2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣 (2020ねんとうきょうオリンピック・パラリンピックきょうぎたいかいきねんかへい)は、2020年7月24日より開催される予定の、第32回夏季オリンピックである2020年東京オリンピック大会及び同年8月25日より開催される予定のパラリンピックである2020年東京パラリンピックを記念して発行されている記念貨幣。
財務省は、2020年に開催される東京オリンピック競技大会及び東京パラリンピック競技大会を記念する貨幣を、今後大会開催直前までに、4回に分けて30種類程度を発行することとしている[1]。
概要
リオ2016-東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催引継記念1000円銀貨幣
リオ2016-東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催引継記念1000円銀貨幣は2016年8月24日に報道発表され[2]、打ち初め式が2016年(平成28年)9月28日に行われた後[3]、オリンピック・パラリンピックそれぞれ5万枚が生産された。2016年(平成28年)9月21日から同年10月11日まで申し込みの受付を行っており、販売価格はそれぞれ9500円[4][5]。
第一次発行分
2018年2月23日に報道発表された第一次発行分の打初め式は2018年7月27日に開催された[6]。なお、第一次発行分は、オリンピックが1万円金貨幣、1000円銀貨幣、100円クラッド貨幣の3種類、パラリンピックが1000円銀貨幣、100円クラッド貨幣の2種類が発行される[7][8]。1万円金貨幣及び1000円銀貨幣の受付はオリンピック・パラリンピックどちらも2018年(平成30年)7月10日から同年8月1日まで受付しており、販売価格は1万円金貨幣が120000円、1000円銀貨幣が9500円である。10000円金貨幣はオリンピックのみ発行で4万枚、1000円銀貨幣はオリンピック・パラリンピックそれぞれ10万枚生産された[9]。 100円クラッド貨幣は金融機関による引き換えをされた。製造枚数はオリンピック・パラリンピックそれぞれ394万8000枚[10]。
図柄・デザイン
リオ2016-東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催引継記念1000円銀貨幣
オリンピック記念貨幣の図柄は、表面に「オリンピック旗と桜とイペー・アマレーロ」、裏面に「東京2020オリンピック競技大会エンブレム」を[11]、パラリンピック記念貨幣の図柄は、表面に「パラリンピック旗と桜とイペー・アマレーロ」、裏面に「東京2020パラリンピック競技大会エンブレム」をデザインしている[12]。なお、オリンピック・パラリンピックどちらも直径40ミリ、量目31.1グラムである[13]。
第一次発行分
1万円貨幣は、東京五輪の記念硬貨のみ発行。表面に流鏑馬(やぶさめ)の絵柄と「心技体」の文字、裏面に東京五輪のエンブレムをあしらった。直径は26ミリ、重さは15.6グラム。1000円貨幣は、オリンピックとパラリンピック両方のデザインを用意する。表面にはそれぞれ水泳、柔道の絵柄をデザインした。直径は40ミリ、重さは31.1グラム。100円クラッド貨幣のオリンピックのデザインは側面のギザの間隔が狭く、パラリンピックのデザインは広くし、手で触れて識別できるようにした。表面の絵柄はそれぞれフェンシング、ボッチャ。直径は22.6ミリ、重さは4.8グラム[14]。
第二次発行分
1000円貨幣はオリンピックが陸上競技、バドミントン、野球・ソフトボールの3種、パラリンピックは水泳を表面にデザインした。100円貨幣はオリンピックが空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンそしてウェイトリフティングの5種、パラリンピックがゴールボールを表面にデザインした。
第三次発行分
オリンピックの10000円貨幣は表面に国立競技場の壁画として描かれた野見宿禰像「勝利」とギリシャの女神像「栄光」と間に「心技体」をデザインした。1000円貨幣はオリンピックが体操、柔道、卓球の3種、パラリンピックが車いすテニスを表面にデザインした。100円貨幣はオリンピックがアーチェリー、カヌー、自転車競技の3種、パラリンピックがアーチェリーと陸上競技を表面にデザインした。
第四次発行分
パラリンピック10000円貨幣の表面は国立競技場を背景に聖火ランナーと「心技体」をデザインした。五輪1000円貨幣は五輪がボクシングとレスリングの2種を表面にデザインした。500円貨幣表面は2019年6月18日から24日にかけて財務省公式Twitterアカウントにて3案から一般投票を行いA案の「風神雷神図屏風」が選ばれ五輪が雷神・パラリンピックは風神、裏面は内側に大会エンブレムと外側に競技ピクトグラムをデザインした。100円貨幣はオリンピックがサッカー、テニス、バレーボール、マスコット「ミライトワ」の4種、パラリンピックが自転車、車いすラグビー、マスコット「ソメイティ」の3種を表面にデザインした。
競技大会 | 額面 | 年銘 | 素材・品位 | デザイン(表) | 量目 | 直径 | 発行枚数 | |
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大会開催引継記念 | オリンピック | 千円 | 平成28年 | 純銀 | オリンピック旗と桜とイペー・アマレーロ | 31.1g | 40mm | 各5万枚 |
パラリンピック | オリンピック旗と桜とイペー・アマレーロ | |||||||
第一次発行分 | オリンピック | 一万円 | 平成30年 | 純金 | 流鏑馬と心技体 | 15.6g | 26mm | 4万枚 |
千円 | 純銀 | 水泳 | 31.1g | 40mm | 10万枚 | |||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | フェンシング | 4.8g | 22.6mm | 394.8万枚 | |||
パラリンピック | 千円 | 純銀 | 柔道 | 31.1g | 40mm | 10万枚 | ||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | ボッチャ | 4.8g | 22.6mm | 394.8万枚 | |||
第二次発行分 | オリンピック | 千円 | 平成31年 | 純銀 | 陸上競技 | 31.1g | 40mm | 各10万枚 |
バドミントン | ||||||||
野球・ソフトボール | ||||||||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | 空手 | 4.8g | 22.6mm | 各394.8万枚 | |||
スケートボード | ||||||||
スポーツクライミング | ||||||||
サーフィン | ||||||||
ウエイトリフティング | ||||||||
パラリンピック | 千円 | 純銀 | 水泳 | 31.1g | 40mm | 10万枚 | ||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | ゴールボール | 4.8g | 22.6mm | 394.8万枚 | |||
第三次発行分 | オリンピック | 一万円 | 令和元年 | 純金 | 「勝利」(野見宿禰像)と
「栄光」(ギリシャの女神像)と「心技体」 |
15.6g | 26mm | 4万枚 |
千円 | 純銀 | 体操 | 31.1g | 40mm | 各10万枚 | |||
柔道 | ||||||||
卓球 | ||||||||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | アーチェリー | 4.8g | 22.6mm | 各394.8万枚 | |||
カヌー | ||||||||
自転車競技 | ||||||||
パラリンピック | 千円 | 純銀 | 車いすテニス | 31.1g | 40mm | 10万枚 | ||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | アーチェリー | ||||||
陸上競技 | ||||||||
第四次発行分 | オリンピック | 千円 | 令和2年 | 純銀 | ボクシング | 31.1g | 40mm | 10万枚 |
レスリング | ||||||||
五百円 | ニッケル黄銅、白銅及び銅
(銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%) |
雷神 | 7.1g | 26.5mm | 400万枚 | |||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | サッカー | 4.8g | 22.6mm | 394.8万枚 | |||
テニス | ||||||||
バレーボール | ||||||||
ミライトワ | ||||||||
パラリンピック | 一万円 | 純金 | 「聖火ランナー」と
「国立競技場」と「心技体」 |
15.6g | 26mm | 4万枚 | ||
五百円 | ニッケル黄銅、白銅及び銅
(銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%) |
風神 | 7.1g | 26.5mm | 400万枚 | |||
百円 | 白銅及び銅(銅87.5%、ニッケル12.5%) | 自転車競技 | 4.8g | 22.6mm | 394.8万枚 | |||
車いすラグビー | ||||||||
ソメイティ |
裏面の図柄については、一万円金貨と千円銀貨、100円クラッド貨はそれぞれの競技大会エンブレムが共通デザインとなっている。五百円バイカラークラッド貨はそれぞれの競技大会エンブレムとスポーツピクトグラムがデザインされている。
脚注
- ^ 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣(第一次発行分)を発行します 財務省 2018年2月23日
- ^ 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣(開催引継記念)の図柄等を決定しました 財務省 2016年8月24日
- ^ リオから東京へ ハンドオーバーの記念貨幣打初め式を開催 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 2016年9月28日
- ^ 東京2020オリンピック競技大会記念千円銀貨幣(リオ2016-東京2020 オリンピック競技大会開催引継記念) 造幣局
- ^ 東京2020パラリンピック競技大会記念千円銀貨幣(リオ2016-東京2020 パラリンピック競技大会開催引継記念) 造幣局
- ^ 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣(第一次発行分)の打初め式について(2018年7月20日) 造幣局
- ^ 東京2020オリンピック競技大会記念貨幣(第一次発行分) 造幣局
- ^ 東京2020パラリンピック競技大会記念貨幣(第一次発行分) 造幣局
- ^ [1](PDF)
- ^ 2020年東京オリパラ競技大会記念貨幣(第一次発行分)の百円貨幣の発行枚数を決定しました 財務省 2018年6月22日
- ^ 東京2020オリンピック競技大会記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セットについて 造幣局
- ^ 東京2020パラリンピック競技大会記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セットについて 造幣局
- ^ 財務省が東京五輪記念貨幣の図柄発表[出典無効]
- ^ 東京五輪の記念貨幣、デザイン発表 1万円金貨幣は「流鏑馬」 ITmedia 2018年2月23日