AK-107
AK-107 | |
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GP-25 グレネードランチャーを装備したAK-107 | |
種類 | アサルトライフル |
原開発国 | ロシア |
開発史 | |
開発者 | Youriy K. Alexandrov |
開発期間 | 1990年代 |
製造業者 | イジェフスク機械製作工場 |
派生型 | AK-108 |
諸元 | |
重量 | 3.8 kg (8.4 lb) |
全長 |
943 mm (37.1 in)銃床展開 700 mm (27.6 in)銃床折り畳み |
銃身長 | 415 mm (16.3 in) |
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弾丸 |
5.45x39mm弾(AK-107) 5.56x45mm NATO弾(AK-108) |
作動方式 | ガス圧作動方式, ロータリーボルト, BARSシステム |
発射速度 |
850rounds/min(AK-107) 900rounds/min(AK-108) |
初速 |
900 m/s (2,953 ft/s)(AK-107) 910 m/s (2,985.6 ft/s)(AK-108) |
装填方式 |
30発マガジン 60発マガジン(AK-74互換) |
照準 | Protected front post, rear V-notch on tangent |
AK-107は、5.45x39mm弾を使用するAK-100シリーズのロシア製アサルトライフルである。
概要
AK-107の特徴として、かつてAEK-971で用いられたのと似た安定化機構が挙げられる。名前の "AK" はこの場合、 "Avtomat Kalashnikova" (カラシニコフ自動小銃)ではなく "Alexandrov/Kalashnikov" (アレキサンドロフとカラシニコフ)である[要出典]。これは、従来のカラシニコフ型小銃に "Youriy Alexandrov" が開発した新型のガスシステムが組み込まれているためである。
これらの新型ライフルは、1970年代初期に開発された技術実証用のAL-7 ライフルに由来する。AL-7は革新的な自動反動安定化システム(Balanced Automatics Recoil System, BARA)として知られる安定化ガス給弾機構を備えており、これは反動と銃口の跳ね上がりを除去するため、1965年に "Peter Andreevich Tkachev" が "TsNIITochMash" にて開発したAO-38で最初に用いられた。この機構はイジェフスク機械製作工場の若手エンジニアだったアレクサンドロフによって改良が加えられ、AL-7と名づけられた試作型が開発された。AL-7は、ソ連陸軍が制式小銃として採用したAK-74と比べて生産するには高価すぎると考えられた。それから1990年代まで開発が進展することはなく、すでにアレクサンドロフが年配の技師となったころになってAN-94よりは安価な別の選択肢として設計することを指示された。
この新型小銃とオリジナルのAL-7の差異は1つしかない。AK-107のレシーバーには溝がなく、3点バースト機能はすでに備わっていた。別の言い方をすれば、試作型のAL-7とほぼ変わらないということである。
設計
AK-107とAK-108は1940年代に原型が作られたカラシニコフ型動作方式とは重要な変化があるとされている。特徴である安定化機構はニュートン力学第三法則(作用・反作用の法則)を用いている。この機構は、それぞれ反対方向へ動作する2本のオペレーティングロッドを使用することによって反動を安定化するという、反動軽減カウンターマスメカニズムを採用している。2本のオペレーティングロッドのうち、上側の1本が前方向へ作動するガスピストンと、そして下側のもう1本が後ろ方向へ作動するガスピストンとそれぞれ結合している。ハンドガード前端付近にあるガスチューブは、2本のロッドがある都合から前後2つの出口を持つ。ハンドガード上部にある大型のガスチューブカバーは、それぞれのロッドを保護する役割がある。
AK-107とAK-108は射撃時にガスが銃身のガスポートから分岐してガスチューブに入り込んで2本のガスピストンを前後へ押し、下側のロッドがボルトキャリアを後部に押しやるのと同時に、反動を打ち消す上側のロッドがレールを前方へ押しやる形となる。重要な往復時の動作は両者と連動するよう繋がれた星型のスプロケットによってロッドが共に動ききった後、元の地点まで完全かつ同時に戻るようになされる。このように反動が軽減され、精度の向上と制御しやすいフルオート射撃を行えるようになる。往復部のストロークは他のカラシニコフ設計の小銃より短いため、標準的なカラシニコフ小銃(600発毎分)より高い、850–900発毎分という射撃レートを誇る。しかしながら、体感される反動が著しく低減されているため、特にバースト射撃中での射撃精度が向上していると製造者は主張しており、その精度は他のAK-100シリーズと比較して1.5-2倍であると報告される[1]。
AK-107は射撃モードを変更することができ、セミオートとフルオートの中間に3点バースト射撃機能がある。AK-107において、3点射撃はたとえ1,2発を発射している途中であったとしてもトリガーを引くたびにリセットされる。光学および夜間照準器を備え付けることが可能で、GP-30 40mm グレネードランチャーも装備可能である。
AK-108はAK-107の5.56x45mm NATO弾を用いる派生型である。他のAK-100シリーズのようにこれらの新型AKも、ピストルグリップやヒートシールドに用いられる繊維強化プラスチックのように化学合成素材を用いている。このような素材は、原型のAK-74やAKMの木製素材よりも費用対効果が高く、強靭である。
登場作品
テレビドラマ
- 『ウォーキング・デッド』
- シーズン6にて、リック・グライムズが主要武器として使用している。以降のシーズンからも愛用している。