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ラシャド・エヴァンス

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ラシャド・エヴァンス
基本情報
本名 ラシャード・アントン・エヴァンス
(Rashad Anton Evans)
通称 シュガー (Suga)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1979-09-25) 1979年9月25日(44歳)
出身地 ニューヨーク州ナイアガラフォールズ
所属 ジャクソンズMMA
→インペリアル・アスレチックス
ブラックジリアンズ
身長 180cm
体重 93kg
リーチ 191cm
階級 ライトヘビー級
ミドル級
→ライトヘビー級
バックボーン 空手レスリング
テーマ曲 Victory(パフ・ダディ
Shock Ones Part ll(モブ・ディープ
Survival Of The Fittest(モブ・ディープ)
総合格闘技戦績
総試合数 32
勝ち 23
KO勝ち 7
一本勝ち 3
判定勝ち 13
敗け 8
引き分け 1
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笑顔を見せるエヴァンス

ラシャド・エヴァンスRashad Evans1979年9月25日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ニューヨーク州ナイアガラフォールズ出身。フロリダ州ボカラトン在住。ブラックジリアンズ所属。元UFC世界ライトヘビー級王者。TUF 2ヘビー級優勝。ガイドージュツ黒帯。ラシャード・エバンスとも表記される。

総合格闘家のランス・エヴァンスは実弟。

来歴

幼い頃に空手を経験。高校時代にアメリカンフットボールレスリングなどを経験。ミシガン州立大学時代はNCAAディビジョン1でオールアメリカンに選出された[1]2004年にプロ総合格闘技デビュー。

TUF

2005年UFCリアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン2に参加。リッチ・フランクリンのチームに所属し、トム・マーフィー、マイク・ホワイトヘッドキース・ジャーディンに判定勝ちを収めヘビー級トーナメントの決勝進出を果たした。11月5日に行なわれた決勝ではブラッド・アイムスに勝利し、UFCとの契約を獲得した。

UFC

2006年9月23日、UFC 63ジェイソン・ランバートと対戦し、マウントパンチでKO勝ち。

2007年1月25日、UFC Fight Night: Evans vs. Salmonでショーン・サーモンと対戦し、右ハイキックでKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2007年7月7日、UFC 73ティト・オーティズと対戦し、0-0の判定ドロー。

2007年11月17日、UFC 78マイケル・ビスピンと対戦し、2-1の判定勝ち。

2008年6月7日、UFC 85チャック・リデルと対戦予定であったが、リデルの右大腿屈筋損傷により試合は中止となった。

2008年9月6日、UFC 88でチャック・リデルと対戦し、2Rにリデルをカウンターの右フックで失神KO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFC世界王座獲得

2008年12月27日、UFC 92の世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者フォレスト・グリフィンに挑戦し、パウンドでTKO勝ちを収め王座獲得に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

世界王座陥落

2009年5月23日、UFC 98の世界ライトヘビー級王座防衛戦でリョート・マチダと対戦し、2Rに左フックでKO負け。キャリア15戦目で初黒星を喫すると同時に王座陥落となった。

2009年9月から12月にかけて放送された「The Ultimate Fighter」シーズン10でヘッドコーチを務めた。同じくヘッドコーチを務めたクイントン・"ランペイジ"・ジャクソンとはシーズン中から舌戦を繰り広げるなど因縁を深めたが、シーズン終了後ランペイジは映画出演を優先しコーチ対決を拒否した[2]

2010年1月2日、UFC 108チアゴ・シウバと対戦し、3-0の判定勝ち。試合後、「アクター(ランペイジ)がUFCのファイトに戻ってくると聞いている。ランペイジとやりたい」とランペイジに対戦要求した[3]

2010年5月29日、UFC 114クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[4]

2011年、ジャクソンズMMAを離れインペリアル・アスレチックスへ移籍。ラシャド本人のコメントによると、チームメイトのジョン・ジョーンズがUFCライトヘビー王座戴冠後にラシャドとの対戦を受け入れる旨の発言をし、そのことがきっかけで軋轢が生じることとなり、最終的に移籍するに至ったことが示唆されている。

2011年8月6日、UFC 133ティト・オーティズと再戦し、パウンドで2RTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年1月28日、UFC on FOX 2のライトヘビー級王座挑戦者決定戦でフィル・デイヴィスと対戦。フルラウンドでデイヴィスを圧倒しジャッジ3人が50-45の採点をつける内容で3-0の判定勝ちを収め挑戦権を獲得した。

2012年4月21日、UFC 145で元チームメイトであるジョン・ジョーンズの持つUFC世界ライトヘビー級王座に挑戦し、0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2013年2月2日、UFC 156アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦し、0-3の判定負け。

2013年6月15日、UFC 161でライトヘビー級ランキング3位のダン・ヘンダーソンと対戦し、2-1の判定勝ち。

2013年11月16日、UFC 167でライトヘビー級ランキング6位のチェール・ソネンと対戦し、パウンドでTKO勝ちを収めた。

2015年10月3日、UFC 192でライトヘビー級ランキング4位のライアン・ベイダーと対戦し、0-3の判定負け。怪我での欠場が重なり約2年ぶりの試合だった。

2016年4月16日、UFC on FOX 19でライトヘビー級ランキング4位のグローバー・テイシェイラと対戦し、KO負け。

2018年6月9日UFC225アンソニー・スミスと対戦。膝蹴りでKO負けを喫した。UFC5連敗となった。

2018年6月25日、現役引退を表明。

ファイトスタイル

全盛期は、スピーディーかつ重い打撃と高いレスリングスキル、また、テイクダウンからの強烈なパウンドを武器としていた。また、グレッグ・ジャクソンが考案したガイドージュツという特異な格闘術を学び、スタンド、グラウンド共に穴のないスタイルを持つ。

人物・エピソード

  • ファイターの他に、UFCのコメンテーターも務めている。
  • ブラジリアン柔術黒帯ではあるが、一度も道着を着て練習した事がない。
  • UFCライトヘビー級最多の50回もテイクダウンを決めている。

戦績

総合格闘技・アマチュア総合格闘技

総合格闘技 戦績
32 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
23 7 3 13 0 1 0
8 3 0 5 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× アンソニー・スミス 1R 0:53 KO(右膝蹴り) UFC 225: Whittaker vs. Romero 2 2018年6月9日
× サム・アルヴィー 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Pettis vs. Moreno 2017年8月5日
× ダニエル・ケリー 5分3R終了 判定1-2 UFC 209: Woodley vs. Thompson 2 2017年3月4日
× グローバー・テイシェイラ 1R 1:48 KO(スタンドパンチ連打) UFC on FOX 19: Teixeira vs. Evans 2016年4月16日
× ライアン・ベイダー 5分3R終了 判定0-3 UFC 192: Cormier vs. Gustafsson 2015年10月3日
チェール・ソネン 1R 4:05 TKO(パウンド) UFC 167: St-Pierre vs. Hendricks 2013年11月16日
ダン・ヘンダーソン 5分3R終了 判定2-1 UFC 161: Evans vs. Henderson 2013年6月15日
× アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ 5分3R終了 判定0-3 UFC 156: Aldo vs. Edgar 2013年2月2日
× ジョン・ジョーンズ 5分5R終了 判定0-3 UFC 145: Jones vs. Evans
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2012年4月21日
フィル・デイヴィス 5分5R終了 判定3-0 UFC on FOX 2: Evans vs. Davis 2012年1月28日
ティト・オーティズ 2R 4:48 TKO(パウンド) UFC 133: Evans vs. Ortiz 2011年8月6日
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン 5分3R終了 判定3-0 UFC 114: Rampage vs. Evans 2010年5月29日
チアゴ・シウバ 5分3R終了 判定3-0 UFC 108: Evans vs. Silva 2010年1月2日
× リョート・マチダ 2R 3:57 KO(スタンドパンチ連打) UFC 98: Evans vs. Machida
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2009年5月23日
フォレスト・グリフィン 3R 2:46 TKO(パウンド) UFC 92: The Ultimate 2008
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2008年12月27日
チャック・リデル 2R 1:51 KO(右フック) UFC 88: Breakthrough 2008年9月6日
マイケル・ビスピン 5分3R終了 判定2-1 UFC 78: Validation 2007年11月17日
ティト・オーティズ 5分3R終了 判定0-0 UFC 73: Stacked 2007年7月7日
ショーン・サーモン 2R 1:06 KO(右ハイキック) UFC Fight Night: Evans vs. Salmon 2007年1月25日
ジェイソン・ランバート 2R 2:22 KO(マウントパンチ) UFC 63: Hughes vs. Penn 2006年9月23日
ステファン・ボナー 5分3R終了 判定2-0 Ultimate Fight Night 5 2006年6月28日
サム・ホーガー 5分3R終了 判定2-1 Ultimate Fight Night 4 2006年4月6日
ブラッド・アイムス 5分3R終了 判定2-1 The Ultimate Fighter 2 Finale
【ヘビー級トーナメント 決勝】
2005年11月5日
ジェイミー・ジャラ 5分3R終了 判定3-0 Gladiator Challenge 27: FightFest 2
【ライトヘビー級トーナメント 決勝】
2004年6月3日
ヘクター・ラミレス 5分2R終了 判定3-0 Gladiator Challenge 27: FightFest 2
【ライトヘビー級トーナメント 準決勝】
2004年6月3日
ブライアン・パードー 1R 3:24 TKO(パンチ連打) Gladiator Challenge 26: FightFest 1
【ライトヘビー級トーナメント 1回戦】
2004年6月2日
ダニー・アンダーソン 1R 3:09 ギブアップ(パンチ連打) Dangerzone 26: Professional Level Cage Fighting
【決勝】
2004年4月10日
デニス・リード 1R 0:50 ギブアップ Dangerzone 26: Professional Level Cage Fighting
【1回戦】
2004年4月10日
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
キース・ジャーディン 5分3R終了 判定3-0 The Ultimate Fighter 2
【ヘビー級 準決勝】
2005年7月11日
マイク・ホワイトヘッド 5分3R終了 判定3-0 The Ultimate Fighter 2
【ヘビー級 エリミネイションバウト】
2005年7月8日
トム・マーフィー 5分3R終了 判定3-0 The Ultimate Fighter 2
【ヘビー級 エリミネイションバウト】
2005年6月22日
クリス・カルメセ ギブアップ Dangerzone: Fight Night 9 2003年11月8日

獲得タイトル

表彰

  • ブラジリアン柔術 黒帯
  • ガイドージュツ 黒帯
  • レスリング NCAAオールアメリカン(1回)
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2008年)
  • SHERDOG ファイター・オブ・ザ・イヤー(2008年)
  • SHERDOG ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2008年)
  • SHERDOG 殿堂入り(2014年)

出演

映画

  • デス・ウォーリアー(2009年)

CM

脚注

関連項目

外部リンク

前王者
フォレスト・グリフィン
第9代UFC世界ライトヘビー級王者

2008年12月27日 - 2009年5月23日

次王者
リョート・マチダ