこの名がついたと考えられている。

地名

  • 高富 (旧・高富町
  • 佐賀 (旧・高富町)
  • 高木 (旧・高富町)
  • 東深瀬 (旧・高富町)
  • 西深瀬 (旧・高富町)
  • 梅原 (旧・高富町)
  • 伊佐美 (旧・高富町)
  • 椎倉 (旧・高富町)
  • 赤尾 (旧・高富町)
  • 大桑 (旧・高富町)
  • 青波 (旧・美山町
  • 富永 (旧・美山町)
  • 谷合 (旧・美山町)
  • 葛原 (旧・美山町)
  • 片原 (旧・美山町)
  • 神崎 (旧・美山町)
  • 円原 (旧・美山町)
  • 笹賀 (旧・美山町)
  • 田栗 (旧・美山町)
  • 椿 (旧・美山町)
  • 徳永 (旧・美山町)
  • 佐野 (旧・美山町)
  • 岩佐 (旧・美山町)
  • 中洞 (旧・美山町)
  • 船越 (旧・美山町)
  • 出戸 (旧・美山町)
  • 日永 (旧・美山町)
  • 相戸 (旧・美山町)
  • 柿野 (旧・美山町)
  • 上願 (旧・伊自良村
  • 松尾 (旧・伊自良村)
  • 掛 (旧・伊自良村)
  • 大門 (旧・伊自良村)
  • 平井 (旧・伊自良村)
  • 長滝 (旧・伊自良村)
  • 藤倉 (旧・伊自良村)
  • 大森 (旧・伊自良村)
  • 小倉 (旧・伊自良村)
  • 洞田 (旧・伊自良村)

歴史

先史

「ヤマガタ」の名は奈良時代以前に既に存在していたことが、現存する日本最古の戸籍の一つである大宝2年(702年)の「御野国山方郡三井田里戸籍」(正倉院文書)より分かっている。

古代

律令制において御野国(みののくに)は現在の岐阜県美濃地方を中心とする地域、山方郡(やまかたのこおり)とは現在の山県市の一帯を指していた。

中世

この一族は清和源氏多田頼綱の三男、源国直がこの地を地盤として山県氏を号したことに始まる。 美濃山県氏は甲斐山県氏、安芸山県氏それぞれの源氏系の山県氏の祖となった。 後にこれらの庶流から出た甲斐武田家譜代家老山県昌景(甲斐源氏)、山縣有朋(安芸源氏)等が名乗った山県の名称の苗字(山縣姓)は、当地の地名が由来となっている。尚、山県氏の発祥と同時期に土岐郡においては同じ摂津源氏から源国直の叔父である源国房土岐氏を興した。 山県氏や土岐氏の主な家紋である桔梗紋は、山県市の市花の桔梗であり、両氏族の山県郡との繋がりを物語っている。 また同地名の山県郡 (広島県)は、同地に流罪にされた源国直がそのまま山県姓を名乗ったことを発祥とする地名である。

沿革

平成
  • 2003年平成15年)4月1日 - 岐阜県山県郡高富町伊自良村美山町合併し、人口3万1千人のとして発足した。この合併で山県郡の名は消えたが、郡域はそのまま山県市として継承された。市役所は、旧高富町役場に置かれた。美山、伊自良の町村役場は、市役所の支所として引き続き運営されている(その後、伊自良支所は伊自良コミュニティセンター内に移転。美山支所は建設中の北部地域拠点(仮)に移転予定。)

政治

行政

市長

歴代市長
氏名 就任日 退任日
初-2代 平野元 2003年4月27日 2011年4月26日
3-4代 林宏優 2011年4月27日 現職

役所

議会

市議会

  • 定数:13名
  • 任期:2020年5月1日 - 2024年4月30日
  • 議長:山崎通 (無所属)
  • 副議長:加藤義信 (公明党)
会派名 議席数 議員名
立憲民主党 1 操知子
公明党 1 加藤義信
日本共産党 1 福井一德
無所属 10 田中辰典、奥田真也、寺町祥江、加藤裕章、古川雅一、郷明夫、山崎通、吉田茂広、武藤孝成、松久茂
13
出来事・事件等
  • 2003年の初代市長選挙には立候補者が一人のみで、4月20日に平野元(前高富町長)の無投票当選が決まった。次の市長選も平野元(現職)の無投票当選が決まった。市議会議員定数は22人だが、2004年4月まで旧町村の議員(定数42)が引き続き議員を務めた。
  • 2004年の山県市議会議員選挙において、山県市議ら数名が、条例で公費負担が認められていないはがき代や定められた枚数を超えるポスター代を市に請求していたことが2007年に発覚した。市議とその関係者ら計12名が詐欺容疑で書類送検されたが、不起訴処分となっている。ポスター代を水増しした市議のうち5名は辞職した(1名の市議と1名の県議は辞職しなかった)。この事件をきっかけに、他自治体でも同様の事件が発覚することになった。

施設

山県警察署
山県消防署
岐北厚生病院
高富郵便局
山県市高富中央公民館
山県市総合体育館

警察

警察署
交番
  • 署所在地交番(山県市高富)
警察官駐在所
  • 美山警察官駐在所(山県市谷合)
  • 伊自良警察官駐在所(山県市大門)
  • 西武芸警察官駐在所(山県市岩佐)
  • 乾警察官駐在所(山県市出戸)

消防

消防署
  • 岐阜市消防本部山県消防署(山県市高木)
分署
  • 美山分署(山県市笹賀)

医療

主な病院

郵便局

主な郵便局

図書館

集会施設

文化施設

運動施設

対外関係

姉妹都市・提携都市

経済

美山中心部

第一次産業

戦後しばらくするまでは松茸の産地として有名であった。しかし、山間部における燃料が木炭からガスへと移行すると、山へ入る人が少なくなり、落枝や落ち葉が多く残り、土壌の富栄養化と高湿度化が進んだ。結果、松茸の生育には適さなくなり、現在では数軒の松茸問屋を残すのみである。また市北部の美山地域は旧美山町時代から杉の植林が盛んに行われており、杉の人工林率が県下でもトップクラスであった。それに関連した製材工場が多数あり「美山杉」ブランドとして確立していたが、安価な外国材に押され衰退した。しかし、美山の杉板は今なお人気がある。

農業

林業

第二次産業

山県市北部を流れる武儀川流域(武芸谷)は板取川流域(牧谷)と並び古来から本美濃和紙の特産地であった。美山地域の西武芸、富波、北武芸、乾地区は武芸谷の北部で本美濃和紙の産地の一角をなしており、さかんに和紙の生産がされていた。しかし昭和時代になると洋紙が一般に使用、普及し急速に衰退した。この衰退により発生した余剰労働力が後述する水栓バルブ生産の労働力に転換されていく。また、山県市南方に位置する岐阜市や愛知県一宮市などでは繊維業が盛んであった。その関連産業として、木材の調達が容易な山県市では木管(織機に入れる糸巻きの芯)の製作を担う工場が多くあった。これが旋盤加工を得意とする職人を多く輩出し、太平洋戦争後の水栓バルブ産業にもつながる。旧美山町は水栓バルブ全国生産額の50%以上のシェアを占めていたほどである。現在でも美山地域には水栓バルブ関連企業が多数集積しており、市全体が大きな水栓バルブ工場となっている。今なお水栓バルブ市場における全国シェアも非常に高く「水栓バルブ発祥の地」として発信している。

工業

第三次産業

商業

主な商業施設

拠点を置く企業

情報通信

山県市有線テレビ局

マスメディア

放送局

テレビ

教育

岐阜県立山県高等学校

高等学校

県立

中学校

市立

小学校

市立

幼稚園

私立
  • はなぞの北幼稚園

保育園

市立
  • 高富保育園
  • 富岡保育園
  • 梅原保育園
  • 大桜保育園
  • 伊自良保育園
  • みやま保育園
  • 富波保育園
  • いわ桜保育園

交通

ハーバス
高富バイパス

鉄道

鉄道路線

市内に鉄道路線はない。最寄り駅は名鉄岐阜駅またはJR岐阜駅。昔は、岐阜市北端の山県市(当時は高富町)に隣接する名鉄高富線高富駅が頻繁に利用されていた。乗客数は多かったが、輸送力不足で路線バスに転換され、廃線となった。美山地区からは樽見鉄道樽見駅本巣市根尾)にも近いが、そこへ向かうバス路線はない(岐阜バスの塩後停留所から本巣市との境まで約2km。市境から本巣市市営バスのトッサス停留所まで数百メートル)。

バス

バス路線

また、岐阜駅・名鉄岐阜駅方面から高富以北へ向かうバスは山県市内では山県市自主運行バスとして運行されるため、岐北厚生病院以南の岐阜バスの路線バスとしての運行区間とは料金体系が異なる。
なお、旧伊自良村の公共交通機関はハーバスのみのため、日曜・祝日に公共交通機関で旧伊自良村を訪れることはできないので注意。
バスターミナル
  • 2021年令和3年)6月1日山県バスターミナルが開設され、山県市内、岐阜市方面、関市洞戸、板取方面への路線が設定されている。
  • それに合わせて、山県ICから東海環状自動車道、東海北陸自動車道経由で、土日祝日に限り、名古屋市への高速バスの運行も開始した。

道路

高速道路

  • C3東海環状自動車道

国道

県道

主要地方道
一般県道

観光

大桑城
甘南美寺
十五社神社
深瀬白山神社

名所・旧跡

主な城郭
主な寺院
主な神社
その他

観光スポット

河川景観
  • 円原川の伏流水
  • 瀬見峡
  • 弥十郎の滝
  • ごろごろの滝
  • 金鶏の滝
  • 武儀川

美山地区を流れる清流。釣りや川遊びで知られ、地元の小中高生が橋から飛び込みをすることがある。美山観光やなや、マルキ美山店前の橋から飛び込みが有名。

地形景観
  • 九合の洞窟
動物
  • 生原川のホタル
  • 庚申洞谷のホタル
  • 出戸川のホタル
  • 鳥羽川源流付近のホタル
  • ハリヨ公園
植物

文化・名物

利平栗発祥の碑

祭事・催事

  • 山県市ふるさと栗まつり
    • 毎年10月第一日曜日に開催される。山県市最大の祭り。四国山香りの森公園で開催されている。利平栗発祥の地として利平栗をPRするために盛大に開催されている。100近いバザーが開かれており、栗おこわや焼き栗、栗きんとんなど栗の美味しさを生かした様々な食べ物が販売されている。また、1日に3回程度、栗のつかみ取りがタダで行われている。ステージでは、ラジオの公開録音や、市に関するクイズ大会、ビンゴ大会や、伝統芸能披露、高富中学校生徒によるソーラン節、レクリエーション、キャラクターショー、和太鼓演奏、大物歌手(美川憲一氷川きよし八代亜紀など)が登場し歌ったり、有名な芸能人(えなりかずきなど)によるトークもあったりする。また、この祭りの前日夜には前夜祭も盛大に行われ、和太鼓演奏や、伝統芸能披露、少年少女によるダンス、花火も打ち上げられる。
  • みやま川祭り
    • 毎年8月最終土曜に西武芸橋近辺で開催される。みやま保育園の園児・美山地区の全小中学校・山県高校の生徒の作品と一般のサークル・個人の作品、合わせて約1, 000個の燈籠が武儀川の川面や西武芸橋とその周辺に飾られ、幽玄な雰囲気をかもし出す。また、周辺には夜店も並び、踊り、太鼓演奏等のイベントも行われる。前日夜には前夜祭も行われ、静かな雰囲気の中で燈籠を楽しむことができる。
  • いじら湖桜まつり
  • 柿野まつり
    • 毎年4月第二日曜に柿野地内の垣野、清瀬両神社(ヤマトタケルノミコト兄弟)が御旅所で再会することを祝い、神事が執り行われる。柿野神楽、山車も催され素朴な且つ、神妙な祭りが催される。
  • いじら湖もみじ・野菜祭り

名産・特産

出身関連著名人

出身著名人

観光キャラクター

  • 山県さくら - 観光客誘致のために、「山県さくら」という架空の美少女キャラクターを設定している[1]。市内の運送業者などの協力を得て、山県さくらを荷台に描いた痛車トラック41台を走らせて市を宣伝する取り組みも行っている[2]

脚注

  1. ^ 山県さくら山県市ホームページ(2018年12月26日閲覧)。
  2. ^ 東京新聞』夕刊2018年12月21日「ライトアップ」(社会面コラム)。

外部リンク